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Moises ALOU(モイゼス・アルー)

Major League Baseball

#18 モイゼス・アルー(Moises ALOU) | RF

モイゼス・アルー

  • 1986年1月ドラフト・パイレーツ1位(全米2番目)
  • 1966年7月3日生 右投右打 191センチ 88キロ
  • ジョージア州出身

選手の紹介文
野球一家に育ち、父親と共に2000本安打を記録しているアルー。抜群の打撃センスを持ち、勝負強さを売りとするモイゼス・アルー。父親(フェリペ・アルー)はメジャーリーガーとして活躍し、後に監督としても結果を残しており、さらに2人の伯父もメジャーリーガーだったこともあり、血筋がいいサラブレッドといえる。在籍したマーリンズ、アストロズ、カブスでそれぞれポストシーズンを経験している点も見逃せない。

ジョージア州アトランタに生まれたアルーだが、これは父フェリペがブレーブスでプレーしていたときに生まれたからである。元々は父の故郷であるドミニカ共和国にルーツをたどることができる。幼き日から抜群の野球センスを見せており、1986年の1月ドラフトでパイレーツから1位指名(全米2番目)を受けて、プロ入りを果たした。

指名された年から1Aでプレーを始めるが、最初は結果を残すことが出来なかった。プロ3年目となる1988年、1Aオーガスタで105試合に出場し、打率.313、7HR、62打点、24盗塁とようやく浮上の兆しを見せたのである。翌1989年には1Aセイラムから2Aハリンスバーグへと這い上がっている。

1990年、2Aから3Aバファローへと昇格し、7月に入ると待望のメジャー昇格。しかし、昇格後に2試合に出場した段階でエクスポズへと移籍が決まった。ちょうどエクスポズは父フェリペが打撃コーチを務めていたこともあり、親子で同じユニフォームを着ている。移籍後はわずか14試合に出場したのみ。翌191年は怪我でシーズンを丸々棒に振っている。

1992年に戦線に復帰したアルー。この年から父フェリペがエクスポズの監督に就任しており、親子で監督と選手という関係が大きな話題になった。開幕序盤は代打での出場が主だったが、6月以降はスタメンとしての出場機会が増え始め、結果的に115試合の出場で打率.282、9HR、56打点をマーク。翌1993年も136試合に出場し、打率.286、18HR、85打点とパワー面で成長の跡を見せたのである。

1994年はストライキによりシーズン途中での打ち切りが決まったが、エクスポズは快進撃を見せ、地区首位のままでシーズンを終えることとなった。107試合の出場ながらも打率.339、22HR、78打点を記録したアルーは、オールスターゲームにも初出場を果たし、サヨナラ2塁打を放つ活躍を見せたのである。また、エクスポズの快進撃が評価され、父フェリペも最終監督賞を手にしている。

1995年は怪我でわずか93試合の出場に終わったアルー。この年のオフに両肩を手術し、迎えた1996年は143試合の出場で打率.281、21HR、96打点を記録。怪我からの再起を見せたわけだが、オフにFAとなったアルーはマーリンズへの移籍を決めた。こうして、父フェリペとの親子鷹は一旦ピリオドを打たれることとなった。

1年間だけ在籍したマーリンズで世界一の美酒を味わっている。1997年にアルーがプレーすることになったマーリンズは、まだ創立5年目の新興チーム。FAなどの大型補強でアルーやゲーリー・シェフィールド、ボビー・ボニーヤ、チャールズ・ジョンソンが打線の軸を形成し、ケビン・ブラウンやアレックス・フェルナンデス、アル・ライターに加え、2年前にキューバから亡命してきたリバン・ヘルナンデスらがロースターに名を連ねていた。

猛者たちの中でアルーは150試合に出場。打率.292、23HR、115打点と勝負強い数字をのこしたが、HRと打点はチームトップでもあった。チーム自体は地区首位ブレーブスに9ゲーム差の2位だったが、ワイルドカードの座を手にした。アルーにとって、初めてのポストシーズンが巡ってくるが、ディビジョンシリーズ(対ジャイアンツ)では打率.214、リーグチャンピオンシップシリーズ(対ブレーブス)ではわずかヒット1本しか打てなかったが、チームは初めてのワールドシリーズ進出を果たしたのである。

しかし、インディアンズとのワールドシリーズ第1戦では、1対1の同点で迎えた4回裏、それまで苦手としていたオーレル・ハーシハイザーから3ランHRを放ったアルーは、そのハーシハイザーをマウンドから引き吊りおろす大活躍を見せた。そして2勝2敗で迎えた第5戦、2対4と2点ビハインドされた場面から、第1戦と同じハーシハイザーから逆転となる3ランHRを放ち、チームの勝利に貢献した。このシリーズは第7戦までもつれ込む熱戦となったが、その中でアルーの勝負強さは十分な光を放っていた。こうして新興チームのマーリンズは、ワイルドカードとして初めての世界一の名誉を手にすることになった。

