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Orel HERSHISER(オーレル・ハーシハイザー)

Major League Baseball

#55 オーレル・ハーシハイザー | SP

オーレル・ハーシハイザー

  • 1979年6月ドラフト・ドジャース17位
  • 1958年9月16日生 右投右打 190センチ 90キロ
  • ニューヨーク州出身

選手の紹介文
59イニング連続無失点記録は不滅の大記録。「ドクター0」の異名をとり、59イニング連続無失点というメジャー記録も打ち立てたオーレル・ハーシハイザー。長身で端正な顔立ちでありながら、「ブルドッグ」と呼ばれるほどの力強さをマウンドで見せた。大舞台での勝負強さが折り紙付きのハーシハイザーは、知的な投球スタイルとしても知られており、現役引退後も様々な球団からコーチの要請が相次ぐほどである。

ニューヨーク州北部バッファローの裕福な家庭に生まれたハーシハイザー。ドイツからの移民であるハーシハイザー家は、代々長男がオーレルという名前を引き継ぐことになっており、ハーシハイザーは4世にあたる。父の3世から野球を教わったのだが、父から教わったのは野球だけでなく勝負に対する執着心も教わった。闘争本能をむき出しにするハーシハイザーの投球スタイルの基礎はここで築かれている。

高校時代は野球だけでなく、アイスホッケーにも熱心に取り組んだ。その後、オハイオ州の大学へ進学するが、ホームシックに悩んだこともあり、最初は思うような成績を残せなかったが、徐々に実力を発揮していく。将来はメジャーリーガーになりたいという強い希望を持っていたハーシハイザーは、1979年のドラフトでドジャースから17位指名を受け、プロへの第一歩を踏み出すことができた。

しかし、なかなかメジャーへ昇格出来ず、期待された1983年も開幕前にマイナー落ちを宣告されてしまう。失意のどん底に落ちたハーシハイザーだが、この年の9月になってようやく初のメジャー昇格を果たし、リリーフとして8試合にだけ登板している。そして迎えた翌1984年、最初はブルペンからのスタートだったが、シーズン途中から先発ローテーション入りを果たす。

優勝請負人として、大舞台で力を発揮したハーシハイザー。監督トミー・ラソーダの激しい檄もあり、ハーシハイザーは「ブルドッグ」という愛称をもらった。まさに「ブルドッグ」のごとく鬼気迫る投球スタイルを確立し、4完封を含む11勝8敗、防御率2.66と好成績を残した。1985年も36試合に登板(先発は34試合)し、19勝3敗の防御率2.03をマークするなど、先発投手として確固たる地位を築き上げた。

ドジャースの先発の一角を担っていたボブ・ウェルチが移籍し、フェルナンド・バレンズエラも怪我に苦しんだ1988年、ハーシハイザーにとっては最高の1年となった。抜群のコントロールに加え、低めに沈むシンカーが冴えわたり、終わってみれば23勝7敗の防御率2.26と圧倒的な数字を残したわけだが、その中でもシーズン終盤のハーシハイザーのピッチングはメジャー史上最高とも言われるほどの印象を残している。この年のシーズン最後に登板した9試合の成績は7完封含む7勝0敗。チームの大先輩であるドン・ドライスデールの記録を塗り替える59イニング連続無失点記録を達成したのはこの時である。こうしてドジャースは地区優勝を果たすことになる。

この年のリーグチャンピオンシップシリーズではメッツと対戦したが、第1戦に先発すると8回まで無失点に抑える好投を見せる(しかし、チームは逆転負け)。その後も第3戦に先発し、この試合も後続の投手が打たれ、試合は落とすが、延長戦にもつれた第4戦は7番手の投手として登板し、チームに勝利をもたらす。そして、3勝3敗で迎えた第7戦、再度先発のマウンドに上がったハーシハイザーは散発5安打無失点に抑える鮮やかな完封劇でリーグ優勝を果たした。ハーシハイザーはこのシリーズ、4試合で計24回2/3を投げて防御率1.09という数字を残すなど、まさに大車輪の活躍だった。

