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Paul MOLITOR(ポール・モリター)

Major League Baseball

#4 ポール・モリター(Paul MOLITOR) | 3B

ポール・モリター

  • 1977年6月ドラフト・ブリュワーズ1位(全米3番目)
  • 1956年8月22日生 右投右打 183センチ 85キロ
  • ミネソタ州出身

選手の紹介文
ブリュワーズの帽子で殿堂入りしたモリター。幾多の怪我に苦しみながらも通算3319安打を記録したポール・モリター。1番打者として攻撃の起点となったことから「イグナイター(点火者)」と呼ばれた。キャリアの大半をブリュワーズで過ごし、晩年にはブルージェイズへ移籍して世界一を経験、最後は故郷に本拠を構えるツインズでキャリアを締めくくっている。

ミネソタ州に生まれたモリター。元々、ミネソタ州にメジャー球団はなかったが、モリターの幼少時である1961年にセネタースが移転してきてツインズとなったことでメジャーリーグを身近に感じることになったのである。野球にのめり込んでいくモリターはたちまち頭角を現した。高校卒業時にはカージナルスから28位指名(全米585番目)を受けるが拒否。大学時にはショートストップとして高く評価され、1977年ドラフトでブリュワーズから全米3番目となるドラフト1位指名を受けて、プロ入りを決めた。

指名された年は1Aバーリントンで64試合に出場し、打率.346、8HR、50打点と非凡な数字を残し、あっさりとマイナーリーグを卒業。翌1978年からはメジャーリーグに定着することとなったが、モリターの守りたいショートストップにはロビン・ヨーントがおり、セカンドへのコンバートを受け入れることになった。モリター本人として、最初はショートストップとしてヨーントに勝負を挑みたいと考えていたという。

メジャー1年目から1番セカンドとして定着し、125試合の出場で打率.273、6HR、45打点、30盗塁をマーク。翌1979年もリーグ4位となる188安打を放ち、打率.322、9HR、62打点、33盗塁という好成績に加え、16本の三塁打も記録している。1980年も打率.304、9HR、37打点、34盗塁と1番打者としての責任は果たしている。

1981年にはセンターへコンバートしたが、怪我によりわずか64試合にしか出場できなかった。1982年からはサードを守るようになり、このコンバートが功を奏したか、160試合に出場し、201安打を記録。打率.302、19HR、71打点、41盗塁という成績でブリュワーズの球団史上初となるリーグ優勝に貢献した。ワールドシリーズ(対カージナルス)では3勝4敗で惜しくも敗れるが、第1戦で5打数5安打も記録する勝負強さも見せている。

1984年は右肘を痛めたことから手術することになり、13試合の出場のみに留まっている。その他、足の怪我にも苦しむようになり1987年頃からは指名打者としての出場も増えてきたのである。するとその1987年には118試合の出場ながら、打率.353、16HR、75打点、45盗塁という数字を残し、さらにシーズン中には39試合連続安打もマーク。実にピート・ローズの44試合連続安打(1978年)以来となる長期の連続試合安打記録樹立であった。

故郷で現役生活にピリオドを打ったモリター。指名打者としての出場機会が増えてくると怪我による欠場も減り、打撃面でも打率3割を越える安定感が見えてきた。実に1986年までは打率3割を3度しか記録していないが、1987年以降には打率3割を9度も記録している。1991年には216安打を放ち、打率.325をマークするが、チームはワールドシリーズに出場できる状況になかった。そして36歳のモリターは1992年オフに、その年世界一となったブルージェイズへのFA移籍を決めたのである。

