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Paul O’NEILL(ポール・オニール)

Major League Baseball

#21 ポール・オニール(Paul O’NEILL) | OF

ポール・オニール

  • 1981年6月ドラフト・レッズ4位(全米93番目)
  • 1963年2月25日生 左投左打 193センチ 98キロ
  • オハイオ州出身

選手の紹介文
レッズで1度、ヤンキースで4度も世界一を経験しているオニール。確実性のある高い打撃能力で、ヤンキース黄金時代を呼び寄せたポール・オニール。1994年には首位打者のタイトルを獲得している。毎年のように安定した一定の数字を残し続けたプレースタイルは現役を退いてからも、ファンから熱烈な支持を受けた。ヤンキースの背番号21番は聖域のような形になっている。

オハイオ州に生まれたオニールは家族揃って地元レッズの大ファンだった。幼少時には1970年までレッズが本拠地としていたクロースリーフィールドにも足を運んでいる。そんなオニールの憧れはレッズと対するパイレーツのロベルト・クレメンテだった。後に同じ背番号21番を付けて、ライトを守ることとなる。

高校卒業時の1981年ドラフトで、地元レッズから4位指名(全米93番目)を受けて、プロ入りを決めた。走攻守揃った外野手というのが当時の評判で、指名されたその年はルーキーリーグで66試合に出場し、打率.315をマークするなど非凡な打撃センスを見せている。その後は1A、2Aで経験を積み重ねるが、しばらくは打率.270周辺に停滞していた。

1984年、2Aバーモントでフルシーズン過ごし、134試合の出場で打率.265、16HR、76打点とパワー面での結果を残した。翌1985年には3Aデンバーへと昇格すると、137試合に出場し、打率.305、7HR、74打点をマーク。安打数(155本)、2塁打数(32本)はいずれもリーグトップであった。そして、この年の9月には待望のメジャー昇格を果たしている(出場はわずか5試合)。

すんなりとレッズの外野の一角に食い込むのは難しかった。1986年は開幕序盤にわずか3試合しか出場できず、ほとんどを3Aで過ごすこととなった。翌1987年もメジャーのロースターに名を連ねながらも84試合にしか出場出来ないなど、苦しい時期が続いた。1988年にライトのポジションを確保。主に5番打者としての起用が続き、145試合の出場で打率.252、16HR、73打点という数字を残している。

1989年、開幕序盤から好調な打撃を披露。夏場に離脱したことはあり、尻すぼみな状態にはなったが、117試合に出場し、打率.276、15HR、74打点という数字を残した。この年の守備で、オニールはライトに転がったゴロを上手く捕れずファンブルし、そのままボールを左足で蹴ってしまい、内野にボールを返す珍プレーも見せている。

1990年、ルー・ピネラ新監督の元、レッズは躍進を果たした。バリー・ラーキン、エリック・デービス、ホゼ・リホ、ランディ・マイヤーズらの踏ん張りもあり、地区優勝を果たした。その中でオニールは145試合の出場で打率.270、16HR、78打点をマーク。リーグチャンピオンシップシリーズ(対パイレーツ)では打率.471(17打数8安打)を記録し、リーグ優勝に貢献。ワールドシリーズ(対アスレティックス)では、オニールは不振だったが、戦前の不評を吹き払い、世界一となっている。

レッズ時代は打率3割を越えることがなかった。1991年、145試合の出場で打率.252、28HR、91打点とパワーを見せたオニール。オールスターゲームにも初選出されている。翌1992年は148試合に出場して、打率.246、14HR、66打点と数字を落とした。当時のオニールは長打を狙いすぎる傾向があり、打率は低く、安定感という意味では欠けていたのである。そして、オフになると交換トレードによるヤンキースへの移籍が決まった(交換相手はロベルト・ケリー)。

1993年、ヤンキースへの移籍1年目となるシーズンがオニールにとって転機となった。ウェイド・ボッグスドン・マッティングリーらとチームメイトになったことも幸いしたのかもしれないが、オニールの打撃自体が無理に長打を狙わないように変わってきた。そして141試合に出場したこの年、打率.311、20HR、75打点という好成績を残した。初めて打率3割を記録したのである。

1994年、ストライキで中断されたシーズンだが、103試合の出場で打率.359、21HR、83打点という数字を残し、首位打者のタイトルを獲得した。MVP投票でも見事に5位にランクインしている。1995年からはヤンキースの3番打者に定着。127試合に出場し、打率.300、22HR、96打点と前年の首位打者がフロックではないことを証明。また、長年優勝から遠ざかっていたヤンキースにも遅い春が訪れようとしていた。

