- 2008-05-27 (火) 0:02
- MLB Players

#29 ロッド・カルー(Rod CAREW) | 2B

- 1964年・ツインズと契約
- 1945年10月1日生 右投左打 183センチ 82キロ
- パナマ出身
選手の紹介文
安打製造器の名を欲しいままに、7度も首位打者の名誉を手にしたロッド・カルー。15年連続で打率3割をマークし、オールスターにも18年連続で出場するほどの活躍を見せた。ツインズとエンゼルスの2球団でプレーし、カルーの背番号29は両球団で永久欠番になってはいるが、1度もワールドシリーズに出場できなかったのが、何よりの心残りでもある。
パナマ出身のカルーだが、生まれた場所とはパナマ運河を走るパナマ鉄道の電車の中である。母親が突然産気づき、たまたま電車に乗り合わせた医師のおかげでかろうじて出産する事が出来たのである。その医師がいなければ、無事に出産できたのかが分からないほどの難産であった。そこでカルーの名前(本名はロドニー)は、その医師から名前をもらったのである。
家計が非常に厳しかったこともあり、カルーが14歳の頃にアメリカ移住を決めた。行き先はニューヨークであり、この時はヤンキースの黄金時代だったことも重なり、それを見たカルーが野球に興味を持つのも当然のことであった。それから野球に明け暮れたカルーは体の線こそ細いが、野球センスは申し分がなく、ヒットを打つ能力に関しては際立ったものを見せていた。
しかし、高校卒業時にも憧れのヤンキースからは声がかからず、たまたまニューヨークに遠征に来たツインズにアピール。ヤンキースタジアムでテストを行い、そこで快打を見せたカルーは、これがきっかけでツインズと契約を結ぶことになる。初めてカルーの打撃を見たツインズのスカウトは、ヤンキースに見られるとさらわれてしまうと思い、即座に契約に動いたという。
1964年6月、ツインズと正式に契約を交わし、3年間のマイナー生活を経て、1967年にメジャー昇格。1Aからの昇格ではあったが、このチャンスをカルーは見事に生かした。ツインズのセカンドのポジションをつかみ取り、137試合の出場で150安打を放ち、打率.292をマーク。そして、見事に新人王を受賞した。非力でマイナーでもほとんどHRを打ってなかったカルーはこの年、8本のHRを放っている。
メジャー3年目の1969年は、チームの監督にビリー・マーチンを迎え、チームの躍進と共にカルーの打撃も向上。マーチンの勧めもあり、この年はホームスチールを7回記録している。そして、打撃では打率.332をマークし、初めての首位打者を獲得した。この年から2地区制に分かれ、西地区優勝を果たしたツインズだったが、リーグチャンピオンシップシリーズでオリオールズにストレートで敗れ、ワールドシリーズへは進出できなかった(これが原因でマーチンはこの年限りで解任)。
上体を倒し、バットを寝かして構えるカルーの独特の打撃フォームは1970年代に入って見事に開花したといえる。1972年からは4年連続で首位打者を獲得。1976年こそ、ジョージ・ブレットに首位打者を奪われてしまうが、1977年からは再び2年連続で首位打者に輝いた。実に7年間で6度の首位打者獲得という快挙を達成したことになる。
特にカルーに注目が集まったのは1977年のことで、オールスターまでの前半戦で打率.394をマークしていた。1941年のテッド・ウイリアムス以来の4割打者誕生なるかと期待されたが、最終的には打率.388に終わってしまった。その中でも239本ものヒットを放ち、自己最多の14HR、100打点に加えて、128得点に16本の3塁打を記録し、自身初のMVPも活躍する最高の1年となった。
1979年はFAでエンゼルスへ移籍。それまでツインズでのプレーしてきた12年間で1度もワールドシリーズへコマを進められなかったが、エンゼルスには移籍してきたカルーに加え、エースのノーラン・ライアンや主砲のドン・ベイラーらがおり、充分にワールドシリーズを狙えるメンバーだった。この年はエンゼルス球団創立19年目にして初の地区優勝を飾るが、リーグチャンピオンシップシリーズでオリオールズに1勝3敗で敗れてしまった。
1975年の時点でセカンドからファーストにコンバートしていたカルーは、エンゼルスのファーストを守り、チームを引っ張っるだけの活躍を見せていた。エンゼルス時代に首位打者を獲得することは出来なかったが、打率は常に3割を越えており、初めて首位打者を獲得した1969年から15年連続の打率3割をマークしたことになる。
1982年に再びエンゼルスは地区優勝を飾るが、リーグチャンピオンシップシリーズでブリュワーズを相手に2連勝後に3連敗し、ワールドシリーズへの道は再び閉ざされてしまった。そして、カルーは1985年を最後にユニフォームを脱ぐことになってしまう。メジャーキャリア19年間で、通算3053安打、打率.328、353盗塁という輝かしい記録に、ワールドシリーズ出場という花を添えることは出来なかった。
1991年には殿堂入りの資格取得1年目に晴れて殿堂入りを決めた。現役時代は「3打席で4本もヒットを打てる」という評価まで受けた安打製造器のカルーは、1試合5安打を5度もマーク。引退後も野球スクールを開き、子供達に野球を教え、エンゼルスの打撃コーチとしても活躍。2002年、古巣のツインズとエンゼルスが戦ったリーグチャンピオンシップシリーズでは始球式も務めている。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 首位打者:7回(1969-AL、1972-AL~1975-AL、1977-AL、1978-AL)
受賞アワード一覧
- シーズンMVP:1回(1977-AL)
- 新人王(1967)
- ロベルトクレメンテ賞(1977)
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1967 Min 137 514 66 150 22 7 8 51 91 37 5 .341 .409 .292 1968 Min 127 461 46 126 27 2 1 42 71 26 12 .312 .347 .273 1969 Min 123 458 79 152 30 4 8 56 72 37 19 .386 .467 .332 1970 Min 51 191 27 70 12 3 4 28 28 11 4 .407 .524 .366 1971 Min 147 577 88 177 16 10 2 48 81 45 6 .356 .380 .307 1972 Min 142 535 61 170 21 6 0 51 60 43 12 .369 .379 .318 1973 Min 149 580 98 203 30 11 6 62 55 62 41 .411 .471 .350 1974 Min 153 599 86 218 30 5 3 55 49 74 38 .433 .446 .364 1975 Min 143 535 89 192 24 4 14 80 40 64 35 .421 .497 .359 1976 Min 156 605 97 200 29 12 9 90 52 67 49 .395 .463 .331 1977 Min 155 616 128 239 38 16 14 100 55 69 23 .449 .570 .388 1978 Min 152 564 85 188 26 10 5 70 62 78 27 .411 .441 .333 1979 Cal 110 409 78 130 15 3 3 44 46 73 18 .419 .391 .318 1980 Cal 144 540 74 179 34 7 3 59 38 59 23 .396 .437 .331 1981 Cal 93 364 57 111 17 1 2 21 45 45 16 .380 .374 .305 1982 Cal 138 523 88 167 25 5 3 44 49 67 10 .396 .403 .319 1983 Cal 129 472 66 160 24 2 2 44 48 57 6 .409 .411 .339 1984 Cal 93 329 42 97 8 1 3 31 39 40 4 .367 .353 .295 1985 Cal 127 443 69 124 17 3 2 39 47 64 5 .371 .345 .280 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2469 9315 1424 3053 445 112 92 1015 1028 1018 353 .393 .429 .328
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:18回(1967-AL~1984-AL)
- 殿堂入り:1991年(投票率:90.5%)※1回目
- 永久欠番:#29(Twins)、#29(Angels)
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