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Pedro MARTINEZ(ペドロ・マルチネス)

New York METS

#45 ペドロ・マルチネス | SP

ペドロ・マルチネス

  • 1988年6月・ドジャースと契約
  • 1971年7月25日生 右投右打 180センチ 68キロ
  • ドミニカ共和国出身

過去3年間の成績

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 2005  NYM   31  31   4   1  15   8   0  217.0  159  208   47   69   68   2.82
 2006  NYM   23  23   0   0   9   8   0  132.2  108  137   39   72   66   4.48
 2007  NYM    5   5   0   0   3   1   0   28.0   33   32    7   11    8   2.57
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total  --  447 380  46  17 209  93   3 2673.2 2046 3030  708  918  833   2.80

選手の紹介文
鬼神のごとく打者に立ち向かうペドロ。メジャーリーグを代表する投手として一時代を築いたペドロ・マルチネス。通算200勝を越え、3度のサイヤング賞受賞と実績は十分である。身長180センチと決して大柄ではないペドロが、150キロの速球にチェンジアップ、スライダーを加えた投球は打者をキリキリ舞いさせるに十分であった。現在は怪我からの完全復活を目指している。

かつてドジャースのエースとして活躍したラモン・マルチネスを実兄に持つペドロはドミニカ共和国で生まれた。兄の後を追うように1988年、ドジャースと契約を交わした(ちなみに兄ラモンは1985年にドジャースと契約し、1988年にメジャーデビューを果たしている)。プロ入り2年間は母国ドミニカのサマーリーグで登板し、2年合わせて21試合に登板し12勝3敗という数字を残して、素質の違いを見せつけた。

1990年はルーキーリーグに昇格し、14試合の登板で8勝3敗の防御率3.62という数字を残した。この年は77イニングで82個の三振を奪っている。翌1991年は1Aベイカーズフィールドで開幕を迎え、10試合(61回1/3)の登板で、8勝無敗の防御率2.05、83奪三振を記録する圧巻の内容で、シーズン途中で2Aサンアントニオへ昇格。2Aでも12試合(76回2/3)に登板し、7勝5敗の防御率1.76、74奪三振とここでも桁違いの力を見せた。さらにこの年の後半には3Aアルバカーキにも昇格した(3Aでは6試合3勝3敗、防御率3.66)。

1992年は開幕を3Aで迎える。20試合(125回1/3)で、7勝6敗、防御率3.81、124奪三振という数字を残して、シーズン終盤の9月24日、ついにメジャー昇格を果たした。すでに兄ラモンは1990年に20勝をあげるなど、ドジャースのエースとなっていた。ペドロはこの年、メジャーでわずか2試合にだけ登板した。

1993年からはメジャー定着を果たした。この年は中継ぎでの登板が主だったが、65試合に登板し(先発は2試合)、10勝5敗2セーブの防御率2.61という抜群の成績を残した。ドジャースの首脳陣もペドロの将来に大きな期待をかけたが、当時ショートを守っていたホゼ・オファーマンがセカンドへのコンバートの申し出に首を縦に振らず、結局エクスポズからセカンドを守るデライノ・デシールズを獲得するため、ペドロを放出せざるをえない状況になってしまった(オファーマンとペドロは後にレッドソックスでチームメイトとなるが、この時にはセカンドへコンバートしていた)。

エクスポズへ移籍した1994年からは先発に定着し、11勝(5敗)をマーク(この年は1試合だけリリーフで投げ、1セーブを記録している)。1995年には9回までパーフェクトに抑えていながら、延長10回に打たれてしまい大記録を逃すということもあったが、14勝(10敗)をマークするなど、すでにエクスポズのエースとなっていた。厳しい内角攻めは既にペドロのトレードマークであり、2年連続11死球という数字がそれを如実に示している。さらに1996年は33試合の先発で13勝10敗、防御率3.70を記録。奪三振数が222個を数え、初めて200個という大台を突破した。

レッドソックス世界一に貢献したペドロ。1997年は開幕から8連勝を記録するという絶好調ぶりで、6月には6試合連続の2桁奪三振、7月のレッズ戦では1安打完封勝利と勢いは止まらない。シーズンが終わってみれば、17勝8敗の防御率1.90、241回1/3を投げ305奪三振という素晴らしい成績で自身初のサイヤング賞を受賞。この年の被打率.184というのもリーグ1位となる記録である。

