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Rollie FINGERS(ローリー・フィンガーズ)

Major League Baseball

#34 ローリー・フィンガーズ(Rollie FINGERS) | RP

ローリー・フィンガーズ

  • 1964年12月・アスレティックスと契約
  • 1946年8月25日生 右投右打 192センチ 89キロ
  • オハイオ州出身

選手の紹介文
リリーフに転向し、活路を見いだしたフィンガーズ。クローザーという概念が定着していない時代に、専門クローザーとして一時代を築いたローリー・フィンガーズ。繊細な性格が災いし、先発投手としては花開かなかったが、そのことがクローザーとして活路を見いだすことにつながった。通算341セーブを挙げて、殿堂入りを果たすまでの結果を残した。チームの方針もあり、カイゼル髭がトレードマークとなっている。

オハイオ州に生まれたフィンガーズは、高校卒業するとオークランドに移転したばかりのアスレティックスと契約を交わした。マイナーリーグでは先発投手として経験を重ね、1965年には8勝(15敗)、1966年には11勝(6敗)と着実に数字を残していった。1968年には2Aバーミンガムで10勝(4敗)をマークし、シーズン終盤に1試合だけメジャーリーグのマウンドに立っている。

1969年はアスレティックスの開幕ロースターに残り、先発ローテーションにも名を連ねるが、結果を残せずに苦しんだ。というのもフィンガーズ自体が神経質な性格であり、先発のマウンドに上がるというだけで、前々日、前日から投球プランで頭がいっぱいになって、本来の力を発揮できずに終わるのである。そして、分業制が整っていなかったメジャーリーグの中でリリーフ登板を主とする道を選ぶことになる。

ブルペンからの登板は、フィンガーズの性格からいっても大きなプラスとなった。投げる前に考えすぎることなく投げなければいけない点で思い切った投球が出来るようになったこと、さらにメジャーリーグのマウンドを立つ機会が増え、場数を踏むことでフィンガーズ自体の投球術にも磨きがかかったのである。

1969年は60試合に登板(先発は8試合)し、6勝7敗12セーブ、防御率3.71という数字を残した。翌1970年は一時先発も務めるが、結果としては45試合に登板(先発は19試合)し、7勝9敗2セーブ、防御率3.65をマーク。1971年以降はリリーフがほぼ主体となり、一時は29回2/3を連続イニング無失点に抑えるなどの安定感を見せた。4勝6敗17セーブ、防御率2.99を記録して、チームの信頼を手にしたのである。

1972年からはアスレティックスのクローザーに定着。65試合に登板し、11勝9敗21セーブ、防御率2.51という数字を残した。チームもリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズの舞台でフィンガーズの真価が試されることになった、レッズとのワールドシリーズは3勝3敗で第7戦にもつれ込んだ。3対1とリードして迎えた8回裏にノーアウト1塁3塁と絶体絶命のピンチで、キャットフィッシュ・ハンターに代わりマウンドに立ったのはフィンガーズ。レッズ本拠地での試合だったこともあり、明らかな劣勢であったが、犠牲フライによる1失点に抑えたのである。1塁が空いていながらジョニー・ベンチを見逃しの三振に軌って取った投球は圧巻であった。アスレティックスは実に42年ぶりの世界一となったのである。

1973年も7勝8敗22セーブ、防御率1.92という数字を残し、ワールドシリーズ(対メッツ)では2セーブを挙げる活躍を見せて2年連続の世界一に貢献。翌1974年も9勝5敗18セーブ、防御率2.65を記録し、ワールドシリーズ(対ドジャース)でも2セーブを記録し、3年連続世界一の栄冠をもたらしたのである。抜群の勝負強さを見せたフィンガーズは、クローザーの重要性を周囲に認識させることにつながったといえる。

変幻自在の投球術でセーブ数を重ねたフィンガーズ。チームは高年俸選手を抱えつつあったことと、FA制の成立もあり、選手の放出を始めたのだった。フィンガーズも一時はレッドソックスへのトレードが決まるが、釣り合わない交換相手ということでコミッショナー裁定から破棄された。1977年にはFA宣言し、パドレスに移籍。移籍1年目に8勝9敗35セーブという好成績を残し、最多セーブ王のタイトルを獲得。翌1978年にもキャリアハイの37セーブを挙げている。

1981年からはブリュワーズに移籍。ストライキがあり、前後期に分かれたシーズンだったが6勝3敗28セーブという記録で、チームの地区優勝に貢献し、シーズンMVPとサイヤング賞を獲得。翌1982年も5勝6敗29セーブをマークし、リーグ優勝に尽力したが、腰痛に苦しむことになり、ワールドシリーズでは登板する機会がなかった。その後も怪我には勝てず、1985年限りで現役を退いている。

クローザーとしての新天地を開拓したフィンガーズは通算341セーブを記録し、1992年に殿堂入りを決めた。背番号34番はアスレティックスとブリュワーズの2球団で永久欠番となっている。フィンガーズのトレードマークであるカイゼル髭は、アスレティックス時代にオーナーの一声で髭が推奨されたことにより、伸ばすようになったのである。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1968  Oak    1   0   0   0   0   0   0    1.1    4    0    1    4    4  27.00
 1969  Oak   60   8   1   1   6   7  12  119.0  116   61   41   60   49   3.71
 1970  Oak   45  19   1   0   7   9   2  148.0  137   79   48   65   60   3.65
 1971  Oak   48   8   2   1   4   6  17  129.1   94   98   30   46   43   2.99
 1972  Oak   65   0   0   0  11   9  21  111.1   85  113   32   35   31   2.51
 1973  Oak   62   2   0   0   7   8  22  126.2  107  110   39   41   27   1.92
 1974  Oak   76   0   0   0   9   5  18  119.0  104   95   29   41   35   2.65
 1975  Oak   75   0   0   0  10   6  24  126.2   95  115   33   43   42   2.98
 1976  Oak   70   0   0   0  13  11  20  134.2  118  113   40   40   37   2.47
 1977  SD    78   0   0   0   8   9  35  132.1  123  113   36   47   44   2.99
 1978  SD    67   0   0   0   6  13  37  107.1   84   72   29   33   30   2.52
 1979  SD    54   0   0   0   9   9  13   83.2   91   65   37   47   42   4.52
 1980  SD    66   0   0   0  11   9  23  103.0  101   69   32   35   32   2.80
 1981  Mil   47   0   0   0   6   3  28   78.0   55   61   13    9    9   1.04
 1982  Mil   50   0   0   0   5   6  29   79.2   63   71   20   23   23   2.60
 1984  Mil   33   0   0   0   1   2  23   46.0   38   40   13   13   10   1.96
 1985  Mil   47   0   0   0   1   6  17   55.1   59   24   19   33   31   5.04
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      944  37   4   2 114 118 341 1701.1 1474 1299  492  615  549   2.90

受賞タイトル一覧

  • シーズンMVP1回(1981-AL)
  • サイヤング賞1回(1981-AL)
  • 最多セーブ王3回(1977-NL,1978-NL,1981-AL)

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