- 2008-06-15 (日) 0:08
- MLB Players

#25 ラファエル・パルメイロ | 1B

- 1985年6月ドラフト・カブス1位(全米22番目)
- 1964年9月24日生 左投左打 183センチ 86キロ
- キューバ出身
選手の紹介文
通算3000本安打に500HRをマークするなど、一流の成績を残したラファエル・パルメイロ。長い間、一線でプレーしていながらワールドシリーズでの出場のない点があり、実績ほどの知名度がない。しかも、晩年はステロイド使用疑惑がかかり、ブーイングの中でプレーすることになるなど寂しい幕切れとなった。
キューバの首都ハバナで生まれたパルメイロは幼き日にフロリダへ亡命した。高校時代にMVPを獲得するほどの活躍を見せ、メッツから8位指名を受けるがこれを拒否して、大学へ進学。大学時代にはリーグ初の三冠王を獲得するなどの大活躍を見せ、カブスから1位指名(全米22番目)を受けてプロ入り。大学時代のチームメイトにはウイル・クラーク、ボビー・シグペン、ジェフ・ブラントリーらがいた。
契約したその年、1Aピオリアで打率.297をマーク。翌1986年は2Aピッツフィールドで140試合に出場し、打率.306、12HR、95打点という成績を残し、最多安打(156安打)と打点王のタイトルを獲得した。9月に入り、メジャーの登録枠が広がるとパルメイロはメジャーに昇格を果たし、22試合に出場している。1987年は3Aアイオワで開幕を迎えるが、メジャーに昇格すると、それまで外野しか守ってこなかったパルメイロはファーストも兼用して守るようになった。
1988年はメジャーでフルシーズンを過ごし、152試合の出場で、打率.307、8HR、53打点という成績を残すがシーズン終了後にレンジャーズへの移籍が決まった。移籍後は正式にファーストにコンバートすることになった。移籍1年目の1989年は、開幕からは好調で5月末までは打率.361と打ちまくるが、その後は息切れしたような形で終わってしまう(シーズン打率.275)。
1990年はリーグトップの191安打を放ち、リーグ3位となる打率.319をマーク。1試合で4安打以上記録した試合が6試合を数えるなど、高い打撃能力を見せた。1991年は首位打者争いのトップに立つなどし、初めてのオールスター出場の名誉も手にした(1打数無安打1四球)。結局、リーグ7位の打率.322に終わるが、この年放った49本の2塁打はリーグ最多である。
1992年こそ、打率.268と前年までと比べて大きく落としたが、翌1993年はパルメイロの長打力が大きく花開くことになる。打率.295、37HR、105打点という長打力を見せつけ、さらにリーグトップの124得点を記録。2塁打も40本を数え、盗塁数もキャリア最多の22個をマークした。シーズンで40本の2塁打、30本のホームラン、20個の盗塁による「40-30-20」を記録したのはメジャー史上6人目の快挙で、過去に達成しているのはチャック・クレイン、ウイリー・メイズ、ハンク・アーロン、ハワード・ジョンソン、ジョー・カーターという蒼々たるメンバーが揃う。
そして、オフにFA宣言を行ったパルメイロだが、同時にFAとなっていた大学時代のチームメイトのクラークがレンジャーズと先に契約。同じファーストのクラークとの契約にパルメイロは激高し、オリオールズとの契約を決めた。オリオールズへ移籍した1994年は、開幕直後に24試合連続ヒットなどを記録するが、ストライキによる短縮シーズンになったこともあり、打率.319、23HR、76打点に終わった。翌1995年は前半戦から好調で、打率.310、39HR、104打点をマーク。実力のある選手ということは誰もが認めるが、オールスターには選出されず、タイトルも無縁と非常に地味な存在であった。
1996年、球団タイ記録の1試合5安打に加え、通算1500安打を記録。パルメイロは打率.289、39HR、142打点(球団史上2位の記録)をマークし、チームをワイルドカードによるポストシーズン進出に貢献。初めてのポストシーズンではリーグチャンピオンシップシリーズまで勝ち進むが、パルメイロ自身は計9試合で打率.206(34打数7安打)をマークするにとどまった。翌1997年、思いも寄らぬスランプに陥ったこともあり打率は.254と落とすが、38HR、110打点でチームの地区優勝へ貢献。ワールドシリーズ進出はならなかったが、守備面の評価が認められ、初めてのゴールドグラブ賞を受賞した。
1998年はオリオールズとの契約最終年ということもあり常に移籍候補に挙がったが、結局フルシーズン、オリオールズのユニフォームを着ることになった。優勝候補に挙がっていたが、選手の高齢化も影響してか周囲の期待を裏切る結果に。その中でパルメイロは打率.296、43HR、121打点をマークし、オフには2度目のFA宣言を行った。そして、古巣のレンジャーズから声がかかり契約。一方、クラークも同じFAという立場で、パルメイロと交換という形になった。
移籍出戻り1年目の1999年は、ケン・グリフィーとホームラン王争いを演じる素晴らしい活躍を見せる。惜しくもタイトルには1本届かなかったが、打率.324、47HR、148打点はいずれもキャリアハイの数字である。ほとんどが指名打者での出場で、指名打者としてのシルバースラッガー賞を受賞する一方、なぜか守備力が認められ、ファーストとして3年連続のゴールドグラブ賞を獲得した(ファーストとしては28試合しか出場していない)。翌2000年も、打率.288、39HR、120打点と、チームの主軸として充分な数字を残した。