1996年、開幕序盤から好調な打撃を見せて、オニールはチームを引っ張った。ジョー・トーレ新監督の元、デレク・ジーターアンディ・ペティットマリアーノ・リベラらの台頭や、バーニー・ウイリアムス、ボッグスらの力が噛み合い、見事に地区優勝を飾った。オニールも150試合に出場し、打率.302、19HR、91打点という成績を残している。ポストシーズンではオニール自体はパッとした活躍は出来なかったが、ヤンキースは18年ぶりの世界一となったのである。

1997年は149試合に出場し、打率.324、21HR、117打点と安定した数字を残した。しかし、ディビジョンシリーズ(対インディアンズ)では打率.421(19打数8安打)を記録しながらチームは敗れた。翌1998年、ヤンキースはシーズン114勝を挙げるほどの快進撃を果たし、その中でオニールも3番打者として打率.317、24HR、116打点と勝負強い打撃を見せた。ポストシーズンも勝ち抜き、2年ぶりとなる世界一の名誉も手にしている。

1999年、153試合の出場で打率.285、19HR、110打点という成績に終わり、ヤンキース移籍から続けていた連続シーズン打率3割以上の記録は6年で途切れた。しかし、チームは2年連続で世界一となっている。翌2000年も142試合に出場し、打率.283、18HR、100打点と4年連続100打点をマーク。この年のワールドシリーズ(対メッツ)では打率.474(19打数9安打)を記録し、ヤンキース3連覇に大きく貢献したのである。

一旦FAとなるが、再びヤンキースと1年契約を交わしたオニール。現役最後のシーズンとなるが、137試合に出場して、打率.267、21HR、70打点を記録した。38歳という年齢に関わらず、キャリアハイとなる22盗塁も記録し、「20-20」クラブ入りも果たしている。この年も地区優勝し、ポストシーズンという最高の幕引きの舞台が用意された。

ヤンキースファンからは熱烈な支持を受けている。ディビジョンシリーズ(対アスレティックス)では不振だったが、リーグチャンピオンシップシリーズ(対マリナーズ)では打率.417(12打数5安打)をマークして、ヤンキースのリーグ4連覇に貢献。ワールドシリーズ(対ダイヤモンドバックス戦)では第7戦までもつれた結果、世界一は逃したが、本拠地ヤンキースタジアムでの最後の試合となる第5戦には、長年のオニールの貢献を称え、「ポール・オニール」コールが叫ばれる特殊な空間となった。

メジャーでの通算成績は打率.288、2105安打、281HR、1269打点というものである。引退後は解説者として活躍している。また、オニールが付けていた背番号21番は、ヤンキースの永久欠番に指定されてはいないが、実質的に永久欠番に近い形になっている。2008年にラトロイ・ホーキンスが21番を付けると、あまりのファンからの非難に22番へと変更する事態も発生した。ヤンキースファンにとってオニールは、語るに欠かせない選手となったのである。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 首位打者:1回(1994-AL)

受賞アワード一覧

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1985  Cin    5   12    1    4   1   0   0    1    2    0    0  .333 .417  .333
 1986  Cin    3    2    0    0   0   0   0    0    1    1    0  .333 .000  .000
 1987  Cin   84  160   22   41  14   1   7   28   29   18    2  .331 .488  .256
 1988  Cin  145  485   58  122  25   3  16   73   65   38    8  .306 .414  .252
 1989  Cin  117  428   49  118  24   2  15   74   64   46   20  .346 .446  .276
 1990  Cin  145  503   59  136  28   0  16   78  103   53   13  .339 .421  .270
 1991  Cin  152  532   71  136  36   0  28   91  107   73   12  .346 .481  .256
 1992  Cin  148  496   59  122  19   1  14   66   85   77    6  .346 .373  .246
 1993  NYY  141  498   71  155  34   1  20   75   69   44    2  .367 .504  .311
 1994  NYY  103  368   68  132  25   1  21   83   56   72    5  .460 .603  .359
 1995  NYY  127  460   82  138  30   4  22   96   76   71    1  .387 .526  .300
 1996  NYY  150  546   89  165  35   1  19   91   76  102    0  .411 .474  .302
 1997  NYY  149  553   89  179  42   0  21  117   92   75   10  .399 .514  .324
 1998  NYY  152  602   95  191  40   2  24  116  103   57   15  .372 .510  .317
 1999  NYY  153  597   70  170  39   4  19  110   89   66   11  .353 .459  .285
 2000  NYY  142  566   79  160  26   0  18  100   90   51   14  .336 .424  .283
 2001  NYY  137  510   77  136  33   1  21   70   59   48   22  .330 .459  .267
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2053 7318 1039 2105 451  21 281 1269 1166  892  141  .363 .470  .288

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:5回(1991-NL、1994-AL、1995-AL、1997-AL、1998-AL)
  • 世界一経験:5回(1990-Cin、1996-NYY、1998-NYY~2000-NYY)

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