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Matt WILLIAMS(マット・ウイリアムス)

Major League Baseball

#9 マット・ウイリアムス(Matt WILLIAMS) | 3B

マット・ウイリアムス

  • 1986年6月ドラフト・ジャイアンツ1位(全米3番目)
  • 1965年11月28日生 右投右打 188センチ 95キロ
  • カリフォルニア州出身

選手の紹介文
本塁打王と打点王の受賞経験のあるマット・ウイリアムス。在籍した3チーム全てでワールドシリーズを経験しているマット・ウイリアムス。2001年にはダイヤモンドバックスに在籍し、3度目の正直で初めての世界一の名誉を手にした。1994年、HR量産しながらもストライキで中断し、43本で終えたシーズンは非常に悔やまれる。1990年代のメジャーリーグHR協奏曲を語るに欠かせない選手である。

ウイリアムスの祖父はバート・グリフィンといい、1922年から24年の間、ブルックリン・ドジャースとワシントン・セネタースでプレー経験のあるファースト兼外野手だった。父親は大工で、子供時代のウイリアムスはバットを振るよりハンマーを振ることの方が多かったという。そんなウイリアムスは高校卒業時にメッツから27位指名(全米664番目)を受けるが、大学進学の道を選ぶ。大型ショートとして活躍し、大学3年時の1986年には、57試合の出場で打率.351、25HR、89打点と猛打を発揮。この年のドラフトでジャイアンツから1位指名(全米3番目)を受け、晴れてプロ入りする。

1987年4月11日にショートストップとしてメジャーデビューを果たした。初ヒットはオーレル・ハーシハイザーから放ったが、手首の怪我もあり、満足する成績を挙げられずにマイナー降格。翌1988年、開幕ロースター入りを果たすが、結果を出せずに3Aへ降格。しかし、3Aでは82試合に出場して、打率.271、12HR、51打点をマーク。3Aのパシフィックコーストリーグにおいて、75年ぶりの1試合4HRも記録してメジャーへ復帰。この年はノーラン・ライアンからグランドスラムも放っている。

1989年、ジャイアンツのサードとして開幕を迎えるが、期待に応えられずに5月に入るとマイナー落ち。3Aで76試合に出場し、打率.320、26HR、61打点をマークし、7月にはメジャーへ戻ってきた。3番ウイル・クラーク、4番ケビン・ミッチェルに次ぐ5番を打って、8月には月間11本のHRを放ち、チームに貢献。見事に地区優勝を果たし、ワールドシリーズへの進出も果たした。近隣のアスレティックスとのワールドシリーズということで注目を浴びたが、サンフランシスコ大地震でまさかの中断。結局、ジャイアンツは4連敗してしまうが、第3戦にはデーブ・スチュワートからホームランを放っている。

1990年、ウイリアムスは初めてメジャーでフルシーズンを過ごした。16試合連続ヒットなど、ジャイアンツのサードとして定着し、159試合に出場し、打率.277、33HR、122打点を記録し、打点王のタイトルを獲得。シーズン122打点というのは、球団史上において1938年にメル・オットが記録した116打点以来の快挙である(ちなみに球団記録は1929年のオットによるシーズン151打点)。プロ入り以降、ショートからサードにコンバートしたが、サードとしての守備率もリーグ2位の.959をマークしている。

1991年も157試合に出場し、打率.268、34HR(リーグ2位)、98打点を記録。10試合連続得点に加え、自身初のゴールドグラブ賞を獲得した。シーズン最後には通算100号HRをダリル・カイルから放っている。翌1992年は146試合に出場するも、リーグのサードとしてブービー賞となる打率.227に、20HR、66打点と成績を大きく落としたが、1993年は、打率.294、38HR、110打点と前年の不調を吹き飛ばす活躍を見せ、MVP投票では6位に食い込んだ。

1994年は短縮シーズンながら43HRを放った。1994年は開幕戦に2HR、5打点と最高のスタートを切ると、そのままのペースで打ちまくり、6月が終わった段階で29HR。この年はもう一方のリーグでケン・グリフィーがHRを量産していたこともあり、1961年にロジャー・マリスが記録したシーズン61HRという記録を抜くのではないかと期待がかかっていたが、ウイリアムスのペースはグリフィーを上回った。

7月が終わった段階で40HRをマーク。この記録はこの年の時点ではリーグ最速記録だった。しかし、まさかのストライキでシーズン中断。マリスへの記録の挑戦は43HRでピリオドが打たれてしまう。MVP投票ではジェフ・バグウェルに次ぐリーグ2位となったが、ストライキ突入直前にバグウェルが骨折したことを考えると、ストライキさえなければウイリアムスにとってMVPとシーズンHR記録更新の2つを手にしていたかもしれない幻のシーズンとなってしまった。

ストライキが明けた1995年、5月に打率.405、12HR、31打点を記録し、月間MVPを獲得するなど前年の活躍がはったりではないことを証明したウイリアムスも6月にファールチップが元で右足を骨折し故障者リスト入り。シーズンの半分を棒に振ってしまった。翌1996年も開幕早々に通算1000本安打を記録するが、シーズン終盤を怪我で失った。オールスターに選ばれながら、2年連続でフィールドに立つことは出来なかった。

