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Stan MUSIAL(スタン・ミュージアル)

Major League Baseball

#6 スタン・ミュージアル(Stan MUSIAL) | OF

スタン・ミュージアル

  • 1938年・カージナルスと契約
  • 1920年11月21日生 左投左打 183センチ 79キロ
  • ペンシルベニア州出身

選手の紹介文
球界の紳士として知られ、「ザ・マン」と呼ばれるミュージアル。野球の実力はもちろん、誰からも愛される人柄で、「ザ・マン(男の中の男)」と命名されたスタン・ミュージアル。MVPを3度も受賞し、首位打者は実に7回も獲得。大舞台にも強く、20回も出場したオールスターゲームでは6本ものHRを放っており、これはメジャー記録である。ミュージアルの付けていた背番号6は、カージナルスの永久欠番である。

1920年、ペンシルベニア州に生まれたミュージアル。ポーランド移民の子供だったミュージアルは、幼少時からスポーツに秀でていた。ちょうどフィリーズにポーランド系のメジャーリーガーとしてアル・シモンズが台頭してきたこともあり、父に連れられてよくフィリーズの試合を見に行っていたという。

高校時代には投手としても打者としても活躍。投手としては、その左腕から7イニングで17個の三振を奪う快投を見せれば、打者としては特大HRを打って見せたミュージアルをメジャーリーグのスカウトが放っておく訳がない。野球以外にもバスケットボールで高い才能を見せており、バスケットボールの奨学生として大学進学の話もあったが、それを断ってカージナルスと契約した。その他にもミュージアルを誘った球団はあったが、カージナルスが一番熱心だったという。

投手としてスタートしたミュージアルのマイナー生活。1938年は6勝、1939年は9勝、1940年は18勝をマークするなど、投手として確実にステップアップしていた。しかし、選手層が薄いということとミュージアルが高い打撃能力を持っているため、投げない日は外野を守ることもあったという。そんな中、ダイビングキャッチを試みた際に左肩を痛めてしまう。

当時、ミュージアルを公私に渡って面倒を見ていたマイナーリーグの監督であったリチャード・カーは、ミュージアルに打者転向を勧めた。決断には時間がかかるものの、決断後は早かった。1941年、マイナーのCクラスのリーグで87試合に出場し、打率.379、26HR、94打点という好成績で本塁打王を獲得。その後、マイナーの中でトップのAAクラスを経て、シーズン終盤には初のメジャー昇格も果たした。

1942年、開幕からカージナルスのレフトを守ったミュージアルは140試合に出場し、リーグ3位の打率.315をマークするなど、新人らしからぬ打撃を披露。チームもリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズではヤンキースを4勝1敗で振り切り、世界一の座に輝いた。ミュージアル独特のクラウチングスタイルからの打撃フォームは、カージナルスに欠かせないものになっていたといえる。

16年連続3割を記録し、42歳の時にも3割をマーク。1943年、220安打を放ち、打率.357で首位打者のタイトルを獲得し、MVPも受賞。安打数はもちろん、2塁打数(48本)、3塁打数(20本)のいずれもリーグトップであった。そして、2年連続のリーグ優勝にも貢献した(ワールドシリーズではヤンキースの前に1勝4敗で敗れてしまう)。翌1944年も、打率.347をマークし、チームを3年連続でワールドシリーズへ導く。ワールドシリーズではブラウンズを4勝2敗で退け、世界一に返り咲いた。

第二次世界大戦というご時世もあり、各チームの主力選手が戦地に足を運ぶため、チームを離れることが当たり前になっていた。ミュージアルにとっても例外ではなく、1945年の1年を海軍で過ごし、1946年にメジャーへ復帰した。復帰1年目に打率.365をマークして首位打者となり、安打数(228本)、2塁打数(50本)、3塁打数(20本)もそれぞれリーグトップであり、2度目のMVPも受賞。

ミュージアルが復帰したこの年、チームも2年ぶりにリーグ優勝を果たした。ワールドシリーズでは、ミュージアル同様に戦地から戻ってきたテッド・ウイリアムスのいるレッドソックスと対戦。ミュージアルもウイリアムスも不振が続いたこともあり、試合は7戦までもつれ、結果的にはカージナルスが勝利を収め、世界一になった。