ブルージェイズでの移籍1年目となる1993年、160試合に出場し、打率.341、211安打、22HR、111打点をマーク。チームの地区優勝に大きく貢献し、リーグチャンピオンシップシリーズ(対ホワイトソックス)でも4勝2敗でワールドシリーズへコマを進めることになった。ワールドシリーズ(対フィリーズ)では1勝1敗で迎えた第3戦、モリターは先制2点タイムリー3塁打にHRと4打数3安打3打点と猛打を見せて勝利に貢献。第6戦も先制タイムリーを放つ活躍を見せたモリター。その後、逆転を許してしまうが最終回にはジョー・カーターの劇的なサヨナラHRにつながるヒットを放ち、自身初となる世界一を経験したのであった。モリターはワールドシリーズMVPに輝くなど、その存在を大いに知らしめたのである。

1996年からは故郷ミネソタのツインズへ移籍。決して晩年を過ごすだけのことはせず、移籍1年目には39歳という年齢を感じさせず、161試合の出場で打率.341、225安打、9HR、113打点と中心打者としての責任を果たしたのである。そして1998年限りでの現役引退を決意。メジャー21年間での通算成績は打率.306、234HR、1307打点に加え、3319安打、504打点と一流の数字である。

現役最終年の7月11日、古巣ブリュワーズとの試合で、ブリュワーズ時代にモリターが背負っていた背番号4番を永久欠番とすることを発表。その栄誉を讃える形になった。2004年には殿堂入り資格取得1年目にして殿堂入りをあっさりと決めた。殿堂入りのレリーフに刻まれる帽子は、最も長く現役を過ごしたブリュワーズのものを選んでいる。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

受賞アワード一覧

  • 新人王(1978-AL)
  • ワールドシリーズMVP:1回(1993)
  • シルバースラッガー賞:4回(1987-AL、1988-AL、1993-AL、1996-AL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G    AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB  SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1978  Mil  125   521   73  142  26   4   6   45   54   19  30  .301 .372  .273
 1979  Mil  140   584   88  186  27  16   9   62   48   48  33  .372 .469  .322
 1980  Mil  111   450   81  137  29   2   9   37   48   48  34  .372 .438  .304
 1981  Mil   64   251   45   67  11   0   2   19   29   25  10  .341 .335  .267
 1982  Mil  160   666  136  201  26   8  19   71   93   69  41  .366 .450  .302
 1983  Mil  152   608   95  164  26   6  15   47   74   59  41  .333 .410  .270
 1984  Mil   13    46    3   10   1   0   0    6    8    2   1  .245 .239  .217
 1985  Mil  140   576   93  171  28   3  10   48   80   54  21  .356 .408  .297
 1986  Mil  105   437   62  123  24   6   9   55   81   40  20  .340 .426  .281
 1987  Mil  118   465  114  164  41   5  16   75   67   69  45  .438 .566  .353
 1988  Mil  154   609  115  190  34   6  13   60   54   71  41  .384 .452  .312
 1989  Mil  155   615   84  194  35   4  11   56   67   64  27  .379 .439  .315
 1990  Mil  103   418   64  119  27   6  12   45   51   37  18  .343 .464  .285
 1991  Mil  158   665  133  216  32  13  17   75   62   77  19  .399 .489  .325
 1992  Mil  158   609   89  195  36   7  12   89   66   73  31  .389 .461  .320
 1993  Tor  160   636  121  211  37   5  22  111   71   77  22  .402 .509  .332
 1994  Tor  115   454   86  155  30   4  14   75   48   55  20  .410 .518  .341
 1995  Tor  130   525   63  142  31   2  15   60   57   61  12  .350 .423  .270
 1996  Min  161   660   99  225  41   8   9  113   72   56  18  .390 .468  .341
 1997  Min  135   538   63  164  32   4  10   89   73   45  11  .351 .435  .305
 1998  Min  126   502   75  141  29   5   4   69   41   45   9  .335 .382  .281
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2683 10635 1782 3319 605 114 234 1307 1244 1094 504  .369 .448  .306

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:12回(1980-AL、1985-AL、1988-AL、1991-AL~1994-AL)
  • 世界一経験:1回(1993-Tor)
  • 殿堂入り:2004年(投票率:85.2%)※1回目
  • 永久欠番:#4(Brewers)

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