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Mike MUSSINA(マイク・ムシーナ)

New York YANKEES

#35 マイク・ムシーナ(Mike MUSSINA) | SP

マイク・ムシーナ

  • 1990年6月ドラフト・オリオールズ1位(全米20番目)
  • 1968年12月8日生 右投両打 188センチ 83キロ
  • ペンシルベニア州出身

過去3年間の成績

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 2005  NYY   30  30   2   2  13   8   0  180.2  199  142   47   93   88   4.41
 2006  NYY   32  32   1   0  15   7   0  197.1  184  172   35   88   77   3.51
 2007  NYY   28  27   0   0  11  10   0  152.0  188   91   35   90   87   5.15
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 Total      503 502  57  23 250 144   0 3362.1 3246 2663  754 1474 1383   3.70

選手の紹介文
バネのあるピッチングフォームは一見の価値あり。得意のナックルカーブなどの変化球を投げ分ける技巧派投手として知られるマイク・ムシーナ。ゴールドグラブ賞受賞経験のあるフィールディングも抜群であるが、年齢と共に衰えも見え始めている。既に通算250勝を達成しているが、サイヤング賞受賞経験はなく、ヤンキース移籍後も念願の世界一はまだ経験していない。

高校卒業時の1987年にオリオールズからドラフト11位で指名されるが、それを拒否してスタンフォード大学への進学を選んだ。大学在学中に野球に取り組むのと同様に勉学にも力を注ぎ、わずか3年半の間に経済学の学位を取得。そして、1990年のドラフトでオリオールズから再び1位指名(全米20番目)を受け、プロの道を選んだ。プロと契約したこの年、2Aで7試合、3Aで2試合を投げ、共に防御率1点台に抑える好投を見せている。

1991年、3Aで開幕を迎えたムシーナは19試合に先発し、10勝4敗、防御率2.87と好成績を残し、7月31日にメジャーからお呼びがかかった。8月4日のホワイトソックス戦に初登板初先発し、7回2/3を投げて4安打1失点という内容で、フランク・トーマスのソロホームラン1本に抑えたが、0対1で敗れてしまう。その後も先発ローテーションに入り、シーズン終了までの残りの2ヶ月、新人らしからぬ安定感を見せたムシーナ。打線に援護に恵まれない不運な面はあったが、2完投を含む12試合に先発し、4勝5敗、防御率2.87という成績を残した。

1992年はサイヤング賞投票で4位に食い込む素晴らしい成績を挙げた。32試合に先発し、18勝5敗、防御率2.54をマークし、勝率にすれば.783。これだけの高勝率というのは球団史上4番目となる記録である。23歳8ヶ月という若さでオールスターにも選出されたムシーナは、7月17日のレンジャーズ戦で、この年21勝をマークするケビン・ブラウンと投げ合い、見事な1安打完封勝利も挙げるなど、ムシーナはこの年だけで8完投に4完封を記録している。翌1993年も肩の痛みなどもあり故障リスト入りしたことがあったが、25試合の先発で14勝6敗、防御率4.46という数字を残している。

1994年も開幕から安定感を充分に示し、オールスターまでに球団記録タイとなる13勝を記録。この年はジミー・キーの17勝に次ぐ、リーグ2位の16勝(5敗)を挙げて、防御率3.06をマークし、さらにロードゲームでは8勝1敗の防御率2.04を記録している。翌1995年は、開幕後の11試合の先発では5勝5敗の防御率5.13に加え15本のホームランを献上してしまったが、その後の21試合の先発では生まれ変わったかのように14勝4敗の防御率2.50をマーク、この間の被本塁打はわずか9本である。結局、シーズン19勝を挙げ、初めて最多勝のタイトルを手にし、サイヤング賞を獲得するのも時間の問題と思われる投手にまで成長した。

完全試合に手が届きそうで届かないムシーナ。1996年もシーズン19勝をマーク。36試合の先発で先発投手の基準の一つに挙げられるクオリティスタート(6回まで投げて3失点に抑えること)を18度も記録するなど内容は素晴らしく、打線の援護さえあれば球団史上1984年のマイク・ボディッカー以来の20勝投手になることも可能だった。ワイルドカードとしてポストシーズンへ出場も果たすが、ワールドシリーズの舞台へ進むことは出来なかった。しかし、この年のサイヤング賞投票ではパット・ヘントゲンアンディ・ペティットマリアーノ・リベラ、チャールズ・ナギーに次ぐ5位に付けている。更にフィールディングの良さも認められ、初のゴールドグラブ賞も獲得した。

