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Juan GONZALEZ(ホアン・ゴンザレス)

Major League Baseball

#19 ホアン・ゴンザレス(Juan GONZALEZ) | RF

ホアン・ゴンザレス

  • 1986年5月・レンジャーズと契約
  • 1969年10月16日生 右投右打 191センチ 100キロ
  • プエルトリコ出身

選手の紹介文
2度のシーズンMVP受賞経験のあるホアン・ゴンザレス。1990年代を代表する選手として名前の挙がるホアン・ゴンザレス。若くして本塁打王になるパワーを見せ、出場試合数よりも多い打点を稼ぐなど、チームの主軸打者としての責任を果たした。2度のシーズンMVP受賞は誇るべき記録である。30歳以降は相次ぐ怪我で満足する成績は残していない。

プエルトリコの貧民街で生まれたゴンザレスは、近くに野球場もない場所で育ったという。道具もままならない中で野球を楽しみ、才能を発揮した。プロの世界に足を踏み入れることになるのはゴンザレスがまだ16歳の頃である。レンジャーズと契約したのは1986年5月のことである。当時はレンジャーズのスカウトが根を張っており、1年前にはサミー・ソーサ、2年後にはイバン・ロドリゲスとそれぞれ契約するなど、多くの素材を集めたのである。

契約後はルーキーリーグに参加するも打率.240と結果を残せなかった。翌1987年は1Aガストニアでは127試合に出場し、打率.265、14HR、74打点をマークしている。1988年は膝の故障でシーズンの半分を欠場するが、1989年には2Aタルサへ舞台を移した。133試合の出場で打率.293、21HR、85打点と結果を残すと、9月に入ってメジャーリーグから声がかかり、メジャーデビューを果たした(ほとんどが代打での出場だった)。

1990年、3Aオクラホマシティで開幕を迎えると、128試合に出場し、打率.258、29HR、101打点という好成績を残した。見事にこのリーグの本塁打王と打点王の二冠王にも輝いたのである。ついにマイナーリーグを卒業するだけの結果を残し、8月末にはメジャーに復帰。メジャーでは25試合に出場し、打率.289、4HR、12打点という数字を残すなど、周囲はその将来性に大きな期待を抱いた。

1991年、開幕は怪我で出遅れるが5月にはレンジャーズのレギュラーとなり、オールスターまでに20HRするパワーを見せた。結果的に後半戦は成績を落とし、シーズン通しては142試合の出場で打率.264、27HR、102打点という成績に落ち着いたが、レギュラー1年目の選手の成績としては十分なものと言える。

出場試合数より打点数の方が多いゴンザレス。レンジャーズの主軸選手として迎えた1992年、まだ23歳という若さでありながら打率.260、43HR、109打点という成績で本塁打王のタイトルも獲得した。23歳未満で40本以上のHRを放ったというのは、当時でメジャー史上6人目となる快挙である。翌1993年にも打率.310、46HR、118打点という成績で、2年連続の本塁打王の名誉を手にした。この年はオールスターゲームにも初選出され、ホームラン競争で優勝。MVP投票でも4位に入るなど、リーグを代表する選手に成長したのである。

1994年はストライキによる短縮シーズンとなり、107試合の出場に留まっているが、打率.275、19HR、85打点と若干数字を落としている。この裏には実兄の死があったとのことである。翌1995年は腰を痛めた影響もあり、わずか90試合の出場に終わる苦しいシーズンとなった。

1996年、5月に左足の怪我で25試合も欠場。134試合のみの出場に終わりながらも打率.314、47HR、144打点を記録した。実に出場試合数よりも多くの打点を記録したのである。チームも地区優勝を果たし、ゴンザレスにとっても初めて経験する優勝だった。ヤンキースとのディビジョンシリーズでは結果的には負けてしまうのだが、16打数7安打(打率.438)、5HR、9打点を記録し、大舞台での勝負強さを見せつけたのである。

