- 2009-06-28 (日) 0:02
- MLB Players

#11 ポール・ウェイナー(Paul WANER) | OF

- 1926年・パイレーツと契約
- 1903年4月16日生 右投右打 174センチ 69キロ
- オクラホマ州出身
選手の紹介文
1920年代後半から1930年代にかけて、パイレーツの中心選手として活躍したポール・ウェイナー。首位打者を獲得すること3回、シーズン200本安打を達成すること8回と一時代を築いた名選手である。ポールは「ビッグ・ポイズン」と呼ばれ、実弟ロイド・ウェイナーは「リトル・ポイズン」と呼ばれていた。なお、ポールの付けていた背番号11番は、パイレーツの永久欠番に指定されている。
オクラホマ州に生まれたポールは、3歳年下の弟ロイドと共に野球を楽しんでいた。幼い日から非凡な才能を見せていたが、姉のアルマが一番打撃の才能があったと後に語るほど、才能に満ち溢れた家族に育ったという。1925年にはマイナー球団であるサンフランシスコ・シールズで打率.401をマークし、パイレーツと契約を交わすに至った。
1926年から早くもパイレーツの外野の一角を占め、144試合に出場したポール。打率.336、8HR、79打点という新人らしからぬ成績を残したわけだが、出塁率(.413)、3塁打数(22本)はいずれもリーグトップだった。なお、打率はリーグ5位だったが、当時は100試合以上に出場しただけで規定打席に達したとされており、現代の基準で言えばポールが首位打者となるのである(この年、ポールを首位打者と換算する説もある)。
1927年、弟ロイドも加入し、兄弟でパイレーツの外野を守った。すると155試合の出場で打率.380、237安打、9HR、131打点をマークし、首位打者と打点王の二冠王に輝いている。弟ロイドも新人ながらも打率.355、223安打を記録。実に兄弟で合計460安打を放ったことになる。また、シーズン終盤には兄弟で同一イニングにHRを放つ初の快挙も達成している。
この年のパイレーツはウェイナー兄弟の他にも、パイ・トレーナーらの活躍もあり、リーグ優勝を果たした。ポールはシーズンMVPの名誉も手にしている。ワールドシリーズでは、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリックらを擁するヤンキースと対戦し、4連敗で敗退するものの、ポール自身は打率.333(15打数5安打を)をマークしている。
ちなみにポールが「ビッグ・ポイズン」と呼ばれるようになったのは、パーソン(Person)とポイズン(Poison)を聞き間違えたことに始まる。パーソンがポイスン、そしていつの間にかポイズンとされ、兄弟で「ビッグ・ポイズン」「リトル・ポイズン」と呼ばれるようになった。そして、その愛称がいつの間にか定着してしまったのである。
1928年以降、チームは優勝から縁遠くなってしまうが。毎年のように打率3割以上をマークした。1927年から4年連続200本安打を達成し、その後も隔年で200本安打を達成。中距離打者としてリーグトップの2塁打数も1928年(50本)、1932年(62本)とリーグトップの数字を残している。また、首位打者のタイトルも1934年(.362)、1936年(.373)と獲得するなど、主軸打者としての責任を果たした。
1938年は打率.280と低迷したが、原因はアルコールによる身を崩したこととされている。そこから持ち直し、翌1939年には打率.328をマーク。1940年には出場機会も減り、オフにはパイレーツから解雇された。1941年からはドジャースへと移籍するも、シーズン開幕1ヶ月後に解雇されて、5月末はブレーブスへと移籍。1942年にはブレーブスの一員として通算3000本安打を達成している。
その後もドジャース、ヤンキースを渡り歩き、1945年限りでの現役引退を発表。メジャーでの通算成績は打率.333、3152安打、113HR、1309打点というものである。弟ロイドは通算2459本安打を達成しており、ウェイナー兄弟としては通算5611本安打となり、兄弟での合計安打数とすれば、アルー兄弟(フェリペ・アルー、ヘスス・アルー、マティー・アルー)、ディマジオ兄弟(ビンス・ディマジオ、ジョー・ディマジオ、ドム・ディマジオ)らを抑えて、メジャートップである。
1952年には晴れて野球殿堂入りを決めた。2007年にはウェイナーがパイレーツで主に付けていた背番号11番が永久欠番に指定されることになった。ただのパーソンではなく、相手チームにとってはまさにポイズンとして機能したのである。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 首位打者:3回(1927-NL、1934-NL、1936-NL)
- 打点王:1回(1927-NL)
受賞アワード一覧
- シーズンMVP:1回(1927-NL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1926 PIT 144 536 101 180 35 22 8 79 19 66 11 .413 .528 .336 1927 PIT 155 623 114 237 42 18 9 131 14 60 5 .437 .549 .380 1928 PIT 152 602 142 223 50 19 6 86 16 77 6 .446 .547 .370 1929 PIT 151 596 131 200 43 15 15 100 24 89 15 .424 .534 .336 1930 PIT 145 589 117 217 32 18 8 77 18 57 18 .428 .525 .368 1931 PIT 150 559 88 180 35 10 6 70 21 73 6 .404 .453 .322 1932 PIT 154 630 107 215 62 10 8 82 24 56 13 .397 .510 .341 1933 PIT 154 618 101 191 38 16 7 70 20 60 3 .372 .456 .309 1934 PIT 146 599 122 217 32 16 14 90 24 68 8 .429 .539 .362 1935 PIT 139 549 98 176 29 12 11 78 22 61 2 .392 .477 .321 1936 PIT 148 585 107 218 53 9 5 94 29 74 7 .446 .520 .373 1937 PIT 154 619 94 219 30 9 2 74 34 63 4 .413 .441 .354 1938 PIT 148 625 77 175 31 6 6 69 28 47 2 .331 .378 .280 1939 PIT 125 461 62 151 30 6 3 45 18 35 0 .375 .438 .328 1940 PIT 89 238 32 69 16 1 1 32 14 23 0 .352 .378 .290 1941 BRO 11 35 5 6 0 0 0 4 0 8 0 .326 .171 .171 1941 BSN 95 294 40 82 10 2 2 46 14 47 1 .378 .347 .279 1942 BSN 114 333 43 86 17 1 1 39 20 62 2 .376 .324 .258 1943 BRO 82 225 29 70 16 0 1 26 9 35 0 .406 .396 .311 1944 BRO 83 136 16 39 4 1 0 16 7 27 0 .405 .331 .287 1944 NYY 9 7 1 1 0 0 0 1 1 2 1 .333 .143 .143 1945 NYY 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1.00 .000 .000 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2549 9459 1627 3152 605 191 113 1309 376 1091 104 .404 .473 .333
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:4回(1933-NL~1935-NL、1937-NL)
- 殿堂入り:1952年(投票率:83.33%)
- 永久欠番:#11(Pirates)
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