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Kirby PUCKETT(カービー・パケット)

Major League Baseball

#34 カービー・パケット(Kirby PUCKETT) | OF

カービー・パケット

  • 1982年6月ドラフト・ツインズ1位(全米3番目)
  • 1961年3月14日生 右投右打 175センチ 100キロ
  • イリノイ州出身

選手の紹介文
ツインズの2度の世界一に貢献したパケット。ずんぐりむっくりした体型で好守に高いレベルを見せたカービー・パケット。ツインズ一筋にプレーし、首位打者、打点王のタイトルを獲得。1987年、1991年のツインズの2度の世界一に貢献し、10年連続オールスター出場を果たすなど、熱狂的なファンの支持を得ている。緑内障で若くして引退を余儀なくされたことが惜しまれる。

イリノイ州シカゴのスラム街に育ったパケット。9人兄弟の末っ子として生まれたとのことだが、劣悪な環境で幼少時を過ごさざるを得なかったそうで、当時の友人は刑務所に入れられているか若くして命を落としているかのどちらかだったという。そんな環境の中でパケットは野球と出会うことで人生を見失うことはなかったのである。

野球に真剣に取り組んだパケットは高校卒業後、大学に通いながら仕事もしていたが、1982年ドラフトでツインズから1位指名(全米3番目)されると野球の世界に身を投げたのである。そのままルーキーリーグでプレーし、65試合の出場で打率.382、3HR、35打点、43盗塁という好成績を残した。翌1983年は1Aビザリアで138試合に出場し、打率.314、9HR、97打点、48盗塁という成績で評価を高めた。

1984年は3Aトレドで開幕を迎えるも、5月に入ると早くもメジャーリーグからお呼びがかかった。5月8日のエンゼルス戦でデビューを飾ると、そのデビュー戦でいきなり4安打する大活躍を見せたのである。そのままツインズのセンターの座を奪い、128試合の出場で打率.296をマーク。センターとして記録した18捕殺はメジャートップでもあった。新人王投票でも3位に付けるなど、幸先の良いメジャーデビューを飾ったのである。

小柄で丸々とした体型でありながらもスピード感溢れるプレーを見せることから、パケットには多くのファンが注目が集まった。ツインズとしてもロッド・カルー以来の人気選手としてパケットを大事に扱ったのである。メジャー2年目の1985年は199本の安打を積み重ね、打率.288、4HR、74打点、21盗塁をマークした。

1986年は打率.328、223安打と安打製造機として結果を残した。さらに驚くべきは過去2年間で計4本しかHRを打っていなかったが、この年だけで31HR、96打点を挙げるなどパワーも発揮したのである。翌1987年も打率.332、207安打、28HR、99打点を記録し、MVP投票で3位に入るほどの活躍で地区優勝に貢献。シーズン85勝しか記録していないにも関わらずリーグチャンピオンシップシリーズを勝ち抜き、リーグ優勝を果たした。ワールドシリーズ(対カージナルス)では本拠地試合に勝利を収める内弁慶シリーズとなり、4勝3敗でツインズが世界一となったのだが、パケットはこのシリーズで打率.357(28打数10安打)をマークしている。

ツインズファンに熱烈に迎えられたパケット。1988年も勢いは留まらず、打率.356、24HR、124打点という好成績を挙げ、2年連続でMVP投票で3位となった。右打者としてのシーズン打率.356は、1941年のジョー・ディマジオ(打率.357)以来の高打率となる。1989年、打率.339、9HR、85打点を記録し、首位打者のタイトルを獲得したパケット。翌1990年は打率.298、12HR、80打点と成績が落ち込むとチームは地区最下位に転落したのである。

1991年、ツインズはジャック・モリス、チリ・デービスの補強やスコット・エリクソンの台頭などでチームは前年最下位からの地区優勝を果たすことになる。その中でパケットは打率.319、15HR、89打点という成績を残し、長年のチームメイトであるケント・ハーベックと共にチームの躍進に一役買ったのである。リーグチャンピオンシップシリーズ(対ブルージェイズ)で、パケットは打率.429、2HR、6打点を記録する猛打を見せて4年ぶりのリーグ優勝をもたらした。