しかし、ゴンザレスにとって最も嬉しかったのはこの年のオフのことで、初めてとなるシーズンMVPを獲得したことである。この年のMVP候補は、マリナーズの新鋭アレックス・ロドリゲスだった。メジャーに定着したばかりのロドリゲスは、打率.358を記録し首位打者を獲得。さらに36HR、123打点を挙げており、MVPはほぼ確実と言われていた。しかし投票の結果は、ゴンザレスが290ポイント、ロドリゲスが287ポイントとわずか3ポイント差でゴンザレスの元にMVPの名誉が転がり込んだのである。僅差のMVP争いとしては、1947年のジョー・ディマジオテッド・ウイリアムスによる202対201、1960年のロジャー・マリスミッキー・マントルにおける225対222に次ぐ、史上2位タイというものであった。ちなみに1位票でも、ゴンザレスが11票にロドリゲスが10票とこちらも僅差だった。

レンジャーズの選手におけるシーズンMVP獲得となると、1974年のジェフ・バローズに次ぐ史上2番目の快挙になる。プエルトリコの選手としても、ロベルト・クレメンテ(1966年)、オーランド・セペダ(1967年)、ウイリー・ヘルナンデス(1984年)に次ぐ4人目のシーズンMVP獲得となった。ちなみに1999年にイバン・ロドリゲスがプエルトリコ出身のレンジャーズの選手として、ゴンザレスに続いている。

タイガース時代は広いコメリカパークに苦しんだ。1997年はウインターリーグで左手親指を痛めたこともあり、4月を棒に振り、試合出場は133試合に留まるが、打率.296、42HR、131打点を記録する打棒を発揮。ここ2年間で267試合の出場で合計275打点と試合数より多い打点を挙げたことになる。仮にフル出場すれば、ハック・ウイルソンが1930年に記録したシーズン190打点を超えることが可能ではないかと言われたのも当然のことだった。

1998年は開幕から好調をキープ。開幕2試合目に満塁HRを放って調子に乗ると、4月にメジャー新記録となる月間36打点を記録。前年にティノ・マルチネスが記録した4月の月間35打点という記録をわずか1年で塗り替えた。5月にも月間35打点を挙げて、メジャー史上2人目となるオールスター前での100打点突破を記録した。マーク・マグワイアサミー・ソーサのホームランに沸いたこの年、シーズン打点の新記録樹立に向かっていたゴンザレスは、後半戦に入り打点のペースこそ落ちてしまった。しかし、シーズンが終わってみれば、メジャー49年ぶりの157打点を記録して打点王のタイトルと合わせて、自身2度目のシーズンMVPも獲得した。打点ペースが落ちた後半戦の打率は.353だった。

1999年は開幕直後は不振に苦しんだが、尻上がりに調子を挙げていき、終わってみれば打率.326、39HR、128打点をマーク。しかし、ディビジョンシリーズ(対ヤンキース)では振るわず戦犯となってしまった。そして、翌年オフにFAとなってしまうゴンザレスを、レンジャーズの緊縮財政の問題もあり、3対6という計9人も動く大型トレードでタイガースへ放出されることになってしまったのである。

タイガースの一員として迎えた2000年、腰の故障もあり、開幕から試合に欠場する日も多かった。特に5月上旬には打率が2割前後と落ち込み、デトロイトの多くのファンからブーイングを浴びたのである。しかし、7月下旬に故障者リストから復帰すると、19試合連続ヒットを含む大活躍で後半戦のチームを引っ張った。最終的には、打率.289、22HR、67打点とそれまでのゴンザレスらしさが出ない結果となってしまった。

不本意な成績に終わったゴンザレスは、タイガースサイドからの8年間1億4000万ドルという大型契約に首を縦に振らず、そのままFAとなる道を選択。新本拠地コメリカパークがとても広すぎるという不満を持っており、フェンスをいくらか前に移すという対策も考えられていたが、ゴンザレスの返事はノーだった。