徐々に長打力が身に付き、1948年は打率.376、39HR、131打点で首位打者と打点王の二冠王を獲得。HRも40本のジョニー・マイズとラルフ・カイナーに1本だけ及ばずにタイトルを逃しており、三冠王まであと少しだった。安打数(230本)、2塁打数(46本)、3塁打数(18本)はどれもリーグトップであるなど、3度目のMVP受賞に文句のつけようはなかった。

その後も安定した数字を残し続けたミュージアルは1950年から3年連続の首位打者となり、打撃王の名を欲しいほどの活躍を見せる。1954年5月2日のダブルヘッダーでは、第1試合に3HR、第2試合に2HRと1日に5HRという快挙を達成。1955年のオールスターゲームでは延長12回裏に試合を決めるサヨナラHRも放った。

もし投手として選手生活を送っていたら・・・。37歳だった1957年、打率.351で7度目の首位打者を獲得。1958年にも打率.337をマークし、メジャーデビュー後、16年連続の3割打者となったミュージアル。その後は体力の衰えから、打率3割を切るシーズンが続いたが、42歳になった1962年、135試合に出場し、打率.330をマークする意地を見せた。そして、1963年限りで現役引退。早婚だったミュージアルはこの時点ですでに孫が誕生し、初孫誕生後の打席でHRを放っている。

22年間のメジャー生活で、通算成績は打率.331、3630安打、465HR、1951打点と輝かしい。引退後もカージナルスのフロントに入り、1967年の世界一にも力を尽くした。もし、メジャー昇格前に肩を痛めることなく、投手として選手生活を送ることになっていたら、ミュージアルの人生はどのようになっていたのだろうか。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

  • 首位打者:7回(1943-NL、1946-NL、1948-NL、1950-NL~1952-NL、1957-NL)
  • 打点王:2回(1948-NL、1956-NL)

受賞アワード一覧

  • シーズンMVP:3回(1943-NL、1946-NL、1948-NL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G    AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB  SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1941  StL   12    47    8   20   4   0   1    7    1    2   1  .449 .574  .426
 1942  StL  140   467   87  147  32  10  10   72   25   62   6  .397 .490  .315
 1943  StL  157   617  108  220  48  20  13   81   18   72   9  .425 .562  .357
 1944  StL  146   568  112  197  51  14  12   94   28   90   7  .440 .549  .347
 1946  StL  156   624  124  228  50  20  16  103   31   73   7  .434 .587  .365
 1947  StL  149   587  113  183  30  13  19   95   24   80   4  .398 .504  .312
 1948  StL  155   611  135  230  46  18  39  131   34   79   7  .450 .702  .376
 1949  StL  157   612  128  207  41  13  36  123   38  107   3  .438 .624  .338
 1950  StL  146   555  105  192  41   7  28  109   36   87   5  .437 .596  .346
 1951  StL  152   578  124  205  30  12  32  108   40   98   4  .449 .614  .355
 1952  StL  154   578  105  194  42   6  21   91   29   96   7  .432 .538  .336
 1953  StL  157   593  127  200  53   9  30  113   32  105   3  .437 .609  .337
 1954  StL  153   591  120  195  41   9  35  126   39  103   1  .428 .607  .330
 1955  StL  154   562   97  179  30   5  33  108   39   80   5  .408 .566  .319
 1956  StL  156   594   87  184  33   6  27  109   39   75   2  .386 .522  .310
 1957  StL  134   502   82  176  38   3  29  102   34   66   1  .422 .612  .351
 1958  StL  135   472   64  159  35   2  17   62   26   72   0  .423 .528  .337
 1959  StL  115   341   37   87  13   2  14   44   25   60   0  .364 .428  .255
 1960  StL  116   331   49   91  17   1  17   63   34   41   1  .354 .486  .275
 1961  StL  123   372   46  107  22   4  15   70   35   52   0  .371 .489  .288
 1962  StL  135   433   57  143  18   1  19   82   46   64   3  .416 .508  .330
 1963  StL  124   337   34   86  10   2  12   58   43   35   2  .325 .404  .255
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     3026 10972 1949 3630 725 177 475 1951  696 1599  78  .417 .559  .331

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:20回(1943-NL、1944-NL、1946-NL~1963-NL)
  • 世界一経験:3回(1942-StL、1944-StL、1946-StL)
  • 殿堂入り:1969年(投票率:93.2%)※1回目
  • 永久欠番:#6(Cardinals)

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