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Mike SCHMIDT(マイク・シュミット)

Major League Baseball

#20 マイク・シュミット | 3B

マイク・シュミット

  • 1971年ドラフト・フィリーズ2位
  • 1949年9月27日生 右投右打 189センチ 92キロ
  • オハイオ州出身

選手の紹介文
フィリーズ史上最高のスター選手であるシュミット。メジャーリーグ史上最高のサードベースマンとしても名前が挙がるマイク・シュミット。打撃では怪力を発揮し、守備では堅実さを見せるなど、その存在感は際立っており、1980年代を代表する選手であることは間違いない。、フィリーズ一筋でプレーしたシュミットは、1980年にはフィリーズの球団史上初の世界一にも大きく貢献した。

オハイオ州デイトンに生まれたシュミットは、大学時代に学生の全米代表チームに選ばれるほどの実力を見せ、1971年のドラフトでフィリーズから2位指名を受ける。1972年にはメジャーデビューを果たし、翌1973年にはサードのポジションを手にした。しかし、成績は132試合の出場で打率.196の136三振という散々なものだった。しかし、それでも18HRしたというところにシュミットの非凡な才能が隠されていたともいえる。

オフにはプエルトリコのウインターリーグに参加するなど、猛トレーニングで体を鍛えたシュミットは、早くも1974年には才能を開花。全162試合にフル出場し、打率.282、36HR、116打点という成績で、本塁打王のタイトルを獲得するなど一躍脚光を浴びる。フィリーズの選手の本塁打王となると、1933年のチャック・クレイン(28HR)以来の快挙でもあるなど、待望のスラッガーの誕生でもあった。

1975年、1976年にもそれぞれ38HRを放ち、3年連続の本塁打王を獲得。飛ばすことの逸話としては1974年6月10日の対アストロズ戦のことで、アストロドームの屋根に当たる特大弾を放つが、打球が屋根に当たった場合のルールが決まってないため、落ちてきた打球はインプレーとなり、史上最長のシングルヒットというありがたい名前が付けられてしまう。

1980年代を代表する選手の一人である。圧巻は1976年の対カブス戦のことで、2対13と大量リードを奪われていたフィリーズだが、5回表にシュミットが反撃ののろしとなる2ランHRを放つ。さらに7回裏にはソロHR、8回表にも3ランHRを放ち、チームは土壇場で15対15の同点に追いついた。そして、延長11回に決勝2ランHRを放ち、自身初の4打席連続HRを記録すると共に、1試合8打点も挙げるなど誰もが脱帽せざるを得なかった。

打撃だけでなく、1976年からは9年連続でゴールドグラブ賞を受賞する守備でもチームに貢献。さらに盗塁でも20個近い数字を記録するなど、まさに打って走って守れる理想の選手として、名を馳せた。ただ、1976年から3年連続で地区優勝を飾るが、ワールドシリーズにコマを進めることが出来ず、いずれもリーグチャンピオンシップシリーズで敗れた。シュミット自身もここ一番での不振で足を引っ張ってしまった。

その汚名返上となったのが1980年のシーズンである。150試合に出場し、打率.286、48HR、121打点という好成績を残し、本塁打王と打点王の二冠王に輝き、さらにMVPも獲得した。エースのスティーブ・カールトンも24勝をマークし、最多勝とサイヤング賞に輝くなど、投打の柱の2選手の活躍でチームは念願のリーグ優勝を達成。

ロイヤルズとのワールドシリーズでは2勝2敗で迎えた第5戦、シュミットは先制2ランHRを放ち、その後は逆転されるが、再逆転につながるヒットでチームに勝利を呼ぶ込む。球団史上初の世界一に王手をかけた第6戦でも先制となる2点タイムリーヒットを放ち、念願となる世界一の座に輝いた。6試合で打率.381、2HR、7打点の活躍で、シリーズMVPも手にしている。