その年のオフにレッドソックスへの移籍が決まり、6年間で7500万ドルという大型契約を結んだ。ナショナルリーグからアメリカンリーグへの移籍ということで、ピッチングに注目が集まったが、移籍1年目の1998年は33試合に登板し、それまでの自己最多19勝(7敗)をあげ、防御率2.89、251奪三振と十分に合格点を上げられる内容。すでに誰もが認める、メジャーを代表する投手になっていた。

レッドソックスとしてはロジャー・クレメンス以来のエースを獲得したことになり、この年はワイルドカードでポストシーズン進出。ペドロにとって初めてポストシーズンとなるわけだが、インディアンズとのディビジョンシリーズ第1戦に先発し、7回を6安打3失点に抑えて勝利投手となった。この勝利により、チームのポストシーズンでの連敗を13で止めた(しかし、その後3連敗でペドロの1998年は終わる)。

移籍2年目の1999年は前半戦だけで15勝をマークし、シーズン30勝の期待が膨らんだ。しかし、オールスターゲームでの先発で、マーク・マグワイアサミー・ソーサというメジャーを代表する打者を相手に2回を投げ無安打無失点の5奪三振に抑えた。このオールスターでの快投が影響したか、後半戦が開始するや2週間の故障者リスト入り。それでもシーズンが終わってみれば、23勝4敗、防御率2.07、313奪三振という素晴らしい成績を残した。こうしてアメリカンリーグのサイヤング賞を受賞し、両リーグでの受賞という名誉を手にした。8試合連続2桁奪三振にくわえ、奪三振率13.2は当時のメジャー新記録である。9月のヤンキース戦では1安打完封勝利で17個の三振を奪ったこともあった。

さらにワイルドカードでポストシーズンに進出。インディアンズとのディビジョンシリーズ第1戦では右肩痛もあり、不本意な形での降板となったが、2勝2敗で迎えた第5戦、8対8で迎えた4回裏から緊急登板。残りの6イニングを無安打8奪三振の好投で、チームに勝利をもたらした。レッドソックスとしては9年ぶりとなるリーグチャンピオンシップシリーズ進出となったわけだが、この第3戦に先発したペドロは7回を2安打無失点に抑え、ヤンキースに土を付けた(結局、4勝1敗でヤンキースの前に敗れた)。

翌2000年は兄ラモンもレッドソックスへ加入。兄弟での活躍が期待される中、ペドロは18勝6敗、防御率1.74、284奪三振という記録で2年連続3度目のサイヤング賞を受賞(兄ラモンは10勝8敗)。防御率1.74はリーグトップなのは当然だが、2位のクレメンスの防御率(3.70)とは2点差以上の差を付けており、打高投低と言われる近年のメジャーリーグの中でその存在感を存分に示した。しかし、チームはワイルドカードでの3年連続ポストシーズン進出を逃してしまう。

内角を鋭くえぐる投球が持ち味。2001年のレッドソックスはFAのマニー・ラミレスと大型契約を結び、さらに野茂英雄も獲得するなど、打倒ヤンキースの一番手に挙げられていた。しかしその中で、ペドロはいいピッチングをしても後続の投手が打たれて白星を逃すという苦しい内容が続き、そのうち怪我で故障者リスト入り。ラミレスのバットに引っ張られていたチームも、ペドロの離脱、主力のノマー・ガルシアパーラが怪我から復活後するも再度故障者リスト入りと怪我人に泣き、チームは失速。ペドロとダン・デュケットGMとの不和も伝えられるなど、いい話題がなかった。結局、この年のペドロは18試合で7勝3敗の防御率2.39という数字に終わっている。

2002年、20試合に先発し、20勝4敗、防御率2.26、239奪三振という好成績を残した。サイヤング賞こそバリー・ジートに譲るが、その存在感は十分に発揮した。開幕戦では3回7失点でKOされたが、その後は持ち直し2試合連続で被安打1本という記録も残している。キャリアハイとなる35回連続イニング無失点もマークするなど、満足いく内容であった。

2003年は怪我の影響もあり、29試合の登板で14勝4敗、防御率2.22、206奪三振という成績をマーク。防御率はリーグトップであり、サイヤング賞投票ではロイ・ハラディエステバン・ローアイザに次ぐ3位だった。リーグチャンピオンシップシリーズでは宿敵ヤンキースと激闘を繰り広げるが、第7戦の先発だったペドロが8回に向けたピンチで続投を命じられ、これがきっかけでヤンキースに敗れてしまった。これは当時のグラディ・リトル監督の継投ミスとされ、この年限りで監督解任となるなど、大きな話題になった。