2001年のインディアンズ時代を最後に苦しいシーズンが続いた。ゴンザレスが選んだのは、親友のロベルト・アロマーも所属しているインディアンズ。腰の不安から他の球団が二の足を踏む中、1年間1000万ドルというゴンザレスクラスの選手にとっては破格の安さで契約を交わした。しかも、本拠地とするジェイコブズフィールドはゴンザレスにとって過去の通算打率.344、12HRを記録しているなど相性がいい球場である。

2001年、FAで流出したマニー・ラミレスの代わりにインディアンズにやってくる形になったゴンザレス。周囲から不安の声も多く聞かれたが、首位打者争いにも顔を出す活躍を見せ、打率.325、35HR、140打点をマーク。見事に期待に応える活躍でチームを地区優勝に導いた。しかし、チームの方針転換から2年目のオプションが行使されずにFAとなり、2002年からは古巣レンジャーズに戻ることが決まった。

2002年からレンジャーズと2年間2400万ドルという契約を結ぶが、相次ぐ怪我でほとんど数字が残せなかった。2004年はロイヤルズ、2005年はインディアンズとそれぞれ契約するが満足に試合に出場できていない(特に2005年は1打席に立ったのみである)。独立リーグを経て、2008年にカージナルスとマイナー契約を結ぶも、メジャー復帰は果たせずに終わっている。

かつてはハンク・アーロンの通算HR記録更新が可能な選手として名前が挙がっていたゴンザレス。数あるタイトルを獲得していながら、唯一手にしていないのはワールドチャンピオンリングであった。しかし、通算400HRを達成して以降は、怪我が苦しめている。さらにはステロイド疑惑にも巻き込まれるなど置かれている状況は厳しいと言える。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 本塁打王:2回(1992-AL、1993-AL)
  • 打点王:1回(1998-AL)

受賞アワード一覧

  • シーズンMVP:2回(1996-AL、1998-AL)
  • シルバースラッガー賞:6回(1992-AL、1993-AL、1996-AL~1998-AL、2001-AL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1989  Tex   24   60    6    9   3   0   1    7   17    6    0  .227 .250  .150
 1990  Tex   25   90   11   26   7   1   4   12   18    2    0  .316 .522  .289
 1991  Tex  142  545   78  144  34   1  27  102  118   42    4  .321 .479  .264
 1992  Tex  155  584   77  152  24   2  43  109  143   35    0  .304 .529  .260
 1993  Tex  140  536  105  166  33   1  46  118   99   37    4  .368 .632  .310
 1994  Tex  107  422   57  116  18   4  19   85   66   30    6  .330 .472  .275
 1995  Tex   90  352   57  104  20   2  27   82   66   17    0  .324 .594  .295
 1996  Tex  134  541   89  170  33   2  47  144   82   45    2  .368 .643  .314
 1997  Tex  133  533   87  158  24   3  42  131  107   33    0  .335 .589  .296
 1998  Tex  154  606  110  193  50   2  45  157  126   46    2  .366 .630  .318
 1999  Tex  144  562  114  183  36   1  39  128  105   51    3  .378 .601  .326
 2000  Det  115  461   69  133  30   2  22   67   84   32    1  .337 .505  .289
 2001  Cle  140  532   97  173  34   1  35  140   94   41    1  .370 .590  .325
 2002  Tex   70  277   38   78  21   1   8   35   56   17    2  .324 .451  .282
 2003  Tex   82  327   49   96  17   1  24   70   73   14    1  .329 .572  .294
 2004  KC    33  127   17   35   4   1   5   17   19    9    0  .326 .441  .276
 2005  Cle    1    1    0    0   0   0   0    0    0    0    0  .000 .000  .000
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1689 6556 1061 1936 388  25 434 1404 1273  457   26  .343 .561  .295

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:6回(1993-AL、1998-AL、2001-AL)

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