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Steve CARLTON(スティーブ・カールトン)

Major League Baseball

#32 スティーブ・カールトン | SP

スティーブ・カールトン

  • 1964年・カージナルスと契約
  • 1944年12月22日生 左投左打 193センチ 95キロ
  • フロリダ州出身

選手の紹介文
メジャー通算329勝を挙げた孤高の大投手カールトン。4度のサイヤング賞受賞に加え、歴代2位となる4136奪三振という大記録を打ち立てたスティーブ・カールトン。メジャー生活24年間の半分をマスコミ拒否の姿勢を貫いたカールトンが積み上げた白星は329個を数える。その長身の左腕から繰り出される速球とスライダーは相手打者を手玉に取るに充分だった。晩年は野球が出来ることにこだわり、幾多の球団を渡り歩き、引退したときは43歳になっていた。

1944年、フロリダ州マイアミで生まれたカールトンは、大学を経て1964年にカージナルスとマイナー契約。当時のカージナルスの中心はボブ・ギブソンであった。1964年に世界一に輝いたばかりだったが、翌1965年はリーグ7位に転落する凋落ぶり。まさにチームに若返りが求められる中で、カールトンは1966年途中からメジャーで先発として投げ始める。

1967年、ジャイアンツからオーランド・セペタを獲得し、さらにヤンキースからロジャー・マリスも獲得したカージナルス。カールトンもフルシーズンメジャーで投げ抜き、14勝9敗の防御率2.98という好成績を残し、チームのリーグ優勝に貢献。しかし、あくまでもチームの軸はギブソンであり、ワールドシリーズでは一人で3勝を挙げる活躍で世界一をもたらした。シリーズでは白星を手にすることは出来なかったが、カールトンが後に大投手といわれる片鱗は充分に見せつけたシーズンだった。

1968年に13勝(11敗)をマークしたカールトンは、オフに日米野球で来日。当時は4番手の先発に過ぎなかったカールトンは、日本の投手の投げるスライダーに大変興味を持ったという。また、この時に王貞治にHRを打たれたこともあり、オフはこの新球スライダーを覚えることに全力を傾けた。そして1969年シーズン開幕前にはマスターし、これがカールトンのピッチングの幅を大きく広げた。

1969年には17勝(11敗)をマークして、リーグ2位の防御率2.17を記録した。特に9月15日の対メッツ戦では、当時のメジャー記録となる1試合19奪三振を記録するなど、成長著しい姿を見せつけた。1970年は10勝(19敗)に終わるが、翌1971年には自身初となるシーズン20勝(9敗)を記録。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったカールトンだが、オフの契約交渉でチームと衝突すると、1972年2月にはフィリーズへの放出が決まってしまった。

徹底的なマスコミ拒否の姿勢を貫いた。移籍1年目となる1972年、41試合に先発して、27勝10敗、防御率1.97と圧巻の成績を残した。完投数は30試合を数え、奪三振数は310個を数えた。しかし、チームは地区最下位に落ち込んでおり、シーズン通しての勝利数はわずか59勝だったが、カールトン一人でその内の46パーセントを記録したことになる。そして、地区最下位チームからサイヤング賞投手が選出される幸運にも恵まれた。

しかし、1973年以降の3年間はチーム状態が悪いことがあったが、15勝近くの勝ち星は挙げるものの負け数もほぼ同数という状態が続き、カールトンへの風当たりは強くなっていた。中にはカールトンの妻の私生活まで暴かれる報道もあり、これがカールトンにマスコミ拒否の姿勢を貫かせることになる。

1976年には20勝7敗、防御率3.13をマークするなど、見事に結果を出したカールトンは翌1977年、23勝10敗、防御率2.64という数字を残し、自身2度目のサイヤング賞を受賞した。チーム状態は非常に良く、1976年から東地区3連覇を達成するも、プレーオフで涙を飲み、ワールドシリーズの舞台に足を踏み入れることはできずにいた。

1979年にレッズからピート・ローズを獲得したフィリーズ。強力なトップバッターを手に入れたフィリーズは、1980年に快進撃を見せる。その中でもエースのカールトンは38試合に先発し、24勝9敗、防御率2.34、286奪三振という好成績で自身3度目のサイヤング賞を受賞する一方で、主砲のマイク・シュミットも48HR、121打点で二冠王に輝く活躍でチームも地区優勝をもたらす。

