- 2008-05-29 (木) 0:40
- MLB Players

#44 レジー・ジャクソン | OF

- 1966年6月ドラフト・アスレティックス1位(全米2番目)
- 1946年5月18日生 左投左打 183センチ 94キロ
- ペンシルベニア州出身
選手の紹介文
ワールドシリーズで無類の勝負強さを見せつけ、「ミスターオクトーバー」の称号を手にしたレジー・ジャクソン。21年間のメジャーキャリアの中で本塁打王4回、打点王1回を獲得する猛打を見せ、通算2597三振が示すような豪快なスイングは多くのファンを魅了した。またトラブルメーカーとしても傲慢でエゴの強い発言とその行動は数多くの論議を引き起こすものの、絵になるプレイヤーだったことは間違いない。
レジーは1946年、ペンシルバニア州ウインコートで生まれた。非常に貧しい少年時代を過ごすが、父親がニグロリーグ出身だったこともあり、ごく自然に野球に触れていく。野球同様にフットボールでも豊かな才能を見せたレジーは、名門アリゾナ州立大学へ奨学金を得て進学。そして1966年のドラフトでは、まだカンザスシティに本拠を構えていたアスレティックスから全米2番目となる1位指名を受けた。
マイナーでも着実に数字を残し、1967年には早くもメジャーデビューを果たす。この年のオフにはアスレティックスが本拠地をカンザスシティから西海岸のオークランドへ移転。これがレジー自身にも転機となり、1968年はレギュラーを獲得して、171三振を喫する一方で29HRをマーク。HRか三振かという打撃に脆さはあるものの、若さが彼への期待を高めさせていくことになる。
1969年のレジーは開幕からホームランを連発し、7月4日の独立記念日までに33本のHRを記録。当時のシーズンHR記録である61本(ロジャー・マリス)を抜くのではと期待を受ける。しかし、23歳の若さなのか、結局このシーズンは47HRに終わってしまった。プレッシャーに押しつぶされた形にはなってしまったが、レジー伝説の始まりを示すには十分だったと言える。
1971年のオールスターゲームでは、タイガースタジアム右中間スタンドの照明灯に当たる170メートル級のホームランを放ち、その存在を大きくアピール。この年のアスレティックスはヴァイダ・ブルー、キャットフィッシュ・ハンターという2人の20勝投手を抱え、久々となる地区優勝を飾った。レジーも32HRを放ち、地区優勝に貢献(惜しくもリーグチャンピオンシップシリーズで敗退)。この頃からレジーには尊大な発言が目立つようになり、悪玉としてのイメージを強くする。
1972年、チームはリーグ優勝を飾るも、レジーは怪我でワールドシリーズには不出場(チームは世界一)。翌1973年は打率.293、32HR、117打点をマークし、初めてとなる打撃タイトル(本塁打王、打点王)とMVPを受賞。レジーにとって初めてとなるワールドシリーズでは29打数9安打の1HR、6打点を記録し、チームの2年連続世界一に貢献した。
1974年も打率.289、29HR、93打点をマークし、チームの3年連続世界一に大きく貢献。しかし、この頃から、個性的で知られるオーナーのチャールズ・フィンリーとの衝突が目立つようになる。1975年は36HRで本塁打王に輝くが、チームは世界一を逃すと、オフになるとオリオールズへ放出。レジーは1976年の1年間、オリオールズで過ごした後、FA宣言。名門復活にかけるヤンキースから5年契約の提示を受け、ヤンキース入りを決めた。
ヤンキースのオーナーであるジョージ・スタインブレナーに監督のビリー・マーチンという個性的なヤンキースの面々の中に、更に個性的なレジーが入るという有様に、全米が注目を集めた。テレビ中継がされている試合中に、怠慢プレーをみせたレジーをマーチンが殴るというトラブルもあったが、この年は全てワールドシリーズに集約されるといっても過言ではない。1977年、ヤンキースとドジャースによるワールドシリーズ第6戦のことであった。
ドジャースの1点リードで迎えた4回表、レジーはバート・フートンの初球をライトスタンドにたたき込み、これが2ランHRとなってチームは逆転。続く5回表、今度はトライアス・ソーサの初球を1本目と同じところにぶち込む。そして8回表、3本目も初球だった。チャーリー・ハフの投げたボールはまたしてもスタンドに飛び込み、チームの世界一を決定づけた。
第6戦の3連発に加え、第4戦と第5戦にも1本ずつ打っているので、ワールドシリーズ記録となる5HRをマーク。しかも、ワールドシリーズにおける1試合3HRはベーブ・ルース以来の快挙でもある。このシリーズでは他にも、打率.450、10得点、25塁打を記録し、文句なしのMVP受賞。これよりこの年のワールドシリーズは「レジーシリーズ」とも呼ばれる。こうして、レジーは伝説になった。