2001年はチームがアレックス・ロドリゲスやケン・カミニティ、アンドレス・ガララーガらと契約し、期待を持って臨んだが、チームは序盤から失速。その中で37歳のパルメイロは打率.273、47HR、123打点をマークした。
これまで1度も故障者リストに入ったことがないパルメイロ。1990年代(1990~99年)の間で最も多くの試合(1526試合)に出場し、メジャー史上2位となる1747安打を記録している。地味ではあるが、非常に頼りになる選手で、残した実績はバリー・ボンズ、フランク・トーマスらと比べても決して遜色がない。この時点での7年連続38HR以上を達成しており、これはベーブ・ルースに並ぶ偉大な記録である。
2002年は43HR、105打点をマークし、翌2003年も38HR、112打点という好成績を残した。通算HR数も500本を越え、殿堂入りの条件と思われているラインも越えた。2004年にはオリオールズに出戻り復帰するが、40歳という年齢もあり、23HR、88打点という数字に終わる。そして2005年、ついに通算安打数は3000本を超える大偉業も達成。それ故にワールドチャンピオンリングを手にしていないことが悔やまれた。
しかし、3000本安打達成後に薬物使用の陽性反応が出たこともあり、パルメイロの名誉は一気に汚されてしまった。ファンからの厳しいブーイングに悩み、この年の成績は18HR、60打点に終わった。契約も解除され、2005年を最後にユニフォームは着ていない。ステロイド疑惑には反論しており、議論は続いている最中だが、いずれにしても確実視された殿堂入りは風前の灯火なのかもしれない。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1986 ChC 22 73 9 18 4 0 3 12 6 4 1 .295 .425 .247 1987 ChC 84 221 32 61 15 1 14 30 26 20 2 .336 .543 .276 1988 ChC 152 580 75 178 41 5 8 53 34 38 12 .349 .436 .307 1989 Tex 156 559 76 154 23 4 8 64 48 63 4 .354 .374 .275 1990 Tex 154 598 72 191 35 6 14 89 59 40 3 .361 .468 .319 1991 Tex 159 631 115 203 49 3 26 88 72 68 4 .389 .532 .322 1992 Tex 159 608 84 163 27 4 22 85 83 72 2 .352 .434 .268 1993 Tex 160 597 124 176 40 2 37 105 85 73 22 .371 .554 .295 1994 Bal 111 436 82 139 32 0 23 76 63 54 7 .392 .550 .319 1995 Bal 143 554 89 172 30 2 39 104 65 62 3 .380 .583 .310 1996 Bal 162 626 110 181 40 2 39 142 96 95 8 .381 .546 .289 1997 Bal 158 614 95 156 24 2 38 110 109 67 5 .329 .485 .254 1998 Bal 162 619 98 183 36 1 43 121 91 79 11 .379 .565 .296 1999 Tex 158 565 96 183 30 1 47 148 69 97 2 .420 .630 .324 2000 Tex 158 565 102 163 29 3 39 120 77 103 2 .397 .558 .288 2001 Tex 160 600 98 164 33 0 47 123 90 101 1 .381 .563 .273 2002 Tex 155 546 99 149 34 0 43 105 94 104 2 .391 .571 .273 2003 Tex 154 561 92 146 21 2 38 112 77 84 2 .359 .508 .260 2004 Bal 154 550 68 142 29 0 23 88 61 86 2 .359 .436 .258 2005 Bal 110 369 47 98 13 0 18 60 43 43 2 .339 .447 .266 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2831 10472 1663 3020 585 38 569 1835 1348 1353 97 .371 .515 .288
受賞タイトル一覧
- ゴールドグラブ賞3回(1997~99)
- シルバースラッガー賞2回(1998,99)
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