ワールドシリーズでは同じく前年最下位から勝ち上がってきたブレーブスと対戦。延長戦が3試合、サヨナラ決着が4試合と白熱したシリーズはツインズが4勝3敗で劇的な世界一奪還を果たすのだが、パケットは第6戦で大当たりし、先制のタイムリー3塁打を放ち、延長11回にはサヨナラHRを放つ活躍で勝利を呼び込んだのである。序盤は不振だったパケットも第6戦の大当たりで全てを吹き飛ばし、自身2度目となる世界一の美酒を味わうことになった。

1992年も打率.329、210安打、19HR、110打点と安定した数字を残したパケット(チームは地区2位に終わっている)。翌1993年は打率.296、22HR、89打点という成績を残した。この年のオールスターゲームでは序盤に打ったHRがアメリカンリーグの反撃ののろしとなったため、オールスターゲームのMVPに選出されている。

1994年はストライキによる短縮シーズンとなったが、108試合の出場で打率.317、20HR、112打点をマークし、自身初となる打点王を獲得した。翌1995年も打率.314、23HR、99打点と衰えぬ数字を残したのだが、この年がパケットにとって現役最後のシーズンになるとは誰も考えてなかったのである。

1996年開幕前のスプリングトレーニングで視力障害に悩まされ、出遅れた。緑内障であることがわかり、3度も手術するも回復する見込みがなく、7月12日に現役引退を突然発表した。まだ35歳と若く体力的には全く問題なかったが、視力がプロスポーツ選手として耐えうるレベルには戻らなかったのである。

体型に似合わず、軽快な守備でピンチを救った。メジャー通算成績は打率.318、2304安打、207HR、1085打点というものである。この通算打率.318はアメリカンリーグに在籍した20世紀以降の右打者に限定すると最高打率となる。ツインズはパケットの功績を高く評価し、引退後即フロント入り。メジャーデビューから一貫して付けていた背番号34番は永久欠番に指定したのである。

2001年、殿堂入り資格取得1年目にしてあっさりと殿堂入りを決めた。若くして引退したこともあり、サンディ・コーファックスルー・ゲーリッグに次ぐ史上3番目の若さでの殿堂入りを決めたのである。ツインズ副会長として後進の指導に当たっていたが、2006年に心臓発作で生涯を終えることとなった。まだ45歳と若く、今後が期待されていただけに非常に惜しまれる。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 首位打者:1回(1989-AL)
  • 打点王:1回(1994-AL)

受賞アワード一覧

  • リーグチャンピオンシップシリーズMVP:1回(1991-AL)
  • ゴールドグラブ賞:6回(1986-AL~1989-AL、1991-AL、1992-AL)
  • シルバースラッガー賞:6回(1986-AL~1989-AL、1992-AL、1994-AL)
  • ロベルトクレメント賞(1996)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1984  Min  128  557   63  165  12   5   0   31   69   16   14  .320 .336  .296
 1985  Min  161  691   80  199  29  13   4   74   87   41   21  .330 .385  .288
 1986  Min  161  680  119  223  37   6  31   96   99   34   20  .366 .537  .328
 1987  Min  157  624   96  207  32   5  28   99   91   32   12  .367 .534  .332
 1988  Min  158  657  109  234  42   5  24  121   83   23    6  .375 .545  .356
 1989  Min  159  635   75  215  45   4   9   85   59   41   11  .379 .465  .339
 1990  Min  146  551   82  164  40   3  12   80   73   57    5  .365 .446  .298
 1991  Min  152  611   92  195  29   6  15   89   78   31   11  .352 .460  .319
 1992  Min  160  639  104  210  38   4  19  110   97   44   17  .374 .490  .329
 1993  Min  156  622   89  184  39   3  22   89   93   47    8  .349 .474  .296
 1994  Min  108  439   79  139  32   3  20  112   47   28    6  .362 .540  .317
 1995  Min  137  538   83  169  39   0  23   99   89   56    3  .379 .515  .314
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1783 7244 1071 2304 414  57 207 1085  965  450  134  .360 .477  .318

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:10回(1986-AL~1995-AL)
  • 世界一経験:2回(1987-Min、1991-Min)
  • 殿堂入り:2001年(投票率:82.14%)※1回目
  • 永久欠番:#34(Twins)

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