迎えたアスレティックスとのワールドシリーズでは、第1戦でカーク・ギブソンの劇的な代打逆転サヨナラ2ランHRで勢いづく中、第2戦先発のハーシハイザーはホゼ・カンセコマーク・マグワイアを擁する強打アスレティックス打線を散発3安打の完封でねじ伏せた。3勝1敗で迎えた第5戦でも先発したハーシハイザーは4安打2失点の完投勝利で、世界一の喜びをマウンド上で目一杯味わった。この年はチームの世界一の他にサイヤング賞も受賞するなど、まさにキャリア最高の1年となった。

フル回転し、歓喜に沸いた1988年シーズン。その後、1990年は右肩を痛めた影響もあり、手術を決意してほぼ1年を棒に振る結果になってしまった。リハビリに耐え、翌1991年にはマウンドに戻ってきたが、それまでのような派手な活躍はなかなか出来ずにいた。そして、1995年開幕前に日本からやってきた野茂英雄に押し出される形で戦力外通告を受け、インディアンズへ移籍することになった。

「ブルドッグ」はこのままで終わることはなかった。移籍1年目の1995年、26試合に登板し、16勝6敗をマークし、チームをワールドシリーズへ導いた。惜しくもブレーブスに敗れて世界一にはなれなかったが、グレッグ・マダックスと演じた白熱の投手戦は、全盛期を思わせるものであった。インディアンズに在籍した3年間で計45勝をマークし、1998年はジャイアンツへ移籍し、1999年はメッツへ移籍。メッツではかつて自分がドジャースを追われる結果となった(と言われている)野茂を追い出し、意地を見せた。そして、メッツでは13勝を挙げて、通算200勝も達成している。

2000年は古巣のドジャースへ復帰。すでに41歳になっていたハーシハイザーも年齢による衰えは隠せなかった。結局、10試合に登板して、わずか1勝しか挙げられず、現役引退を決意。18年間のメジャー生活で残した数字は、204勝150敗の防御率3.48というものである。ハーシハイザーが自らが築いた投球スタイルは、今後は指導者として若い選手達に伝わっていくことだろう。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1983  LAD    8   0   0   0   0   0   1    8.0    7    5    6    6    3   3.38
 1984  LAD   45  20   8   4  11   8   2  189.2  160  150   50   65   56   2.66
 1985  LAD   36  34   9   5  19   3   0  239.2  179  157   68   72   54   2.03
 1986  LAD   35  35   8   1  14  14   0  231.1  213  153   86  112   99   3.85
 1987  LAD   37  35  10   1  16  16   1  264.2  247  190   74  105   90   3.06
 1988  LAD   35  34  15   8  23   8   1  267.0  208  178   73   73   67   2.26
 1989  LAD   35  33   8   4  15  15   0  256.2  226  178   77   75   66   2.31
 1990  LAD    4   4   0   0   1   1   0   25.1   26   16    4   12   12   4.26
 1991  LAD   21  21   0   0   7   2   0  112.0  112   73   32   43   43   3.46
 1992  LAD   33  33   1   0  10  15   0  210.2  209  130   69  101   86   3.67
 1993  LAD   33  33   5   1  12  14   0  215.2  201  141   72  106   86   3.59
 1994  LAD   21  21   1   0   6   6   0  135.1  146   72   42   67   57   3.79
 1995  Cle   26  26   1   1  16   6   0  167.1  151  111   51   76   72   3.87
 1996  Cle   33  33   1   0  15   9   0  206.0  238  125   58  115   97   4.24
 1997  Cle   32  32   1   0  14   6   0  195.1  199  107   69  105   97   4.47
 1998  SF    34  34   0   0  11  10   0  202.0  200  126   85  105   99   4.41
 1999  NYM   32  32   0   0  13  12   0  179.0  175   89   77   92   91   4.58
 2000  LAD   10   6   0   0   1   5   0   24.2   42   13   14   36   36  13.14
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      510 466  68  25 204 150   5 3130.1 2939 2014 1007 1366 1211   3.48

受賞タイトル一覧

  • サイヤング賞1回(1988)
  • 最多勝1回(1988)
  • ゴールドグラブ賞1回(1988)
  • オールスター出場3回(1987~89)

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