ジャイアンツの人気選手だったウイリアムスも度重なる怪我により、オフに2対4のトレードでインディアンズに移籍することになってしまった。この移籍にはジャイアンツファンからの反発の声が多く聞かれた。そして迎えた1997年は、151試合に出場し、打率.263、32HR、105打点をマークし、チームの地区優勝に貢献。見事にリーグ優勝も果たし、自身2度目のワールドシリーズ進出。マーリンズと戦ったこのシリーズは第7戦までもつれ込む熱戦となったが、第4戦にHRを放ち、打率.417(24打数10安打)と大当たりしたが、世界一の名誉を手にすることは出来なかった。

復活の兆しを見せたウイリアムスは、翌年から新球団として誕生するダイヤモンドバックスへの移籍を強く希望。というのもアリゾナには前妻との間の子供が住んでいるからだ。そしてダイヤモンドバックスと6年間4950万ドルで契約を結んだ。チームの顔としての活躍が求められたシーズンは、家庭の問題に苦しみながらも打率.267、20HR、71打点を記録している。

1999年は、打率.303、35HR、142打点と好成績を挙げ、球団創立2年目での地区優勝に貢献。この年はウイリアムスの他に、ルイス・ゴンザレススティーブ・フィンリージェイ・ベルも100打点を突破した。メッツとのディビジョンシリーズでは打率.375(16打数6安打)を記録するも、チームは惜しくも敗れてしまった。ちなみにこの年のMVP投票では3位に付けている。

望んで移籍したダイヤモンドバックスで世界一の美酒を味わった。その後は怪我が続き、2000年も2001年もシーズンは共に100試合前後の出場に留まり、限界説も流れた。2001年にチームは地区優勝を果たし、ポストシーズンへ進出するがウイリアムスのバットは湿ったままで、チームに貢献しているとはいえなかった。しかし、カート・シリングランディ・ジョンソンらを中心に勝ち進み、ワールドシリーズへ進出。そしてワールドシリーズ第2戦では3ランHRを放った。ウイリアムスにとって3番目のチームで、自身3度目のワールドシリーズとなるが、そのいずれもでHRを放っており、これはメジャーリーグ史上初のことである。第7戦までもつれたこの試合も、熱戦の末、ダイヤモンドバックスが逆転サヨナラ勝ちで世界一を決め、ウイリアムスもその歓喜の輪に加わった。

2002年、スプリングトレーニングで左足首を骨折し、前半戦は絶望。結果的に60試合の出場に留まり、打率.260、12HR、40打点。オフにはロッキーズのラリー・ウォーカーとのトレードが決定しかけるが、ウイリアムス自身が拒否。2003年はわずか44試合に出場しただけで現役引退を発表した。通算成績は打率.268、1878安打、378HR、1218打点というものである。引退後はダイヤモンドバックスの専属解説者になっている。ステロイド疑惑がかけられたが、怪我の治療に使用したと話している。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 本塁打王:1回(1994-NL)
  • 打点王:1回(1990-NL)

受賞アワード一覧

  • ゴールドグラブ賞:4回(1991-NL、1993-NL、1994-NL、1997-NL)
  • シルバースラッガー賞:4回(1990-NL、1993-NL、1994-NL、1997-NL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1987  SF    84  245   28   46   9   2   8   21   68   16    4  .240 .339  .188
 1988  SF    52  156   17   32   6   1   8   19   41    8    0  .251 .410  .205
 1989  SF    84  292   31   59  18   1  18   50   72   14    1  .242 .455  .202
 1990  SF   159  617   87  171  27   2  33  122  138   33    7  .319 .488  .277
 1991  SF   157  589   72  158  24   5  34   98  128   33    5  .310 .499  .268
 1992  SF   146  529   58  120  13   5  20   66  109   39    7  .286 .384  .227
 1993  SF   145  579  105  170  33   4  38  110   80   27    1  .325 .561  .294
 1994  SF   112  445   74  119  16   3  43   96   87   33    1  .319 .607  .267
 1995  SF    76  283   53   95  17   1  23   65   58   30    2  .399 .647  .336
 1996  SF   105  404   69  122  16   1  22   85   91   39    1  .367 .510  .302
 1997  Cle  151  596   86  157  32   3  32  105  108   34   12  .307 .488  .263
 1998  Ari  135  510   72  136  26   1  20   71  102   43    5  .327 .439  .267
 1999  Ari  154  627   98  190  37   2  35  142   93   41    2  .344 .536  .303
 2000  Ari   96  371   43  102  18   2  12   47   51   20    1  .315 .431  .275
 2001  Ari  106  408   58  112  30   0  16   65   70   22    1  .314 .466  .275
 2002  Ari   60  215   29   56   7   2  12   40   41   21    3  .324 .479  .260
 2003  Ari   44  134   17   33   9   0   4   16   26   16    0  .327 .403  .246
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1866 7000  997 1878 338  35 378 1218 1363  469   53  .317 .489  .268

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:5回(1990-NL、1994-NL~1996-NL、1999-NL)
  • 世界一経験:1回(2001-Ari)

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