5年間で2500万ドルという長期契約を結んでいたアルーだが、チームの経営難からアストロズへの放出が決定。移籍した1998年は打率.312、38HR、124打点と文句ない成績を挙げた。HRと打点はいずれもこの時点でのキャリアハイとなる数字である。この年のMVP投票では、HR争いで沸かせたサミー・ソーサマーク・マグワイアに次ぐ3位に付けている。しかし、9月は1本もHRを打てないなど、スタミナ面での課題が残ったのである。

更なる飛躍が期待された1999年だったが、シーズン前に左膝の靱帯を痛めてしまい手術することになってしまう。結局、そのシーズンは1年まるまる棒に振ることになってしまった。復活した2000年シーズンは126試合に出場に留まったが、キャリア最高打率となる.355をマークし、復活を大きくアピール。アルーの打撃能力は全く錆び付いていなかった。

2001年、6月後半から23試合連続ヒットを記録したアルーだが、これはアストロズの球団記録(2000年のトニー・ユーセイビオによる24試合)に1試合届かなかったが、チームを勢いづかせるのには十分だった。終わってみれば、136試合の出場でチームトップの打率.331をマークし、27HR、108打点と変わらぬ勝負強さを発揮したのである(しかし、ポストシーズンでは結果を残すことが出来なかった)。

2002年からはカブスへFA移籍。主軸のソーサ、前年途中に獲得したフレッド・マグリフらと共に強力打線を組むことが期待されたが、開幕をいきなり故障者リストで迎えてしまった。結果的に怪我などもあり、132試合の出場で打率.275、15HR、61打点という数字に終わっている。

カブス時代にはポストシーズンで「ファールフライ」を取り損ねた。2003年、カブスの4番に座り、151試合に出場。打率.280、22HR、91打点という成績で、地区優勝に貢献した。ポストシーズンでもディビジョンシリーズ(対ブレーブス)では打率.500(20打数10安打)と大当たり。リーグチャンピオンシップシリーズ(対マーリンズ)でも打ちまくるが、3勝2敗で迎えた第6戦の終盤、レフトのファールゾーンのフェンス際に飛んだフライを処理しようとしたアルーが、客席のファンに捕球されてしまう不運に見舞われた。ここからカブスは逆転負けを食らい、リーグ優勝を逃した。アルーにとっても後味の悪いシーズン終了となった。

2004年は38歳の年齢を吹き飛ばす打撃を見せた。155試合に出場し、打率.293、39HR、106打点と抜群の数字を残し、オフにはFAとなった。2005年からは父フェリペが監督を務めていたジャイアンツと契約合意。怪我で123試合にしか出場できなかったが打率.321をマーク。翌2006年は2度も故障者リスト入りするなど満足できる状態ではなかったが、98試合の出場で打率.301、22HR、74打点と好成績を残している。この年は2000本安打と300号HRを記録するなど、節目のシーズンとなった。

2007年からはメッツへとFA移籍するも、怪我でわずか87試合に出場するのみ(打率は.341と高かった)。翌2008年も15試合にしか出場できず、結果としてこの年限りで現役を引退することとなった。通算成績は打率.303、2134安打、332HR、1287打点というものである。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

受賞アワード一覧

  • シルバースラッガー賞:2回(1994-NL、1998-NL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1990  Pit    2    5    0    1   0   0   0    0    0    0    0  .200 .200  .200
 1990  Mon   14   15    4    3   0   1   0    0    3    0    0  .200 .333  .200
 1992  Mon  115  341   53   96  28   2   9   56   46   25   16  .328 .455  .282
 1993  Mon  136  482   70  138  29   6  18   85   53   38   17  .340 .483  .286
 1994  Mon  107  422   81  143  31   5  22   78   63   42    7  .397 .592  .339
 1995  Mon   93  344   48   94  22   0  14   58   56   29    4  .342 .459  .273
 1996  Mon  143  540   87  152  28   2  21   96   83   49    9  .339 .457  .281
 1997  Fla  150  538   88  157  29   5  23  115   85   70    9  .373 .493  .292
 1998  Hou  159  584  104  182  34   5  38  124   87   84   11  .399 .582  .312
 2000  Hou  126  454   82  161  28   2  30  114   45   52    3  .416 .623  .355
 2001  Hou  136  513   79  170  31   1  27  108   57   57    5  .396 .554  .331
 2002  ChC  132  484   50  133  23   1  15   61   61   47    8  .337 .419  .275
 2003  ChC  151  565   83  158  35   1  22   91   67   63    3  .357 .462  .280
 2004  ChC  155  601  106  176  36   3  39  106   80   68    3  .361 .557  .293
 2005  SF   123  427   67  137  21   3  19   63   43   56    5  .400 .518  .321
 2006  SF    98  345   52  104  25   1  22   74   31   28    2  .352 .571  .301
 2007  NYM   87  328   51  112  19   1  13   49   30   27    3  .392 .524  .341
 2008  NYM   15   49    4   17   2   0   0    9    4    2    1  .389 .388  .347
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1942 7037 1109 2134 421  39 332 1287  894  737  106  .369 .516  .303

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:6回(1994-NL、1997-NL、1998-NL、2001-NL、2004-NL、2005-NL)
  • 世界一経験:1回(1997-Fla)

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