- 2008-12-01 (月) 0:04
- MLB Players

#14 ラリー・ドビー(Larry DOBY) | OF

- 1947年7月・インディアンズと契約
- 1923年12月13日生 右投左打 185センチ 82キロ
- サウスカロライナ州出身
選手の紹介文
アメリカンリーグ初の黒人選手として華々しい活躍を見せたラリー・ドビー。ジャッキー・ロビンソンの影に隠れてはいるが、人種差別の壁にぶち当たりながらも結果を残した好選手である。2度の本塁打王、1度の打点王に加え、1948年にはチームを世界一に導く活躍を見せている。晩年は日本プロ野球でもプレー経験を持っている。
サウスカロライナ州で生まれ、ニュージャージー州で育ったドビー。ニグロリーグのニューアーク・イーグルスと契約したのは17歳の頃である。ドビーが任されたのはセカンドであり、徐々にキャリアを重ねていった。時代が時代と言うこともあり兵役でチームを2年ほど抜けたが、復帰した後の1946年には打率.397をマークしている。
才能を見せる若いドビーに注目したのは、当時インディアンズのオーナーを務めていたビル・ヴェックだった。ヴェックはイーグルスにドビーの譲渡を持ちかけたのである。ロビンソンがドジャースと契約した際、モナークスに契約金が払われていなかったのに対し、ヴェックはドビーのために契約金を払う約束をしたのである。結果的に移籍が合意に至り、1947年7月にインディアンズと正式に契約を交わすこととなった。
マイナーリーグを経験せず、そのままメジャーリーグの舞台に立ったドビー。チームメイトの人種差別などにも苦しみ、試合の出場機会も少なかった。代打での出場がほとんどであり、シーズントータルで32打数5安打と振るわなかったのである。そして、オフになるとそれまで守っていたセカンドからセンターへコンバートすることになったのである。
1948年は121試合に出場し、打率.301、14HR、66打点という好成績を残し、チームのリーグ優勝に大きく貢献した。ワールドシリーズ(対ブレーブス)にも出場し、第4戦ではHRを放つなど、シリーズでの打率が.318と高く、インディアンズの世界一に大きく貢献した。第4戦でジョニー・セインから放った特大HRは、黒人選手としてのワールドシリーズ初HRでもある。
1949年からはオールスターゲームの常連メンバーとなるなど、リーグを代表する選手になったドビー。毎年のように20HR以上を記録する安定感を見せた。1950年には打率.326、25HR、102打点をマークして、MVP投票では8位に食い込んでいる。また、1952年には32HR、102打点で自身初となる本塁打王のタイトルも獲得している。
インディアンズがシーズン111勝を挙げた1954年は、打率.272、32HR、126打点で本塁打王と打点王の二冠王に輝いたドビー。この年のインディアンズはアーリー・ウイン、ボブ・レモンが共に23勝、ボビー・アビラが打率.341で首位打者を獲得するなど当たり年となったが、その中でドビーは主力打者としての責任を果たしたのである(しかし、ワールドシリーズではジャイアンツの前に4連敗であっさりと敗れてしまった)。MVP投票ではヨギ・ベラに次ぐ2位に終わっている。
1956年からホワイトソックスに移籍し、移籍1年目に24HR、102打点をマーク。1958年にインディアンズに復帰するも結果を残せず、1959年はホワイトソックス、タイガースと渡り歩き、この年限りでユニフォームを脱いでいる。メジャーでの通算成績は打率.283、253HR、970打点というものである。
一旦野球から離れたが、日本プロ野球から声がかかった。1962年、ドビーが37歳の時に中日ドラゴンズと契約したのである。一緒に入団したのはドン・ニューカムであり、投手だったニューカムは外野手として契約したのである。元メジャーリーガーの触れ込みだったが、ドビーは72試合の出場で打率.225、10HR、27打点と結果を残せずに球界を去ることになった。
その後のドビーは古巣のインディアンズやホワイトソックスで打撃コーチを務めた。1978年にはホワイトソックスの監督を87試合だけ経験している。メジャー史上2人目となる黒人監督となったのである(1人目はフランク・ロビンソン)。このときのホワイトソックスのオーナーはヴェックであり、コーチには後の名将トニー・ラルーサが名を連ねていた。1994年、インディアンズが新球場ジェイコブズフィールドを開場した際、ドビーの付けていた背番号14番が永久欠番となることが決まった。そして、1998年には殿堂入りを決めている。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 本塁打王:2回(1952-AL、1954-AL)
- 打点王:1回(1954-AL)
受賞アワード一覧
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1947 Cle 29 32 3 5 1 0 0 2 11 1 0 .182 .188 .156 1948 Cle 121 439 83 132 23 9 14 66 77 54 9 .382 .490 .301 1949 Cle 147 547 106 153 25 3 24 85 90 91 10 .386 .468 .280 1950 Cle 142 503 110 164 25 5 25 102 71 98 8 .440 .545 .326 1951 Cle 134 447 84 132 27 5 20 69 81 101 4 .428 .512 .295 1952 Cle 140 519 104 143 26 8 32 104 111 90 5 .381 .541 .276 1953 Cle 149 513 92 135 18 5 29 102 121 96 3 .384 .487 .263 1954 Cle 153 577 94 157 18 4 32 126 94 85 3 .364 .484 .272 1955 Cle 131 491 91 143 17 5 26 75 100 61 2 .369 .505 .291 1956 CWS 140 504 89 135 22 3 24 102 105 102 0 .392 .466 .268 1957 CWS 119 416 57 120 27 2 14 79 79 56 2 .373 .464 .288 1958 Cle 89 247 41 70 10 1 13 45 49 26 0 .348 .490 .283 1959 CWS 21 58 1 14 1 1 0 9 13 2 1 .267 .293 .241 1959 Det 18 55 5 12 3 1 0 4 9 8 0 .313 .309 .218 ------------------------------------------------------------------------------ Total 1533 5348 960 1515 243 52 253 970 1011 871 47 .386 .490 .283
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:7回(1949-AL~1955-AL)
- 世界一経験:1回(1948-Cle)
- 殿堂入り:1998年(ベテランズ委員会)
- 永久欠番:#14(Indians)
-
Tags :
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