- 2008-12-12 (金) 0:09
- MLB Players

#27 ケビン・ブラウン(Kevin BROWN) | SP

- 1986年6月ドラフト・レンジャーズ1位(全米4番目)
- 1965年3月14日生 右投右打 193センチ 88キロ
- ジョージア州出身
選手の紹介文
かつて優勝請負人としてチームを渡り歩いたこともあるケビン・ブラウン。総額で1億ドルを越える大型契約も珍しくなくなってきた現代のメジャーリーグで、初めて1億ドルの壁を破った選手でもある。ドジャースと7年間総額1億5000万ドルという大型契約だったが、移籍後は期待通りの結果を残したとはいえない。晩年には通算勝利数を200の大台に乗せている。
ジョージア州出身のブラウンは、高校時代は野球の他にもフットボールやテニスに汗を流していた。ジョージア工科大学へ進学したブラウンは通算28勝、249奪三振を記録し、注目を浴びることとなった。1986年にレンジャーズからドラフト1位指名(全米4番目)を受けプロ入り。その年に1試合だけメジャーのマウンドに上がり、初勝利も記録している。
1987年は1A、2A、3Aと3つのクラスを経験するするが思うような成績は残せなかった。翌1988年は2Aタルサに腰を落ち着けてプレー。26試合に登板し、12勝10敗、防御率3.51という成績を残し、9月にはメジャー再昇格を果たしている。メジャーでは、ホゼ・カンセコやマーク・マグワイアがいたアスレティックスを相手に散発6安打の完投勝利を記録している。
1989年からメジャーの先発ローテーションに入り、開幕から活躍。当時24歳で実質は新人となるブラウンは、チームメイトの当時42歳、ノーラン・ライアンの16勝に次ぐ12勝(10勝)をマークし、防御率もチーム2位となる3.35を記録。さらに7完投はチームトップである。この年は新人王は逃すが、その将来性は高く評価された(新人王投票では6位だった)。
1990年は8月半ばに初めての故障者リスト入りを経験するが、前年と同じ12勝を挙げ、6完投を記録した。翌1991年はわずか9勝に終わり、完投数こそゼロであったが、投球回数が初めて200イニングを越えている(210回2/3)。
ブラウンがその名をメジャーリーグに大きくとどろかしたのは1992年のことで、前半戦だけで14勝をマーク。オールスターゲームでは先発投手の大役を任されたのである。結局、この年は21勝(11敗)をマークし、最多勝のタイトルも獲得。さらにリーグトップの265回2/3も投げ、完投は11試合を数えた。翌1993年も15勝をマークし、12完投を記録。誰もが認めるメジャーリーグの一流投手に仲間入りした。
しかし、1994年は振るわず、7勝9敗に終わってしまい、オフにFAとなったブラウンはオリオールズと契約。移籍した1995年は10勝9敗、防御率3.60で復活の手がかりを掴む。オフに再びFAとなると、新興球団マーリンズと契約したのである。
1996年、マーリンズのエースとして17勝11敗、防御率1.89という素晴らしい成績を残し、最優秀防御率のタイトルを獲得。サイヤング賞は24勝をマークしたジョン・スモルツに奪われてしまうが、リーグ平均防御率が4.21という中で、ブラウンは桁違いの安定感を誇っていたことは数字が物語っている。
移籍2年目の1997年は、6月10日の対ジャイアンツ戦において、ノーヒッターを記録。さらにシーズン終盤の8月、9月は7勝無敗の文句ない成績を挙げ、チームをワイルドカードでのポストシーズン進出に貢献する。ブレーブスとのリーグチャンピオンシップシリーズ第1戦でグレッグ・マダックスと投げ合い、見事に投げ勝った。その後、風邪で体調を崩すが、第6戦の先発に間に合い、気迫のピッチングを見せ、4勝2敗でブレーブスを振り切り、初めてのワールドシリーズ進出を果たした。勢いに乗ったマーリンズはワールドシリーズも制し、創立5年目での世界一の名誉を手にしたのである。
大きな栄光を手にしたブラウンだったが、チームの経費削減の方向から、若手選手との交換でパドレスへの移籍が決まった。パドレスへ移籍した1998年は、リーグ2位の257イニングを投げ、リーグ4位となる完投7試合をマークする持ち前のタフさを充分に見せつけた。まさにフル回転という働きで、18勝7敗の防御率2.38を記録し、チームの地区優勝に貢献した。
アストロズとのディビジョンシリーズ第1戦に先発したブラウンは、16奪三振の快投を見せる。さらに中3日で再びマウンドへ上がり、ここでも好投した。ブレーブスとのリーグチャンピオンシップシリーズでも1勝をマークし、ブラウンにとっては2年連続のワールドシリーズ進出を果たすことになる(惜しくもヤンキースの前に4連敗を喫した)。
