- 2009-01-10 (土) 0:03
- MLB Players

#35 フィル・ニークロ(Phil NIEKRO) | SP

- 1959年・ブレーブスと契約
- 1939年4月1日生 右投右打 186センチ 81キロ
- オハイオ州出身
選手の紹介文
遅咲きながらもナックルボーラーとして存在感を示したフィル・ニークロ。48歳まで現役を続け、積み上げた白星は318個を数える。300勝は46歳166日という高齢での達成となったが、その試合を見事な完封勝利で飾っている。なお、実弟のジョー・ニークロもナックルボーラーとして221勝を挙げており、兄弟539勝というメジャー記録も保持している。
オハイオ州に生まれたニークロがナックルボールと出会ったのは幼少時であり、父親から教わったという。空気抵抗を与えずに投げることで、自然条件に左右される特殊な変化するボールを弟ジョーと共に遊びながら学んだ。当時のメジャーリーガーの中でのナックルボーラーと言えばエミル・レナードがおり、その系譜にニークロ兄弟が名を連ねることになる。
ニークロが19歳の頃、ブレーブス(本拠地はミルウォーキー)と契約を結び、プロのキャリアをスタートさせた。1959年はルーキーリーグと1Aの2チームで計9勝(2敗)をマーク。1960年には3Aまで昇格するが、そこから時間がかかった。1962年は9勝(6敗)、1963年は兵役で戦線離脱。1964年は4月にメジャー昇格を果たすも大半は3Aで過ごしている。
1965年からメジャーでの登板機会が増え始めたが、ほとんどが救援登板。ブレーブスは1966年からアトランタへ移転。ニークロが先発を任されるようになるのは28歳となった1967年からである。この年は46試合に登板(先発は20試合)し、11勝9敗9セーブ、防御率1.87、129奪三振を記録している。翌1968年も14勝(12敗)を挙げて、先発投手としての責任を果たしたのである。
1969年は23勝13敗、防御率2.59、193奪三振という好成績を残し、自身初となるオールスター出場も果たしている。チームも地区優勝を飾り、ニークロにとって初めてとなるポストシーズンのマウンドにも立った(ニークロは8回4失点で黒星を喫し、チームもメッツの前に0勝3敗で敗れた)。すでに30歳になるニークロはナックルボーラーとしての地位を確立し、その後毎年のように2桁以上の白星を挙げていった(一方で、投げた本人がどこへ変化するか分からないナックルボールのごとく、毎年のように2桁以上の黒星も喫している点が興味深い)。
ブレーブスとしてはハンク・アーロンという主砲を抱えつつも、ここから長い低迷期に入るが、それ故にニークロにかかる期待は大きくなった。1973年は8月5日のパドレス戦で自身初となるノーヒッターを達成。翌1974年にも20勝(13敗)を挙げて、最多勝のタイトルを獲得している。この年は35歳にして初めて投球回数が300回を越えた(302回1/3)。
1977年からの3年間は、ニークロにとって38歳からの3年間となったが、3年連続で投球回数300回越えを果たした。1977年は16勝20敗(投球回数は330回)でリーグ最多敗戦投手となり、1978年は19勝18敗(投球回数は334回)で2年連続のリーグ最多敗戦投手となるが、初のゴールドグラブ賞も獲得。1979年は21勝20敗(投球回数は342回)となり、最多勝のタイトルと3年連続リーグ最多敗戦投手になったのである。ちなみに1980年にも15勝18敗で4年連続リーグ最多敗戦投手となった。
1982年には43歳で17勝(4敗)、翌1983年にも44歳で11勝(10敗)と年齢による衰えを見せないニークロ-。しかし、オフには20年も在籍したブレーブスから解雇されて、ヤンキースと契約。リーグが変わってもナックルボールは健在だった。移籍1年目の1984年は16勝(8敗)を挙げている。1985年には弟ジョーもヤンキースに移籍してきた。
通算300勝まであと16勝で迎えた1985年シーズン、9月8日の対アスレティックス戦で15勝目を挙げて、300勝に王手をかけた。しかしここから打線の援護に恵まれず、足踏みが続くこととなった。結果、シーズン最終日となる10月6日の対ブルージェイズ戦がラストチャンスとなる。この年、球団創立初の地区優勝を決めたばかりのブルージェイズはレギュラーを外して最終戦に臨んできたのである。
そのブルージェイズを相手にニークロは好投。ドン・マッティングリーの祝砲もあり、8点もの大量援護を送った。ニークロはブルージェイズ打線を完封し、通算300勝目を最高の形で飾った。実に46歳166日というメジャー最高齢の完封勝利というオマケ付きの大台到達であった。通算300勝目を完封で飾ったのはキッド・ニコルズ(1900年)以来の快挙となる。
1986年は開幕直前にヤンキースを解雇され、インディアンズに移籍。47歳ながら11勝(11敗)をマークした。1987年は夏場までに7勝(11敗)を挙げるも、シーズン中にブルージェイズの移籍が決まった。しかし、ブルージェイズでは結果を残せずに3試合に登板しただけで解雇。9月に入って古巣ブレーブスと契約し、シーズン最終戦に引退登板を行った。先発し、3回までは、無失点に抑えるも4回に入って5失点され降板。そして、48歳のナックルボーラーはメジャーリーグのマウンドから降りたのである。
晩成ながら息の長い投手として活躍したニークロ。通算成績は318勝274敗、防御率3.35、3342奪三振というものである。ニークロが付けていた背番号35番は、ニークロがブレーブスを去ったばかりの1984年には永久欠番に指定されている。1997年には晴れて野球殿堂入りも果たしている。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 最多勝:2回(1974-NL、1979-NL)