1980年、フィリーズに球団史上初の世界一をもたらした。1981年、ストライキによる短縮シーズンという中で、102試合に出場し、31HR、91打点で2年連続の二冠王と共に、2年連続のMVPも獲得。この年のオールスターゲームでも特大HRを放つなど、その存在はメジャーリーグ全体でも揺るがないものとなった。1983年には40HRで本塁打王となり、1984年は36HR、106打点で自身3度目の二冠王となる。37歳となった1986年にも37HR、119打点で4度目の二冠王と、3度目のMVPにも輝いた。ナショナルリーグで3回以上のMVPを受賞しているのは、シュミットの他にスタン・ミュージアルロイ・キャンパネラバリー・ボンズしかいない。

1987年には35HR、113打点をマークするが、翌1988年は12HR、62打点と激減。迎えた1989年、打撃では極度のスランプに陥り、さらに得意の守備でも2試合連続でチームの敗戦につながるエラーを犯してしまう。そして5月29日、体力の限界を理由に現役引退を発表。喜怒哀楽をあまり表に出さないシュミットも、引退の記者会見は涙で泣き崩れ、最後は話すこともできないほどの状況だった。しかし、引退したその年、オールスターのファン投票でサードとして選出されたシュミット。引退選手がファン投票で選抜されるのは史上初のことである。オールスターゲームには出場こそできなかったが、多くのファンから大歓声で迎えられたのはいうまでもない。

メジャー18年間のキャリアの中で、打率3割を記録したのはわずか1回だったが、本塁打王を8回も獲得し、積み上げた通算HR数は548本を数える。ゴールドグラグ賞は9年連続を含み10回も受賞。シュミットの背番号20番は、フィリーズの永久欠番となり、1995年には殿堂入り資格取得1年目に、晴れて殿堂入りを果たしている。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1972  Phi   13   34    2    7   0   0   1    3   15    5    0  .325 .294  .206
 1973  Phi  132  367   43   72  11   0  18   52  136   62    8  .324 .373  .196
 1974  Phi  162  568  108  160  28   7  36  116  138  106   23  .395 .546  .282
 1975  Phi  158  562   93  140  34   3  38   95  180  101   29  .367 .523  .249
 1976  Phi  160  584  112  153  31   4  38  107  149  100   14  .376 .524  .262
 1977  Phi  154  544  114  149  27  11  38  101  122  104   15  .393 .574  .274
 1978  Phi  145  513   93  129  27   2  21   78  103   91   19  .364 .435  .251
 1979  Phi  160  541  109  137  25   4  45  114  115  120    9  .386 .564  .253
 1980  Phi  150  548  104  157  25   8  48  121  119   89   12  .380 .624  .286
 1981  Phi  102  354   78  112  19   2  31   91   71   73   12  .435 .644  .316
 1982  Phi  148  514  108  144  26   3  35   87  131  107   14  .403 .547  .280
 1983  Phi  154  534  104  136  16   4  40  109  148  128    7  .399 .524  .255
 1984  Phi  151  528   93  146  23   3  36  106  116   92    5  .383 .536  .277
 1985  Phi  158  549   89  152  31   5  33   93  117   87    1  .375 .532  .277
 1986  Phi  160  552   97  160  29   1  37  119   84   89    1  .390 .547  .290
 1987  Phi  147  522   88  153  28   0  35  113   80   83    2  .388 .548  .293
 1988  Phi  108  390   52   97  21   2  12   62   42   49    3  .337 .405  .249
 1989  Phi   42  148   19   30   7   0   6   28   17   21    0  .297 .372  .203
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2404 8352 1506 2234 408  59 548 1595 1883 1507  174  .380 .527  .267

受賞タイトル一覧

  • MVP3回(1980,81,86)
  • 本塁打王8回(1974~76,80,81,83,84,86)
  • 打点王4回(1980,81,84,86)
  • ゴールドグラブ賞10回(1976~84,86)
  • オールスター出場12回(1974,1976~77,79~84,86~87,89)

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