- 2008-10-06 (月) 0:03
- MLB Players

#* モデカイ・ブラウン(Mordecai BROWN) | SP

- 1903年・カージナルスと契約
- 1876年10月19日生 右投両打 178センチ 79キロ
- インディアナ州出身
選手の紹介文
幼少時の事故で障害を抱えながらも、20世紀初頭のカブスの黄金時代を支えたエースのモデカイ・ブラウン。自らの障害から「スリーフィンガー(三本指)」と呼ばれたが、これを逆に利用した鋭いカーブを武器に白星を積み重ねたのである。キャリア通算では防御率2.06を記録しており、歴代メジャーでも3位にランクする大記録である。
インディアナ州で生まれたブラウンは、7歳の頃に叔父の農場でトウモロコシ粉砕機に右手を巻き込まれる事故に見舞われ、人差し指を第2関節から切断。小指も第1関節から切断し、中指の先も曲がってしまう痛々しいアクシデントだった。そのアクシデントを背負いながらも野球を続けていた。
1901年のブラウン24歳の頃、マイナー球団と契約。最初はサードを守るスイッチヒッターだったが、右手のハンデを生かしたカーブの切れ味を生かすために投手に転向。そして、メジャーからお呼びがかかるのは1903年のことで、最初はカージナルスと契約したのである。ブラウン、26歳の頃であり、メジャー入りは非常に遅かったと言える。
1903年、カージナルスでのメジャー1年目は26試合の登板で9勝13敗、防御率2.60という成績に終わるが、オフには交換トレードによるカブスへの移籍が決まった。移籍後、1904年は15勝(10敗)、1905年は18勝(12敗)をマークするななど、安定感ある投球を見せたのである。
1906年、36試合の登板(先発は32試合)で、26勝6敗、防御率1.04という圧倒的な成績を残し、カブスのリーグ初優勝に大きく貢献した。カブスもこの年、シーズン116勝と圧倒的な強さを誇った。初めてのワールドシリーズでは同じシカゴに本拠地を構えるホワイトソックスとの対戦となったが、ブラウン自身は3試合に登板し、1勝2敗ながら防御率3.20と健闘するが、味方の貧打に泣いたのである。
カブスは1906年からリーグ3連覇を達成するが、ブラウンは1907年にも20勝(6敗)で防御率1.39、翌1908年も29勝(9敗)、防御率1.47をマークするなど、チームに欠かせない投球を見せた。ワールドシリーズでは2年連続でタイ・カッブ擁するタイガースと対戦し、2年連続の世界一を達成している。ブラウンはこの2年のワールドシリーズで計3試合に登板し、投球回数20回を無失点に抑える内容で世界一に大きく貢献した。
同じリーグのジャイアンツのエースであるクリスティ・マシューソンとの投げ合いは注目を集めた。特に1908年のカブスとジャイアンツの優勝争いは熾烈を極め、9月23日の直接対決で、ジャイアンツが最終回2アウト1塁3塁の場面でタイムリーを放ち、サヨナラ勝ちと思われた。しかし、1累ランナーのフレッド・マークルが2塁を踏み忘れたことにより、カブス側のアピールで引き分けとして試合は終わった。この試合の再試合が優勝決定戦となり、ブラウンとマシューソンの投げ合いでブラウンが勝利を収めている。
1909年から1911年も安定した投球を披露(1910年はリーグ優勝するも、ワールドシリーズではアスレティックスの前に敗れた)。1913年はレッズに移籍し、1914年からは新興のフェデラルリーグに移籍し、セントルイス・テリアズ、ブルックリン・ティップトップス、シカゴ・ホエールズの3球団でプレーし、リーグ消滅までの2年間で計31勝をマークしている。1916年は古巣のカブスに戻り、40歳という年齢で現役引退した。現役最後の試合ではマシューソンと投げ合ったのである。
メジャー14年間で通算239勝130敗、防御率2.06という数字を残した(フェデラルリーグ時代を除けば、208勝となる)。引退後はマイナーリーグで後進の指導に当たったという。殿堂入りの投票ではなかなか必要な得票数が得られなかったブラウン。1948年、71歳という年齢で生涯を閉じたが、翌1949年、ベテランズ委員会にて殿堂入りが決まった。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1903 StL 26 24 19 1 9 13 0 201.0 231 83 59 105 58 2.60 1904 CHC 26 23 21 4 15 10 1 212.1 155 81 50 74 44 1.86 1905 CHC 30 24 24 4 18 12 0 249.0 219 89 44 89 60 2.17 1906 CHC 36 32 27 9 26 6 3 277.1 198 144 61 56 32 1.04 1907 CHC 34 27 20 6 20 6 3 233.0 180 107 40 51 36 1.39 1908 CHC 44 31 27 9 29 9 5 312.1 214 123 49 64 51 1.47 1909 CHC 50 34 32 8 27 9 7 342.2 246 172 53 78 50 1.31 1910 CHC 46 31 27 6 25 14 7 295.1 256 143 64 95 61 1.86 1911 CHC 53 27 21 0 21 11 13 270.0 267 129 55 110 84 2.80 1912 CHC 15 8 5 2 5 6 0 88.2 92 34 20 35 26 2.64 1913 Cin 39 16 11 1 11 12 6 173.1 174 41 44 79 56 2.91 1914 StT 26 18 13 2 12 6 0 175.0 172 81 43 73 64 3.29 1914 Bro 9 8 5 0 2 5 0 57.2 63 32 18 33 27 4.21 1915 CHW 35 25 17 3 17 8 4 236.1 189 95 64 75 55 2.09 1916 CHC 12 4 2 0 2 3 0 48.1 52 21 9 27 21 3.91 ----------------------------------------------------------------------------- Total 481 332 271 55 239 130 49 3172.1 2708 1375 673 1044 725 2.06
受賞タイトル一覧
- 最多勝1回(1909-NL)
- 最優秀防御率1回(1906-NL)
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