- 2008-10-10 (金) 0:08
- MLB Players

#4 ラルフ・カイナー(Ralph KINER) | OF

- 1941年・パイレーツと契約
- 1922年10月27日生 右投右打 183センチ 84キロ
- ニューメキシコ州出身
選手の紹介文
メジャーデビューから7年連続本塁打王という華々しい結果を残したラルフ・カイナー。通算成績でも100打数で7.1本という高いHR率を誇っている。4打数連続HRを2度も記録するなど、HRに関する記録には事欠かない。戦争で出遅れ、怪我で現役引退が早まる結果となった点が悔やまれる。
ニューメキシコ州で生まれ、カリフォルニア州で育ったカイナー。運動能力は非常に高く、高校卒業時にはパイレーツとヤンキースから誘いがあった。弱小パイレーツと強豪ヤンキースとの比較となったが、パイレーツからの契約金3000ドル、メジャー昇格時のボーナス5000ドルの提示でパイレーツを選んだ。さらに選手層が厚いヤンキースより、パイレーツの方が早期なメジャー昇格も可能という判断もあった。
1941年からマイナー球団でプロ生活をスタートさせると、1942年にはシーズン14本のHRを放ち、このリーグの本塁打王に輝くなど、長打力の面で早くも片鱗を見せている。1943年はシーズン中のメジャー昇格を目標にしていたが、第二次世界大戦の影響もあり、5月に入ると海軍に入隊することとなった。1945年終わりまで軍務についたのである。
1946年、スプリングトレーニングから徐々に勘を取り戻し、開幕からメジャーに定着。外野手のポジションを獲得し、144試合の出場で打率.247、23HR、81打点という成績を残し、本塁打王のタイトルを獲得した。本拠地フォーブスフィールドは外野が広く、打者には不利な球場ではあったが、カイナーの長打力はそれを越えていったのである。
転機は1947年、往年の大打者であるハンク・グリーンバーグがパイレーツへ移籍してきたのである。これによりフォーブスフィールドのレフト側にブルペンを作り、右打者有利な球場に作り替えたのである。「グリーンバーグ・ガーデン」と呼ばれたこのラッキーゾーンは、後に「カイナーズ・コーナー」と呼ばれることになる。
グリーンバーグの加入は、球場を狭くしたことだけでなく、カイナーの打撃に忍耐強さをもたらしたのである。それまでのカイナーは来るボールを振るというスタイルだったが、グリーンバーグの助言により、三振の数は減り、四球は明らかに増えたのである。その他、私生活までグリーンバーグの影響を受け、カイナー自身はあらゆる面で洗練されていくことになった。
その1947年シーズン、開幕当初は不振に陥り、5月までの段階で3HRと苦しんだが、6月以降で大量のHRを放った。終わってみれば152試合の出場で打率.313、51HR、127打点という数字を残し、2年連続の本塁打王となった。この影にグリーンバーグの助言があったのは言うまでもない(この年限りでグリーンバーグは現役引退)。
HR量産は続き、デビューした1946年から実に7年連続の本塁打王となった。特に1949年には54HR、127打点で二冠王に輝いている。1947年8月と1949年9月には4打数連続HRをそれぞれ記録。とはいえ、カイナーは打ち続けるがチームは上昇せず、GMであるブランチ・リッキーとの確執もあり、1953年シーズン途中にカブスへ移籍。背中を痛めた影響で急激に衰えていった。
1955年、恩師であるグリーンバーグがGMを務めていたインディアンズへ移籍し、この年限りで引退。まだ33歳という若さでの引退となった。メジャー生活10年間での通算成績は369HRとなる。なお、カイナーがパイレーツを去った1953年限りで「カイナーズ・コーナー」は取り去られているのである。
現役生活は弱小球団で過ごしたことにより、ワールドシリーズ進出の経験はないまま終わってしまった。1975年には野球殿堂入りを決め、1987年にはパイレーツ時代の背番号4番が永久欠番になっている。ちなみに新人時代は背番号43番を付けていたカイナーは、翌年以降は4番に変更している。パイレーツの永久欠番選手の中で、移籍した選手で永久欠番の名誉を手にしたのはカイナーのみである(その他の選手はパイレーツで現役を終えている)。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1946 Pit 144 502 63 124 17 3 23 81 109 74 3 .344 .430 .247 1947 Pit 152 565 118 177 23 4 51 127 81 98 1 .416 .639 .313 1948 Pit 156 555 104 147 19 5 40 123 61 112 1 .391 .533 .265 1949 Pit 152 549 116 170 19 5 54 127 61 117 6 .432 .658 .310 1950 Pit 150 547 112 149 21 6 47 118 79 122 2 .408 .590 .272 1951 Pit 151 531 124 164 31 6 42 109 57 137 2 .452 .627 .309 1952 Pit 149 516 90 126 17 2 37 87 77 110 3 .384 .500 .244 1953 Pit 41 148 27 40 6 1 7 29 21 25 1 .383 .466 .270 1953 CHC 117 414 73 117 14 2 28 87 67 75 1 .393 .529 .283 1954 CHC 147 557 88 159 36 5 22 73 90 76 2 .371 .487 .285 1955 Cle 113 321 56 78 13 0 18 54 46 65 0 .367 .452 .243 ------------------------------------------------------------------------------ Total 1472 5205 971 1451 216 39 369 1015 749 1011 22 .398 .548 .279
受賞タイトル一覧
- 本塁打王7回(1946-NL~1952-NL)
- 打点王1回(1949-NL)
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