オフにFAとなったブラウンだが、2年連続違うチームでワールドシリーズ進出と優勝請負人の名を欲しいままにしているだけに残留を求めるパドレスを始めとして、ドジャース、オリオールズ、ロッキーズ、カージナルスという球団が名乗りをあげた。結局、ブラウンはドジャースを選んだ。ドジャースとは総額1億5000万ドルの7年契約を結び、周囲を驚かせたのである。投手でありながら7年間もの長期の複数年契約を手にしたのは、ブラウンのタフさからだった。
多大な期待を受けた上でのドジャース移籍となったが、1年目の1998年は18勝9敗の防御率3.00と数字的には合格点といえるが、チームは地区3位に終わってしまった。翌1999年は13勝7敗に終わるが、防御率2.58で自身2度目の最優秀防御率のタイトルを手にした。しかし、この年もドジャースは地区2位でポストシーズン進出は果たせずに終わってしまった。
2001年は左肘に打球を当てたりなどトラブルが続き、戦線離脱を何度も経験した。結局、10勝4敗と物足りない数字に終わったが、その中での防御率2.65をマークしたのはブラウンらしさを感じさせた。2002年は怪我もあり、わずか3勝(4敗)に終わったが、翌2003年は14勝9敗、防御率2.39、184奪三振と好成績を残している。
2004年からはヤンキースに移籍することとなり、通算200勝も達成。しかし、背筋痛もあり、わずか10勝(6敗)に終わってしまう。2005年も怪我に苦しみ、7月を最後にマウンドから遠ざかった。そして、そのまま現役引退を発表。通算成績は211勝144敗、防御率3.28、2397奪三振というものである。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1986 Tex 1 1 0 0 1 0 0 5.0 6 4 0 2 2 3.60 1988 Tex 4 4 1 0 1 1 0 23.1 33 12 8 15 11 4.24 1989 Tex 28 28 7 0 12 9 0 191.0 167 104 70 81 71 3.35 1990 Tex 26 26 6 2 12 10 0 180.0 175 88 60 84 72 3.60 1991 Tex 33 33 0 0 9 12 0 211.2 233 96 90 116 103 4.40 1992 Tex 35 35 11 1 21 11 0 266.2 262 173 76 117 98 3.32 1993 Tex 34 34 12 3 15 12 0 233.0 228 142 74 105 93 3.59 1994 Tex 26 25 3 0 7 9 0 170.0 218 123 50 109 91 4.82 1995 Bal 26 26 3 1 10 9 0 172.1 155 117 48 73 69 3.60 1996 Fla 32 32 5 3 17 11 0 233.0 187 159 33 60 49 1.89 1997 Fla 33 33 6 2 16 8 0 237.1 214 205 66 77 71 2.69 1998 SD 36 35 7 3 18 7 0 257.0 225 257 49 77 68 2.38 1999 LAD 35 35 5 1 18 9 0 252.1 210 221 59 99 84 3.00 2000 LAD 33 33 5 1 13 6 0 230.0 181 216 47 76 66 2.58 2001 LAD 20 19 1 0 10 4 0 116.2 94 104 38 41 34 2.65 2002 LAD 17 10 0 0 3 4 0 64.2 68 58 23 36 34 4.81 2003 LAD 32 32 0 0 14 9 0 211.0 184 185 56 67 56 2.39 2004 NYY 22 22 0 0 10 6 0 132.0 132 83 35 65 60 4.09 2005 NYY 13 13 0 0 4 7 0 73.1 107 50 19 57 53 6.51 ----------------------------------------------------------------------------- Total 486 476 72 17 211 144 0 3256.1 3079 2397 901 1357 1185 3.28
受賞タイトル一覧
- 最多勝1回(1992-AL)
- 最優秀防御率2回(1996-NL、2000-NL)
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