- 2009-06-23 (火) 0:03
- MLB Players

#33 マイク・スコット(Mike SCOTT) | SP

- 1976年6月ドラフト・メッツ2位(全米37番目)
- 1955年4月26日生 右投右打 188センチ 95キロ
- カリフォルニア州出身
選手の紹介文
魔球SFF(スプリットフィンガードファストボール)を覚えたことで、投手としてのランクを上げたマイク・スコット。1986年にはサイヤング賞を獲得し、さらにはリーグチャンピオンシップシリーズでチームは敗退しながらもMVPを受賞するほどの印象的な活躍を見せた。背番号33番はアストロズの永久欠番に指定されている。
カリフォルニア州に生まれたスコットは、高校卒業時の1974年ドラフトでロイヤルズから4位指名(全米80番目)を受けるなど、投手としての才能に恵まれていた。結果的には大学への進学を決め、2年後となる1976年ドラフトでメッツから2位指名(全米37番目)を受けてプロ入りを決めたのである。
指名された年から2Aジャクソンのマウンドに上がり、経験を積んだ。1977年も2Aで引き続き投げると、25試合の登板で14勝10敗、防御率2.94という好成績を残して、評価を高めた。翌1978年は3Aタイドウォーターへと舞台を移すと、29試合の先発で10勝10敗、防御率3.94という数字を残している。
1979年、4月半ばにはメジャー昇格を果たし、最初は先発を任されるが6月からはブルペンへ移動。6月半ばにはマイナー降格したが、マイナーでは8勝を挙げている。翌1980年は3Aでフルシーズン過ごす形となり、27試合の登板で13勝7敗、防御率2.96をマーク。マイナーリーグを卒業できる成績を残して、9月にはメジャーに戻ったのである。
1981年、ストライキによる短縮シーズンとなる中でメッツの先発ローテーションを任され、23試合の先発で5勝10敗、防御率3.90に終わっている。翌1982年も先発入りしたが、結果を残せずに途中でブルペン降格もあった。終わってみれば、37試合の登板(先発は22試合)で7勝13敗、防御率5.14と伸び悩みを見せていた。そして、オフにはアストロズへの移籍が決まったのである。
移籍1年目となる1983年は24試合に先発し、10勝6敗、防御率3.72という数字を残したスコット。ベテランの大投手であるノーラン・ライアン、ジョー・ニークロと共に先発ローテーションを守ったことも大きかった。しかし、1984年はわずか5勝(11敗)しか挙げられずに大いに苦しんだ。このオフに投手コーチとして名を馳せていたロジャー・クレイグと出会ったことが運命を変えたのである。クレイグは1984年のタイガース世界一に貢献したコーチでもあり、そのクレイグからSFF(スプリットフィンガードファストボール)を教わり、スコット自身の投球を大いに変えたのである(クレイグがSFFの開祖とされており、さらにクレイグ自身は1985年途中からジャイアンツの監督になっている)。
1985年、魔球SFFを覚えたことで投球の幅が広がり、18勝(8敗)、防御率3.29を挙げて、チームの勝ち頭にまで飛躍。翌1986年には37試合に先発し、18勝10敗、防御率2.22、306奪三振という抜群の安定感を見せた。特にシーズン終盤、9月25日の対ジャイアンツ戦ではノーヒッターを達成。ジャイアンツ監督はSFFを伝授したクレイグであり、この上ない手痛い恩を返す形となった。この年は最優秀防御率、最多奪三振のタイトルを獲得し、サイヤング賞も受賞したのである。
チームも地区優勝を飾ったことから初めてとなるポストシーズンも経験。リーグチャンピオンシップシリーズ(対メッツ)では、第1戦先発を任されたスコットは、ドワイト・グッデンと投げ合い、14奪三振の完封勝利をマーク。中3日で登板した第4戦では3安打1失点に抑える完投勝利を挙げたスコット。シリーズ自体は2勝4敗で敗れたが、このシリーズのMVPに選ばれている。敗戦チームからMVPが選出されるのは、スコットが初である。
1987年には16勝(13敗)を挙げてオールスターゲームでの先発の大役も任された。1988年にも14勝(8敗)と着実に白星を積み重ねている。さらに、1989年にはキャリアハイとなる20勝(10敗)を挙げて、最多勝のタイトルを獲得するなど、順風満帆なキャリアを重ねたのである。しかし、一部ではボールに傷を付けて投げる不正投球の疑いもかけられていた。
1990年は9勝13敗と負けが先行(一説には不正投球チャックが厳しかったから、とも言われている)。翌1991年、開幕からの2試合で炎上したことで故障者リスト入り。そのままシーズンを終え、現役もそのまま退いた。メジャーでの通算成績は124勝108敗、防御率3.54、1469奪三振というものである。1992年には、スコットが付けていた背番号33番が永久欠番に指定されている。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 最多勝:1回(1989-NL)
- 最優秀防御率:1回(1986-NL)
- 最多奪三振:1回(1986-NL)
受賞アワード一覧
- サイヤング賞:1回(1986-NL)
- リーグチャンピオンシップシリーズMVP:1回(1986-NL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1979 NYM 18 9 0 0 1 3 0 52.1 59 21 20 35 31 5.33 1980 NYM 6 6 1 1 1 1 0 29.1 40 13 8 14 14 4.30 1981 NYM 23 23 1 0 5 10 0 136.0 130 54 34 65 59 3.90 1982 NYM 37 22 1 0 7 13 3 147.0 185 63 60 100 84 5.14 1983 Hou 24 24 2 2 10 6 0 145.0 143 73 46 67 60 3.72 1984 Hou 31 29 0 0 5 11 0 154.0 179 83 43 96 80 4.68 1985 Hou 36 35 4 2 18 8 0 221.2 194 137 80 91 81 3.29 1986 Hou 37 37 7 5 18 10 0 275.1 182 306 72 73 68 2.22 1987 Hou 36 36 8 3 16 13 0 247.2 199 233 79 94 89 3.23 1988 Hou 32 32 8 5 14 8 0 218.2 162 190 53 74 71 2.92 1989 Hou 33 32 9 2 20 10 0 229.0 180 172 62 87 79 3.10 1990 Hou 32 32 4 2 9 13 0 205.2 194 121 66 102 87 3.81 1991 Hou 2 2 0 0 0 2 0 7.0 11 3 4 10 10 12.86 ----------------------------------------------------------------------------- Total 347 319 45 22 124 108 3 2068.2 1858 1469 627 908 813 3.54
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:3回(1986-NL、1987-NL、1989-NL)
- ノーヒッター:1回(1986-9-25-Hou/対ジャイアンツ戦)
- 永久欠番:#33(Astros)
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