1997年は肘の痛みから開幕に出遅れるが、33試合に先発し、15勝8敗の防御率3.20を記録し、球団新記録となる218奪三振もマークした。通算100勝も記録したムシーナは、この年から始まったインターリーグで、オリオールズの投手としては25年ぶりとなるヒットも放った。チームが地区優勝を飾り、2年連続でポストシーズンのマウンドに立ったムシーナはマリナーズとのディビジョンシリーズで2勝を挙げて、チームに貢献。続くインディアンズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは第3戦と第6戦に先発し、計15イニングを投げてわずか1失点に抑えた(しかし、ワールドシリーズへは進めなかった)。

1998年、開幕直後に右手人差し指を痛めて途中降板するなど、序盤に2度も故障者リスト入り。怪我に苦しんだムシーナだったが、その中でも29試合に先発し、投球回数は2年連続で200イニングを超えた(206回1/3)。結局、13勝10敗の防御率3.49でシーズンを終える。翌1999年、開幕序盤こそは本来のピッチングが出来ずに苦しんだが、調子を取り戻した後は素晴らしい内容で、結局、18勝7敗、防御率3.50を記録。サイヤング賞投票でもペドロ・マルチネスに次ぐ、2位に付けた。

順調に勝ち星を重ねてきたムシーナも2000年は勝ちに恵まれずに苦しんだ。34試合に先発し、リーグ最多の投球回数(237回2/3)を記録したが、わずか11勝(15敗)に終わった。メジャー1年目の1991年以来の負け越しとなったが、防御率は3.79である。そして、オフにFAを宣言したムシーナは、ヤンキースと6年間8850万ドルという破格の契約を結ぶに至る。

ピンストライブに袖を通した2001年、開幕3戦目となる4月5日のロイヤルズ戦に先発し、ニューヨークのファンの前にお披露目。7回2/3を投げ5安打無失点に抑える好投を見せ、クローザーのリベラにつないだムシーナは見事に移籍初勝利を手にした。前半戦は打線の援護に恵まれない点があり、一時的に負けが先行することがあったが、夏場に向かうにつれて勝利を重ねていった。

独特のセットポジションを見せる。この年のハイライトは9月2日のフェンウェイパークでのレッドソックス戦のことだった。かつてヤンキースの一員として完全試合を達成しているデビッド・コーンと投げ合ったこの試合、ムシーナは8回まで一人のランナーを出さない最高のピッチング見せた。メジャーリーグ最古を誇る89年の歴史を持つフェンウェイパークで未だ達成されていない大記録(完全試合)達成に、33734人の観客は沈黙で見守るしかなかった。最終回のマウンドにのぼったムシーナはあっさり2アウトをとり、あと一人と迫る。ここで打席に入ったのは、スランプでスタメンからはずれていたカール・エバレットだった。代打エバレットを2ストライクに追い込み、あと1球となる。しかし、ここでムシーナの高めの速球を左中間に運ばれてしまい、大記録への夢はここで潰えた。初安打を打たれたばかりのムシーナは続くトロット・ニクソンをセカンドゴロに打ち取り、なんとか完封勝利で締めくくった。

ムシーナは以前にも2度、完全試合ペースで抑えながら、終盤で打たれ大記録を逃したことがある。1回目は1997年5月30日、インディアンズ戦で9回1アウトまで完全に抑えながら、サンディ・アロマーに打たれたとき、2回目は1998年8月4日、対タイガース戦で8回2アウトからフランク・カタラノットに2塁打を打たれたとき、そして、今回が3回目である。ノーヒッターということであれば、1997年6月25日、対ブリュワーズ戦で8回先頭打者のホゼ・バレンティンに初ヒットを打たれたということもあった。

ちなみに、フェンウェイパークでのノーヒッターということであれば、1965年9月16日、デーブ・モアヘッドがインディアンズ戦で達成して以来、誰も達成していない。1917年6月23日、アーニー・ショーレが一人もランナーを出すこともなく27個のアウトを奪ったことがあったが、これは完全試合としては記録されていない。なぜなら、先発したベーブ・ルースが初回の先頭打者に四球を与えた後、退場になっており、ショーレの記録は参考記録に留まっているからだ。余談として、ムシーナが大記録を逃した翌日、21歳左腕のバド・スミスがノーヒッターを達成している。

移籍1年目は34試合に先発し、17勝11敗、防御率3.15をマークしたムシーナ。チームも地区優勝を飾り、初めてワールドシリーズのマウンドにも立ったムシーナ。世界一の栄冠を手にすることは出来なかったが、第5戦の先発では8回を5安打2失点に抑える好投も見せている。

2002年、33試合に先発し、18勝10敗、防御率4.05という成績を残した。この年記録した182奪三振はペドロ・マルチネス(239個)、ロジャー・クレメンス(192個)に次ぐリーグ3位の記録である。しかし、ディビジョンシリーズの第3戦に先発するも、エンゼルスを相手に4回を6安打4失点という内容でKOされてしまい、ヤンキースはこのシリーズで敗退してしまった。

