- 2009-06-04 (木) 0:03
- MLB Players

#23 ロビン・ベンチュラ(Robin VENTURA) | 3B

- 1988年6月ドラフト・ホワイトソックス1位(全米10番目)
- 1967年7月14日生 右投左打 185センチ 89キロ
- カリフォルニア州出身
選手の紹介文
攻守で堅実なプレーを見せ、在籍するチームの中心選手として活躍したロビン・ベンチュラ。鳴り物入りでもメジャー昇格後、着実に成長の跡を見せた。18本の満塁HRはメジャー4位の記録でもある。ベンチュラの名を全米に広めたのは、若かりし頃に大投手ノーラン・ライアンと演じた乱闘騒ぎであった。
カリフォルニア州に生まれたベンチュラは、高校時代から高い実力を発揮した。オクラホマ州立大学へと進学すると、1年生にして71試合に出場し、打率.469、21HR、96打点と好成績をマーク。2年生になるとリーグ新記録となる58試合連続ヒットを記録。シーズン通しても、72試合の出場で打率.428、21HR、110打点と一流の数字を残している。
大学3年生時にも67試合の出場で打率.391、24HR、88打点と前年と変わらずに好成績を残し、この年のドラフトでホワイトソックスから全米10番目となる1位指名を受けて、プロ入りを決めた。指名後に開催されたソウルオリンピックでは全米代表に選出され、金メダルを獲得。決勝では日本に勝利しており、野茂英雄とも対戦している。
1989年、2Aバーミンガムでプロとしてのキャリアをスタートさせた。129試合に出場し、打率.278、3HR、67打点という成績に終わったが、9月に入るとメジャー昇格を果たしている(出場はわずか16試合のみ)。翌1990年からはホワイトソックスのサードに定着するも、変化球攻めに苦しみ、低打率に苦しんだ。5月に入ると背番号を21番から23番に変更するなど心機一転にも踏み切った。マイケル・ジョーダンと同じ数字にするも、150試合の出場で打率.249、5HR、54打点に終わっている。
1991年は開幕序盤から快調な打撃を披露し、終わってみれば157試合に出場。打率.284、23HR、100打点と期待通りの数字を残した。サードの守備も評価され、ゴールドグラブ賞も見事に初受賞している。翌1992年にはオールスターゲームにも初出場を果たし、2塁打含む2安打をマーク。シーズン通しては157試合の出場で打率.282、16HR、93打点と前年よりも数字を落とすが、2年連続でゴールドグラブ賞を受賞するなど、リーグを代表する存在となっていった。
1993年はベンチュラの名が一躍全米に広まることとなった。8月4日の対レンジャーズ戦、46歳の大投手ライアンとの対決で、ブラッシュボールに怒ったベンチュラはマウンドへ突進するも、ほんの一瞬のためらいから逆にヘッドロックを喰らい、思い切り殴られてしまったのだ。ベンチュラは出血するもライアンは無傷。さらに退場のコールを受けたのは、殴ったライアンではなく、殴られたベンチュラの方だった。46歳の不世出の大投手に26歳の若手が向かっていったということで、大きな話題になったのである。
乱闘騒ぎがあったこの年のベンチュラは、157試合に出場するも打率.262、22HR、94打点という数字を残した。この年はチームも地区優勝を果たしたことから、ベンチュラ自身初のポストシーズンも経験(リーグチャンピオンシップシリーズでブルージェイズの前に敗れた)。翌1994年はストライキによる短縮シーズンとなったが、109試合の出場で打率.282、18HR、78打点をマークしている。
ストライキ明けの1995年、開幕から不振で、自慢の守備でも精彩を欠くプレーが目立った。とはいえ、徐々に数字を挙げていき、結果としては135試合の出場で打率.295、26HR、93打点という成績をマーク。ちなみに9月4日の対レンジャーズ戦ではメジャー史上8人目となる1試合で2本の満塁HRを放っている(最近では1970年のフランク・ロビンソンが達成している。
1996年、ホワイトソックス打線の5番に定着したベンチュラは158試合の出場で打率.287、34HR、105打点という好成績を残した。そして、3年ぶりにゴールドグラブ賞を取り返している。翌1997年はスプリングトレーニング中に右足首を痛めた影響で開幕から出遅れた。復帰は7月末のことで、わずか54試合の出場留まっている。
1998年は開幕から好調を維持。クラッチヒッターである面が評価され、3番フランク・トーマス、4番アルバート・ベルに続く5番を打っていたが、結果的には尻すぼみに終わった。161試合の出場で打率.263、21HR、91打点という成績を残した。そしてオフにはFAとなると、メッツとの4年契約に合意している。
メッツへ移籍した1999年、初めてのナショナルリーグでのプレーながらも、十分な適性を見せた。この年のメッツの内野陣は、ファーストにジョン・オルルド、セカンドにエドガード・アルフォンゾ、サードにベンチュラ、ショートストップにレイ・オルドニェスという豪華な布陣を形成。5月20日にはダブルヘッダーの両方の試合で満塁HRを放つメジャー初の快挙も達成した。