1977年、78年とヤンキースの2年連続世界一に貢献したレジー。その後、1981年までヤンキースでプレーしたが、プレー以外でも多くの話題を振り巻いた。徐々にスタインブレナーとの関係も悪化していき、終いには態度のでかいレジーに対し、スタインブレナーが「盛りの過ぎた選手のくせに、何様のつもりだ。」と言うと、レジーはすかさず、「盛りを過ぎたかどうか、他のチームに出してみろ!」と言う始末。この他にもマンハッタンの真ん中で人をはねたとき、被害者に近づき、「大丈夫、私はレジー・ジャクソン。この街で私を知らない者はいない。」とまで言ったという。
エンゼルスへ移籍した1982年、39HRをマークし、本塁打王を手にして意地を見せたレジー。エンゼルスで5年間プレーした後、1987年は古巣のアスレティックスへ移籍。この年限りで引退するレジーは開幕前に今季限りであることを発表。この年のアスレティックスの試合のほとんどがレジーの引退興行と化したのはいうまでもない。
メジャー通算成績は563HR、1702打点と文句の付けようのないものである。殿堂入りの資格を手にした1993年、資格1年目にしての殿堂入りを決めたレジー。殿堂入りの際にレジーがかぶっていたのはヤンキースの帽子である。そして、ヤンキースはレジーの付けていた背番号「44」を永久欠番とし、その名誉を称えた。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1967 KCA 35 118 13 21 4 4 1 6 46 10 1 .269 .305 .178 1968 Oak 154 553 82 138 13 6 29 74 171 50 14 .316 .452 .250 1969 Oak 152 549 123 151 36 3 47 118 142 114 13 .410 .608 .275 1970 Oak 149 426 57 101 21 2 23 66 135 75 26 .359 .458 .237 1971 Oak 150 567 87 157 29 3 32 80 161 63 16 .352 .508 .277 1972 Oak 135 499 72 132 25 2 25 75 125 59 9 .350 .473 .265 1973 Oak 151 539 99 158 28 2 32 117 111 76 22 .383 .531 .293 1974 Oak 148 506 90 146 25 1 29 93 105 86 25 .391 .514 .289 1975 Oak 157 593 91 150 39 3 36 104 133 67 17 .329 .511 .253 1976 Bal 134 498 84 138 27 2 27 91 108 54 28 .351 .502 .277 1977 NYY 146 525 93 150 39 2 32 110 129 74 17 .375 .550 .286 1978 NYY 139 511 82 140 13 5 27 97 133 58 14 .356 .477 .274 1979 NYY 131 465 78 138 24 2 29 89 107 65 9 .382 .544 .297 1980 NYY 143 514 94 154 22 4 41 111 122 83 1 .398 .597 .300 1981 NYY 94 334 33 79 17 1 15 54 82 46 0 .330 .428 .237 1982 Cal 153 530 92 146 17 1 39 101 156 85 4 .375 .532 .275 1983 Cal 116 397 43 77 14 1 14 49 140 52 0 .290 .340 .194 1984 Cal 143 525 67 117 17 2 25 81 141 55 8 .300 .406 .223 1985 Cal 143 460 64 116 27 0 27 85 138 78 1 .360 .487 .252 1986 Cal 132 419 65 101 12 2 18 58 115 92 1 .379 .408 .241 1987 Oak 115 336 42 74 14 1 15 43 97 33 2 .297 .402 .220 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2820 9864 1551 2584 463 49 563 1702 2597 1375 228 .356 .490 .262
受賞タイトル一覧
- MVP1回(1973)
- 本塁打王4回(1973,75,80,82)
- 打点王1回(1973)
- オールスター出場14回(1969,71~75,77~84)
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