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Mel OTT(メル・オット)

Major League Baseball

#4 メル・オット(Mel OTT) | OF

メル・オット

  • 1926年・ジャイアンツと契約
  • 1909年3月2日生 右投左打 175センチ 77キロ
  • ルイジアナ州出身

選手の紹介文
17歳でメジャーデビューした早熟のオット。グリップを下げた特徴的な一本足打法でHRを量産したメル・オット。メジャーデビューは17歳と若く、当時の最年少記録の多くを更新した。20歳の頃には42HR、151打点を記録し、6度の本塁打王獲得に加え、8年連続を含む9度のシーズン100打点を挙げている。小柄ではあったが、1試合5敬遠四球を記録しているなど、スラッガーとして一目置かれる存在だった。

ルイジアナ州に生まれたオットは子供の頃から野球の才能を発揮した。ただ体が小さく、身長が170センチに足りてなかったこともあり、16歳の頃に受けたマイナー球団の入団テストでは体格を理由に落ちた経験を持っている。しかし、そのオットの実力を早々に見抜いたジャイアンツのスカウトは、当時の監督であるジョン・マグローに伝えたところからオットの野球人生は開かれていくことになる。

また17歳という若さでポログラウンズに呼ばれたこともあり、電車の乗り継ぎがうまくいかず、やっとのことで球場へ到着。マグローはオットの打撃能力の高さを見抜き、即座にジャイアンツと契約を交わすことになる。捕手だったオットだが、キャッチングに難があったこともあり、打撃をより生かす意味も含めて外野へ転向することになったのである。

年齢的には若すぎるということもあり、マイナーで経験を積むという提案もあったが、マグローがこれを拒否した。打撃フォーム自体が特異であり、それを触られることを拒んだことが理由の一つとして挙げられる。また、マグロー自身がその哲学をオットに叩き込みたいというのもあったという。ちなみにこのとき、ジャイアンツ傘下のマイナーチームで監督を務めていたのはケイシー・ステンゲルだった。

1926年、17歳でメジャーデビューしたオットは代打として経験を積み重ねた。1年目は打率.383と非凡なところを見せたオット。翌1927年、7月の試合でランニングHRを放ったが、これがオットのメジャー初HRとなった。19歳となる1928年には、スタメン出場が増え、打率.322、18HR、77打点という数字を残している。

オットが大きく飛躍したのは1929年のことで、150試合に出場し、打率.328、42HR、151打点という好成績を20歳で記録。若きスラッガーとして結果を残したのである。本塁打王のタイトルはチャック・クラインに1本及ばなかったが、クラインの43本目のHRはジャイアンツのエースであるカール・ハッベルから打ったもので、ハッベルがオットに謝ったという。

1932年に32HR、123打点で本塁打王のタイトルを始めて受賞。この年からの7年間で5度の本塁打王に輝くなど、HRを量産。1929年から続いたシーズン100打点以上の記録も8年連続でマークしている。本拠地ポログラウンズは中堅までは147メートルあるのに対し、両翼は78メートルしかないことがオットのHR量産に拍車をかけたのである。

ナイスガイではあったが、それ故に監督では失敗した。1933年はチームがリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズの舞台に立った。対セネタースの第1戦、先制の2ランHRに含む4打数4安打3打点の大活躍を見せた。第5戦には延長10回に勝ち越しHRを放ち、ジャイアンツの世界一に大きく貢献している。1936年から2年連続リーグ優勝を果たしたが、このときはリーグ優勝を果たすことはできなかった。

1942年には兼任監督となり、この年30HRを放ち、自身6度目の本塁打王に輝いている。1945年には通算500HRも達成。1947年限りで現役を退き、翌1948年は監督に専念するが、結果を残せずにシーズン途中にレオ・ドローチャーに監督の座を譲ったのである。マイナーを経験せずにメジャー定着したオットが、現役引退後にマイナーでの選手育成に当たった形になる。

ジャイアンツで背番号制導入された1932年は5番を付けていたが、翌年以降のオットは4番を背負うことになり、この番号はそのままジャイアンツの永久欠番になっている。1951年に野球殿堂入りを果たしたが、早熟の天才は49歳の若さで交通事故により、短い生涯を閉じてしまったのである。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1926  NYG   35   60    7   23   2   0   0    4    9    1    1  .393 .417  .383
 1927  NYG   82  163   23   46   7   3   1   19    9   13    2  .328 .380  .282
 1928  NYG  124  435   69  140  26   4  18   77   36   52    3  .389 .524  .322
 1929  NYG  150  545  138  179  37   2  42  151   38  113    6  .442 .635  .328
 1930  NYG  148  521  122  182  34   5  25  119   35  103    9  .444 .578  .349
 1931  NYG  138  497  104  145  23   8  29  115   44   80   10  .391 .545  .292
 1932  NYG  154  566  119  180  30   8  38  123   39  100    6  .422 .601  .318
 1933  NYG  152  580   98  164  36   1  23  103   48   75    1  .365 .467  .283
 1934  NYG  153  582  119  190  29  10  35  135   43   85    0  .414 .591  .326
 1935  NYG  152  593  113  191  33   6  31  114   58   82    7  .404 .555  .322
 1936  NYG  150  534  120  175  28   6  33  135   41  111    6  .441 .588  .328
 1937  NYG  151  545   99  160  28   2  31   95   69  102    7  .405 .523  .294
 1938  NYG  150  527  116  164  23   6  36  116   47  118    2  .440 .583  .311
 1939  NYG  125  396   85  122  23   2  27   80   50  100    2  .439 .581  .308
 1940  NYG  151  536   89  155  27   3  19   79   50  100    6  .403 .457  .289
 1941  NYG  148  525   89  150  29   0  27   90   68  100    5  .399 .495  .286
 1942  NYG  152  549  118  162  21   0  30   93   61  109    6  .413 .497  .295
 1943  NYG  125  380   65   89  12   2  18   47   48   95    7  .388 .418  .234
 1944  NYG  120  399   91  115  16   4  26   82   47   90    2  .421 .544  .288
 1945  NYG  135  451   73  139  23   0  21   79   41   71    1  .410 .499  .308
 1946  NYG   31   68    2    5   1   0   1    4   15    8    0  .167 .132  .074
 1947  NYG    4    4    0    0   0   0   0    0    0    0    0  .000 .000  .000
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2730 9456 1859 2876 488  72 511 1860  896 1708   89  .410 .533  .304

受賞タイトル一覧

  • 本塁打王6回(1932-NL,1934-NL,1936-NL~1938-NL,1942-NL)
  • 打点王1回(1934-NL)

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