シーズン通して161試合に出場し、打率.301、32HR、120打点という圧巻の数字を残し、メッツのワイルドカードとしてのポストシーズン進出に大きく貢献した。特にリーグチャンピオンシップシリーズ(対ブレーブス)の第5戦では、延長15回裏に満塁のチャンスでベンチュラに打席が回り、見事にサヨナラ満塁HRを放った。しかし1塁を回ったところで興奮したチームメイトに抱きつかれてしまい、走塁を放棄。記録はシングルヒットになってしまった。この幻の満塁HRはメッツファンの間では語り草になったのである(しかし、リーグ優勝を果たすことは出来なかった)。
2000年は、前年オフに膝と肩を手術していた影響もあり、そこからの再起をかけるシーズンとなった。結果としては、141試合の出場で打率.232、24HR、84打点という成績に終わったが、チームは前年の雪辱を果たし、リーグ優勝を果たしている。ベンチュラ自身初となるワールドシリーズ(対ヤンキース)では第3戦にHRを放っているが、世界一は惜しくも逃している。
2001年、142試合に出場するも打率.237、21HR、61打点と前年並みに落ち込むと、オフにはヤンキースへの移籍が決まった(交換相手はデビッド・ジャスティス)。2002年はヤンキースのサードを守り、久々のオールスター出場も果たした。結果としては141試合の出場で打率.247、27HR、93打点に終わっている。
2003年は調子が上がらず、トッド・ジールと併用という形もあり、結果を残せなかった。7月末にはドジャースへ移籍することとなったが、往年の打撃は見せていない。そして2004年限りでの現役引退を決めたのである。メジャー通算成績は打率.267、1885安打、294HR、1182打点というものである。
満塁の場面の勝負強さに定評のあったベンチュラは、通算で18本の満塁HRを放っている。これはルー・ゲーリッグ(23本)、マニー・ラミレス(20本)、エディ・マレー(19本)に次ぐ、メジャー史上4位となる記録である。勝負強く、堅実な守備でも魅せたベンチュラだが、手首と肘を巧みに使ったバッティングフォームの美しさは、一見の価値があった。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
受賞アワード一覧
- ゴールドグラブ賞:6回(1991-AL~1993-AL、1996-AL、1998-AL、1999-NL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1989 CWS 16 45 5 8 3 0 0 7 6 8 0 .298 .244 .178 1990 CWS 150 493 48 123 17 1 5 54 53 55 1 .324 .318 .249 1991 CWS 157 606 92 172 25 1 23 100 67 80 2 .367 .442 .284 1992 CWS 157 592 85 167 38 1 16 93 71 93 2 .375 .431 .282 1993 CWS 157 554 85 145 27 1 22 94 82 105 1 .379 .433 .262 1994 CWS 109 401 57 113 15 1 18 78 69 61 3 .373 .459 .282 1995 CWS 135 492 79 145 22 0 26 93 98 75 4 .384 .498 .295 1996 CWS 158 586 96 168 31 2 34 105 81 78 1 .368 .520 .287 1997 CWS 54 183 27 48 10 1 6 26 21 34 0 .373 .426 .262 1998 CWS 161 590 84 155 31 4 21 91 111 79 1 .349 .436 .263 1999 NYM 161 588 88 177 38 0 32 120 109 74 1 .379 .529 .301 2000 NYM 141 469 61 109 23 1 24 84 91 75 3 .338 .439 .232 2001 NYM 142 456 70 108 20 0 21 61 101 88 2 .359 .419 .237 2002 NYY 141 465 68 115 17 0 27 93 101 90 3 .368 .458 .247 2003 NYY 89 283 31 71 13 0 9 42 62 40 0 .344 .392 .251 2003 LAD 49 109 11 24 5 1 5 13 25 18 0 .331 .422 .220 2004 LAD 102 152 19 37 3 0 5 28 31 22 0 .337 .362 .243 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2079 7064 1006 1885 338 14 294 1182 1179 1075 24 .362 .444 .267
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:2回(1992-AL、2002-AL)
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