2004年、レッドソックスのエースとして33試合に先発し、16勝9敗、防御率3.90、227奪三振という成績を残した。防御率はそれまでと大きく跳ね上がってしまったが、チームのワイルドカードとしてのポストシーズン進出に貢献。ワールドシリーズに進出し、第3戦に先発したペドロは7回無失点に抑える好投を見せた。実に4連勝でカージナルスを振り切り、レッドソックスは1918年以来の世界一に輝いた。実にベーブ・ルース放出後からの低迷ということで「バンビーノ(ルースの愛称)の呪い」と呼ばれていた呪いを振り去ったのである。

世界一の余韻に浸る中でペドロはFA宣言を行った。結果的にペドロはメッツと4年間5300万ドルで契約を交わすことになるのだが、レッドソックスに在籍した7年間での通算成績は117勝37敗というもので勝率(.760)は球団史上最高のものである。

メッツの一員として迎えた2005年、15勝8敗、防御率2.82、208奪三振という結果を残した。シーズン200奪三振はペドロ自身9度目のことだが、メッツの投手としては1992年のデビッド・コーン以来となる。通算奪三振でも2800を越え、当時の現役投手でペドロの上にいるのはクレメンス、ランディ・ジョンソングレッグ・マダックスの3人しかいなかった。

シーズン通して活躍できるかが大きな鍵である。2006年、開幕早々となる4月17日の対ブレーブス戦でペドロは通算200勝を達成。メジャー全体では史上103人目に数えられ、エクスパンションが始まった1961年以降にメジャデビューした選手の中では43人目となる。幸先の良いスタートを切ったはずだが怪我に苦しんだシーズンであり、結果としては9勝8敗、防御率4.48、137奪三振という内容に終わってしまった。シーズン後には肩の手術に踏み切ることになり、復帰は2007年の後半戦となった。

マウンドに戻ってきたのは2007年9月のこと。結果的には5試合に登板し、3勝1敗、防御率2.57という成績に留まったが、通算3000奪三振を記録。3000奪三振を達成した時点で、与四球数が1000個以下(701個)というのも、メジャー史上ではファギー・ジェンキンス、マダックス、カート・シリングに次ぐ記録である。翌2008年も怪我で満足した活躍は出来ていない。

レッドソックスを世界一に導き、優勝請負人として加入したメッツには栄光をもたらしていない。全盛期の恐ろしい投球を見せる反面、チームメイトに柱に縛られてしまったり、適のヤンキースを「ダディ」と呼んでからかわれたり、愛くるしい一面も持っている。将来の殿堂入りもほぼ確実視されているが、その前にもう1度輝くことは出来るだろうか。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1992  LAD    2   1   0   0   0   1   0    8.0    6    8    1    2    2   2.25
 1993  LAD   65   2   0   0  10   5   2  107.0   76  119   57   34   31   2.61
 1994  Mon   24  23   1   1  11   5   1  145.2  115  142   45   58   55   3.42
 1995  Mon   30  30   2   2  14  10   0  195.2  158  174   66   79   76   3.51
 1996  Mon   33  33   4   1  13  10   0  217.2  189  222   70  100   89   3.70
 1997  Mon   31  31  13   4  17   8   0  241.1  158  305   67   65   51   1.90
 1998  Bos   33  33   3   2  19   7   0  234.2  188  251   67   82   75   2.89
 1999  Bos   31  29   5   1  23   4   0  213.1  160  313   37   56   49   2.07
 2000  Bos   29  29   7   4  18   6   0  217.0  128  284   32   44   42   1.74
 2001  Bos   18  18   1   0   7   3   0  117.2   84  163   25   33   31   2.39
 2002  Bos   30  30   2   0  20   4   0  199.1  144  239   40   62   50   2.26
 2003  Bos   29  29   3   0  14   4   0  187.2  147  206   47   52   46   2.22
 2004  Bos   33  33   1   1  16   9   0  217.0  193  227   61   99   94   3.90
 2005  NYM   31  31   4   1  15   8   0  217.0  159  208   47   69   68   2.82
 2006  NYM   23  23   0   0   9   8   0  132.2  108  137   39   72   66   4.48
 2007  NYM    5   5   0   0   3   1   0   28.0   33   32    7   11    8   2.57
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total  --  447 380  46  17 209  93   3 2673.2 2046 3030  708  918  833   2.80

受賞タイトル一覧

  • サイヤング賞3回(1997,99,2000)
  • 最優秀防御率5回(1997,99,2000,02,03)
  • 最多勝1回(1999)
  • 最多奪三振3回(1999,2000,02)

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