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Ozzie SMITH(オジー・スミス)

Major League Baseball

#1 オジー・スミス | SS

オジー・スミス

  • 1977年ドラフト・パドレス4位
  • 1954年12月26日生 右投両打 178センチ 77キロ
  • アラバマ州出身

選手の紹介文
メジャー史上最高のショートストップという声も聞かれるスミス。華麗な守備で「オズの魔法使い」と呼ばれたオジー・スミス。ゴールドグラブ賞を13年連続で受賞し、通算8375捕殺数と通算1590回の併殺数はいずれもメジャートップの記録であり、史上最高のショートストップという呼び名が充分に相応しい選手である。2002年には殿堂入り資格取得1年目にして殿堂入りを決めたスミス。守備が目立つ選手でありながらも、守備で球界最高年俸をもらったのは後にも先にもスミスのみである。

1954年、アラバマ州モービルで生まれたスミス。子供のことの憧れは郷土の生んだ大スターのハンク・アーロンであった。アーロンのようなHR打者に憧れていたものの、なかなか体が大きくならないことから、自らを守備で生かそうと思うようになってきた。その後、ロサンゼルスに引っ越し、高校時代には後に殿堂入りすることになるエディー・マレーとチームメイトとしてプレーした。そして、俊敏な動きが認められ、1977年のドラフトでパドレスから4位指名を受けてプロ入りを果たした。

1978年には早くもパドレスのショートストップの座を自らのものにしていた。内野陣が手薄だったパドレスの中で、スミスの守備は注目は浴びた。スミスが「オズの魔法使い」と呼ばれ始めたのはこの頃からだった。しかし、華麗な守備でチームを救う一方、打撃の非力さが目を引いたのも事実である。1978年は打率.258、1979年は打率.211と目を覆いたくなるものだった。

1980年はショートとして捕殺数621というメジャー記録を樹立し、自身初のゴールドグラグ賞も受賞。この捕殺数は1924年に往年の名ショートストップ、グレン・ライトの持つシーズン601捕殺という記録を塗り替える快挙でもあった。この年は57盗塁も記録するなど、守備と走塁で大きくアピールもしたが、打率は.230と低迷。翌1981年も2年連続でゴールドグラブ賞を受賞するが、オフに待っていたのはカージナルスへの移籍話であった。

1985年のポストシーズンで放ったHRは衝撃的だった。スミスの交換相手はギャリー・テンプルトンという好打のショートストップ。スミスはこの移籍に非常に落胆したが、これはカージナルス監督のホワイティ・ハーゾグがスミスの守備に目を付けてのことを後から知ることになる。広い人工芝球場であるブッシュスタジアムを本拠地にしていたカージナルスにとって、スミスの守備は大きなプラスになるであろうし、多少の攻撃力の犠牲もハーゾグには計算済みだった。

自らを理解してくれる監督との出会いはスミスにとって非常に大きかったといえる。移籍1年目にして、内野守備の要として大活躍し、カージナルスを球団史上15年ぶりとなる世界一に導いた。カージナルスの内野を鉄壁の守備陣に変え、ゴールドグラブ賞はもはやスミスの指定席となっていた。スミスはさらに守備に磨きをかける一方、打撃力向上に向けて、ウェイトトレーニングにも積極的に取り組むようになる。

打撃に対する努力が実り始め、打率も2割台半ばから徐々に上がっていく。そして、それが大きく実ったのは1985年のポストシーズンのことである。地区優勝を果たし、ドジャースとリーグ優勝をかけて戦っていたシリーズ第5戦、2対2で迎えた最終回、スミスは左打席から劇的なサヨナラHRを放った。スイッチヒッターのスミスが左打席でHRを放ったのはこの時が最初で最後というほどの珍しいものだった。スミスはこのシリーズで打率.435を記録し、シリーズMVPも受賞し、カージナルスのリーグ優勝に大きな貢献をもたらした(しかし、ワールドシリーズでは惜しくも敗退)。

1987年には初めて打率3割を突破(打率.303)。2塁打も40本記録するなど、守備だけの選手という評価を完全に覆したといえる。この年は肩を痛めるアクシデントもあったが、猛練習の中でクイックスローをマスターするなど努力に努力を重ねた。そして、スミスの1988年時の年俸234万ドルは、メジャートップでもあったという。

2002年、晴れて殿堂入りを果たした。1991年には151試合の出場でエラーはわずか8個という安定感を見せ、1992年まで13年連続であるゴールドグラブ賞を受賞。ゴールドグラブ賞13回の受賞は、ブルックス・ロビンソンの16回受賞に次ぐ大記録でもある。晩年は怪我に苦しむが、多くのファンがスミスを放っておかなかった。オールスターに選出されたのは15回あるが、ファン投票による選出は、そのうちの12回を数える。

シーズンの開幕戦と閉幕戦で、ショートの守備に付く際、バック転を見せていたスミスも1996年6月、現役引退を正式に発表。この年の最終戦において、自らのバック転でメジャー19年間のキャリアを締めくくったスミス。通算2460安打と通算580盗塁という記録は素晴らしく、さらにショートとして史上2位となる2511試合に出場した点も見逃せない(ちなみに史上1位はルイス・アパリシオの2581試合)。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1978  SD   159  590   69  152  17   6   1   46   43   47   40  .311 .312  .258
 1979  SD   156  587   77  124  18   6   0   27   37   37   28  .260 .262  .211
 1980  SD   158  609   67  140  18   5   0   35   49   71   57  .313 .276  .230
 1981  SD   110  450   53  100  11   2   0   21   37   41   22  .294 .256  .222
 1982  StL  140  488   58  121  24   1   2   43   32   68   25  .339 .314  .248
 1983  StL  159  552   69  134  30   6   3   50   36   64   34  .321 .335  .243
 1984  StL  124  412   53  106  20   5   1   44   17   56   35  .347 .337  .257
 1985  StL  158  537   70  148  22   3   6   54   27   65   31  .355 .361  .276
 1986  StL  153  514   67  144  19   4   0   54   27   79   31  .376 .333  .280
 1987  StL  158  600  104  182  40   4   0   75   36   89   43  .392 .383  .303
 1988  StL  153  575   80  155  27   1   3   51   43   74   57  .350 .336  .270
 1989  StL  155  593   82  162  30   8   2   50   37   55   29  .335 .361  .273
 1990  StL  143  512   61  130  21   1   1   50   33   61   32  .330 .305  .254
 1991  StL  150  550   96  157  30   3   3   50   36   83   35  .380 .367  .285
 1992  StL  132  518   73  153  20   2   0   31   34   59   43  .367 .342  .295
 1993  StL  141  545   75  157  22   6   1   53   18   43   21  .337 .356  .288
 1994  StL   98  381   51  100  18   3   3   30   26   38    6  .326 .349  .262
 1995  StL   44  156   16   31   5   1   0   11   12   17    4  .282 .244  .199
 1996  StL   82  227   36   64  10   2   2   18    9   25    7  .358 .370  .282
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2573 9396 1257 2460 402  69  28  793  589 1072  580  .337 .328  .262

受賞タイトル一覧

  • ゴールドグラブ賞13回(1980~92)
  • オールスター出場15回(1981~92,94~96)

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