- 最優秀防御率:1回(1967-NL)
- 最多奪三振:1回(1977-NL)
受賞アワード一覧
- ゴールドグラブ賞:5回(1978-NL~1980-NL、1982-NL、1983-NL)
- ロベルトクレメンテ賞:1980年
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1964 MlB 10 0 0 0 0 0 0 15.0 15 8 7 10 8 4.80 1965 MlB 41 1 0 0 2 3 6 74.2 73 49 26 32 24 2.89 1966 Atl 28 0 0 0 4 3 2 50.1 48 17 23 32 23 4.11 1967 Atl 46 20 10 1 11 9 9 207.0 164 129 55 64 43 1.87 1968 Atl 37 34 15 5 14 12 2 257.0 228 140 45 83 74 2.59 1969 Atl 40 35 21 4 23 13 1 284.1 235 193 57 93 81 2.56 1970 Atl 34 32 10 3 12 18 0 229.2 222 168 68 124 109 4.27 1971 Atl 42 36 18 4 15 14 2 268.2 248 173 70 112 89 2.98 1972 Atl 38 36 17 1 16 12 0 282.1 254 164 53 112 96 3.06 1973 Atl 42 30 9 1 13 10 4 245.0 214 131 89 103 90 3.31 1974 Atl 41 39 18 6 20 13 1 302.1 249 195 88 91 80 2.38 1975 Atl 39 37 13 1 15 15 0 275.2 285 144 72 115 98 3.20 1976 Atl 38 37 10 2 17 11 0 270.2 249 173 101 116 99 3.29 1977 Atl 44 43 20 2 16 20 0 330.1 315 262 164 166 148 4.03 1978 Atl 44 42 22 4 19 18 1 334.1 295 248 102 129 107 2.88 1979 Atl 44 44 23 1 21 20 0 342.0 311 208 113 160 129 3.39 1980 Atl 40 38 11 3 15 18 1 275.0 256 176 85 119 111 3.63 1981 Atl 22 22 3 3 7 7 0 139.1 120 62 56 56 48 3.10 1982 Atl 35 35 4 2 17 4 0 234.1 225 144 73 106 94 3.61 1983 Atl 34 33 2 0 11 10 0 201.2 212 128 105 94 89 3.97 1984 NYY 32 31 5 1 16 8 0 215.2 219 136 76 85 74 3.09 1985 NYY 33 33 7 1 16 12 0 220.0 203 149 120 110 100 4.09 1986 Cle 34 32 5 0 11 11 0 210.1 241 81 95 126 101 4.32 1987 Cle 22 22 2 0 7 11 0 123.2 142 57 53 83 81 5.89 1987 Tor 3 3 0 0 0 2 0 12.0 15 7 7 11 11 8.25 1987 Atl 1 1 0 0 0 0 0 3.0 6 0 6 5 5 15.00 ----------------------------------------------------------------------------- Total 864 716 245 45 318 274 29 5404.1 5044 3342 1809 2337 2012 3.35
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:5回(1969-NL、1975-NL、1978-NL、1982-NL、1984-NL)
- ノーヒッター:1回(1973-8-5-Atl/パドレス戦)
- 殿堂入り:1992年(投票率:80.34%)
- 永久欠番:#35(Braves)
-
Tags :
- Newer: Luke APPLING(ルーク・アップリング)
- Older: Hal NEWHOUSER(ハル・ニューハウザー)
Comments:0
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://circlechange.com/players/phil-niekro/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- Phil NIEKRO(フィル・ニークロ) from Circle Change


本サイト管理人がコミッショナーを務めるファンタジーベースボールリーグの紹介。メジャーリーグの新しい楽しみ方として定着したこのリーグも2009年で早くも6年目を迎えます。拡大に拡大を重ねて、毎年のように生まれる新しいドラマ。現在、公式サイトを準備中です。