毎年、安定した成績を残すムシーナ。2003年は開幕からの7試合で7連勝を飾る快調なスタートを切った。ヤンキースの投手として開幕7戦7勝は1958年のボブ・ターリー以来の快挙であり、メジャーリーグ全体では2000年のランディ・ジョンソン、アメリカンリーグではかつてのムシーナのチームメイトであるベン・マクドナルド(1994年)以来である。メジャー史上60人目となる通算2000奪三振も達成したこの年は、31試合の登板で17勝8敗、防御率3.40という数字を残した。ヤンキースもリーグ優勝を果たし、ムシーナ自身もワールドシリーズで白星を挙げるが、世界一には届かなかった。

2004年、前年までの白星が199勝ということもあり、日本で行われた開幕戦で200勝達成の期待が高まったが結果を残せず、結局、4月12日の対ホワイトソックス戦で通算200勝を達成。メジャー史上100人目となる200勝投手となったのである。この年は故障者リストも経験し、27試合の先発で12勝9敗、防御率4.59という成績に終わった。レッドソックスとのリーグチャンピオンシップシリーズ第1戦で先発したムシーナは7回途中まで無安打に抑えていた(この試合にチームは勝ったが、シリーズには3連勝4連敗で敗れた)。

2005年は30試合に先発し、2完封含む13勝8敗、防御率4.41をマーク。通算の投球回数が3000回を越えた。対エンゼルスとのディビジョンシリーズでは第1戦では5回2/3を無失点に抑える快投を見せるも、第5戦は2回2/3持たずにKOされている。翌2006年は15勝7敗、防御率3.51と安定感を取り戻した。15年連続2桁勝利を達成したことになるが、これはアメリカンリーグ史上、ムシーナが初である。オフにはオプションを行使せず、2年間2300万ドルで再契約に合意している。

2007年、怪我に苦しむ中で11勝10敗、防御率5.15という成績に終わった。しかし、16年連続2桁勝利を達成し、通算250勝も達成する区切りの1年となっている。また、ヤンキース移籍後に積み上げた白星が100個を越えたこともあり、メジャー史上9人目となる2球団での100勝以上という記録を作った。ちなみにシーズン20勝を記録したことのない投手の最多勝はデニス・マルチネスが記録(245勝)を持っていたが、それをムシーナが塗り替えた。

既に年齢的に晩年にさしかかっているムシーナだが、世界一の名誉はまだ手にしていない。サイヤング賞の受賞経験もなく、シーズン20勝も達成したこともないが、積み上げた白星は260を越える。2008年は好調を維持しており、これまで達成したことのないものを全て獲得してしまうかもしれない。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1991  Bal   12  12   2   0   4   5   0   88.2   77   52   21   31   28   2.88
 1992  Bal   32  32   8   4  18   5   0  241.0  212  130   48   70   68   2.54
 1993  Bal   25  25   3   2  14   6   0  168.2  163  117   44   84   83   4.46
 1994  Bal   24  24   3   0  16   5   0  176.1  163   99   42   63   60   3.06
 1995  Bal   32  32   7   4  19   9   0  222.2  187  158   50   86   81   3.29
 1996  Bal   36  36   4   1  19  11   0  243.1  264  204   69  137  130   4.81
 1997  Bal   33  33   4   1  15   8   0  225.2  197  218   54   87   80   3.21
 1998  Bal   29  29   4   2  13  10   0  206.1  189  175   41   85   80   3.49
 1999  Bal   31  31   4   0  18   7   0  203.1  207  172   52   88   79   3.50
 2000  Bal   34  34   6   1  11  15   0  238.2  236  210   46  105  100   3.79
 2001  NYY   34  34   4   3  17  11   0  229.2  202  214   42   87   80   3.15
 2002  NYY   33  33   2   2  18  10   0  216.2  208  182   48  103   97   4.05
 2003  NYY   31  31   2   1  17   8   0  215.2  192  195   40   86   81   3.40
 2004  NYY   27  27   1   0  12   9   0  165.2  178  132   40   91   84   4.59
 2005  NYY   30  30   2   2  13   8   0  180.2  199  142   47   93   88   4.41
 2006  NYY   32  32   1   0  15   7   0  197.1  184  172   35   88   77   3.51
 2007  NYY   28  27   0   0  11  10   0  152.0  188   91   35   90   87   5.15
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 Total      503 502  57  23 250 144   0 3362.1 3246 2663  754 1474 1383   3.70

受賞タイトル一覧

  • 最多勝1回(1995)
  • ゴールドグラブ賞6回(1996~99,2001,03)

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