- 2008-05-26 (月) 0:19
- MLB Players

#20 マイク・シュミット | 3B

- 1971年ドラフト・フィリーズ2位
- 1949年9月27日生 右投右打 189センチ 92キロ
- オハイオ州出身
選手の紹介文
メジャーリーグ史上最高のサードベースマンとしても名前が挙がるマイク・シュミット。打撃では怪力を発揮し、守備では堅実さを見せるなど、その存在感は際立っており、1980年代を代表する選手であることは間違いない。、フィリーズ一筋でプレーしたシュミットは、1980年にはフィリーズの球団史上初の世界一にも大きく貢献した。
オハイオ州デイトンに生まれたシュミットは、大学時代に学生の全米代表チームに選ばれるほどの実力を見せ、1971年のドラフトでフィリーズから2位指名を受ける。1972年にはメジャーデビューを果たし、翌1973年にはサードのポジションを手にした。しかし、成績は132試合の出場で打率.196の136三振という散々なものだった。しかし、それでも18HRしたというところにシュミットの非凡な才能が隠されていたともいえる。
オフにはプエルトリコのウインターリーグに参加するなど、猛トレーニングで体を鍛えたシュミットは、早くも1974年には才能を開花。全162試合にフル出場し、打率.282、36HR、116打点という成績で、本塁打王のタイトルを獲得するなど一躍脚光を浴びる。フィリーズの選手の本塁打王となると、1933年のチャック・クレイン(28HR)以来の快挙でもあるなど、待望のスラッガーの誕生でもあった。
1975年、1976年にもそれぞれ38HRを放ち、3年連続の本塁打王を獲得。飛ばすことの逸話としては1974年6月10日の対アストロズ戦のことで、アストロドームの屋根に当たる特大弾を放つが、打球が屋根に当たった場合のルールが決まってないため、落ちてきた打球はインプレーとなり、史上最長のシングルヒットというありがたい名前が付けられてしまう。
圧巻は1976年の対カブス戦のことで、2対13と大量リードを奪われていたフィリーズだが、5回表にシュミットが反撃ののろしとなる2ランHRを放つ。さらに7回裏にはソロHR、8回表にも3ランHRを放ち、チームは土壇場で15対15の同点に追いついた。そして、延長11回に決勝2ランHRを放ち、自身初の4打席連続HRを記録すると共に、1試合8打点も挙げるなど誰もが脱帽せざるを得なかった。
打撃だけでなく、1976年からは9年連続でゴールドグラブ賞を受賞する守備でもチームに貢献。さらに盗塁でも20個近い数字を記録するなど、まさに打って走って守れる理想の選手として、名を馳せた。ただ、1976年から3年連続で地区優勝を飾るが、ワールドシリーズにコマを進めることが出来ず、いずれもリーグチャンピオンシップシリーズで敗れた。シュミット自身もここ一番での不振で足を引っ張ってしまった。
その汚名返上となったのが1980年のシーズンである。150試合に出場し、打率.286、48HR、121打点という好成績を残し、本塁打王と打点王の二冠王に輝き、さらにMVPも獲得した。エースのスティーブ・カールトンも24勝をマークし、最多勝とサイヤング賞に輝くなど、投打の柱の2選手の活躍でチームは念願のリーグ優勝を達成。
ロイヤルズとのワールドシリーズでは2勝2敗で迎えた第5戦、シュミットは先制2ランHRを放ち、その後は逆転されるが、再逆転につながるヒットでチームに勝利を呼ぶ込む。球団史上初の世界一に王手をかけた第6戦でも先制となる2点タイムリーヒットを放ち、念願となる世界一の座に輝いた。6試合で打率.381、2HR、7打点の活躍で、シリーズMVPも手にしている。
1981年、ストライキによる短縮シーズンという中で、102試合に出場し、31HR、91打点で2年連続の二冠王と共に、2年連続のMVPも獲得。この年のオールスターゲームでも特大HRを放つなど、その存在はメジャーリーグ全体でも揺るがないものとなった。1983年には40HRで本塁打王となり、1984年は36HR、106打点で自身3度目の二冠王となる。37歳となった1986年にも37HR、119打点で4度目の二冠王と、3度目のMVPにも輝いた。ナショナルリーグで3回以上のMVPを受賞しているのは、シュミットの他にスタン・ミュージアル、ロイ・キャンパネラ、バリー・ボンズしかいない。
1987年には35HR、113打点をマークするが、翌1988年は12HR、62打点と激減。迎えた1989年、打撃では極度のスランプに陥り、さらに得意の守備でも2試合連続でチームの敗戦につながるエラーを犯してしまう。そして5月29日、体力の限界を理由に現役引退を発表。喜怒哀楽をあまり表に出さないシュミットも、引退の記者会見は涙で泣き崩れ、最後は話すこともできないほどの状況だった。しかし、引退したその年、オールスターのファン投票でサードとして選出されたシュミット。引退選手がファン投票で選抜されるのは史上初のことである。オールスターゲームには出場こそできなかったが、多くのファンから大歓声で迎えられたのはいうまでもない。
メジャー18年間のキャリアの中で、打率3割を記録したのはわずか1回だったが、本塁打王を8回も獲得し、積み上げた通算HR数は548本を数える。ゴールドグラグ賞は9年連続を含み10回も受賞。シュミットの背番号20番は、フィリーズの永久欠番となり、1995年には殿堂入り資格取得1年目に、晴れて殿堂入りを果たしている。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1972 Phi 13 34 2 7 0 0 1 3 15 5 0 .325 .294 .206 1973 Phi 132 367 43 72 11 0 18 52 136 62 8 .324 .373 .196 1974 Phi 162 568 108 160 28 7 36 116 138 106 23 .395 .546 .282 1975 Phi 158 562 93 140 34 3 38 95 180 101 29 .367 .523 .249 1976 Phi 160 584 112 153 31 4 38 107 149 100 14 .376 .524 .262 1977 Phi 154 544 114 149 27 11 38 101 122 104 15 .393 .574 .274 1978 Phi 145 513 93 129 27 2 21 78 103 91 19 .364 .435 .251 1979 Phi 160 541 109 137 25 4 45 114 115 120 9 .386 .564 .253 1980 Phi 150 548 104 157 25 8 48 121 119 89 12 .380 .624 .286 1981 Phi 102 354 78 112 19 2 31 91 71 73 12 .435 .644 .316 1982 Phi 148 514 108 144 26 3 35 87 131 107 14 .403 .547 .280 1983 Phi 154 534 104 136 16 4 40 109 148 128 7 .399 .524 .255 1984 Phi 151 528 93 146 23 3 36 106 116 92 5 .383 .536 .277 1985 Phi 158 549 89 152 31 5 33 93 117 87 1 .375 .532 .277 1986 Phi 160 552 97 160 29 1 37 119 84 89 1 .390 .547 .290 1987 Phi 147 522 88 153 28 0 35 113 80 83 2 .388 .548 .293 1988 Phi 108 390 52 97 21 2 12 62 42 49 3 .337 .405 .249 1989 Phi 42 148 19 30 7 0 6 28 17 21 0 .297 .372 .203 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2404 8352 1506 2234 408 59 548 1595 1883 1507 174 .380 .527 .267
受賞タイトル一覧
- MVP3回(1980,81,86)
- 本塁打王8回(1974~76,80,81,83,84,86)
- 打点王4回(1980,81,84,86)
- ゴールドグラブ賞10回(1976~84,86)
- オールスター出場12回(1974,1976~77,79~84,86~87,89)
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