アストロズとのリーグチャンピオンシップシリーズでも勝利を収め、30年ぶりとなるワールドシリーズ進出を果たしたフィリーズ。ロイヤルズとのシリーズで、カールトンは第2戦と第6戦に先発して2勝をマーク。こうしてフィリーズは球団史上初となる世界一の座を手に入れた。

1994年、晴れて殿堂入りを決めた。1982年にも23勝11敗、防御率3.10という好成績を残したカールトンは4度目のサイヤング賞を受賞。1983年にも15勝(16敗)を挙げ、チームのリーグ優勝に貢献した(ワールドシリーズでは敗退)。しかし1985年、肩の回旋筋を痛めてキャリア初の故障者リスト入り。復帰後、カールトンのピッチングの軸であったスライダーのキレは失われていた。そして、1986年6月にはフィリーズを解雇され、その後、2シーズン半に渡って4球団を渡り歩くが、1988年についに引退を決意した。

現役時代はマスコミ拒否を続けていたカールトンだが、1994年に殿堂入りの資格を手にすると、投票率95.8パーセントという高投票率で殿堂入りを決めた。マイクの前で話すカールトンには、全盛期のピッチングのようなキレはなかったが、自分のスタイルを貫き通した孤高の大投手の姿がそこにはあった。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G  GS  CG SHO   W   L  SV     IP    H   SO   BB    R   ER    ERA
 -----------------------------------------------------------------------------
 1965  StL   15   2   0   0   0   0   0   25.0   27   21    8    7    7   2.52
 1966  StL    9   9   2   1   3   3   0   52.0   56   25   18   22   18   3.12
 1967  StL   30  28  11   2  14   9   1  193.0  173  168   62   71   64   2.98
 1968  StL   34  33  10   5  13  11   0  231.2  214  162   61   87   77   2.99
 1969  StL   31  31  12   2  17  11   0  236.1  185  210   93   66   57   2.17
 1970  StL   34  33  13   2  10  19   0  253.2  239  193  109  123  105   3.73
 1971  StL   37  36  18   4  20   9   0  273.1  275  172   98  120  108   3.56
 1972  Phi   41  41  30   8  27  10   0  346.1  257  310   87   84   76   1.97
 1973  Phi   40  40  18   3  13  20   0  293.1  293  223  113  146  127   3.90
 1974  Phi   39  39  17   1  16  13   0  291.0  249  240  136  118  104   3.22
 1975  Phi   37  37  14   3  15  14   0  255.1  217  192  104  116  101   3.56
 1976  Phi   35  35  13   2  20   7   0  252.2  224  195   72   94   88   3.13
 1977  Phi   36  36  17   2  23  10   0  283.0  229  198   89   99   83   2.64
 1978  Phi   34  34  12   3  16  13   0  247.1  228  161   63   91   78   2.84
 1979  Phi   35  35  13   4  18  11   0  251.0  202  213   89  112  101   3.62
 1980  Phi   38  38  13   3  24   9   0  304.0  243  286   90   87   79   2.34
 1981  Phi   24  24  10   1  13   4   0  190.0  152  179   62   59   51   2.42
 1982  Phi   38  38  19   6  23  11   0  295.2  253  286   86  114  102   3.10
 1983  Phi   37  37   8   3  15  16   0  283.2  277  275   84  117   98   3.11
 1984  Phi   33  33   1   0  13   7   0  229.0  214  163   79  104   91   3.58
 1985  Phi   16  16   0   0   1   8   0   92.0   84   48   53   43   34   3.33
 1986  Phi   16  16   0   0   4   8   0   83.0  102   62   45   70   57   6.18
 1986  SF     6   6   0   0   1   3   0   30.0   36   18   16   20   17   5.10
 1986  CWS   10  10   0   0   4   3   0   63.1   58   40   25   30   26   3.69
 1987  Cle   23  14   3   0   5   9   1  109.0  111   71   63   76   65   5.37
 1987  Min    9   7   0   0   1   5   0   43.0   54   20   23   35   32   6.70
 1988  Min    4   1   0   0   0   1   0    9.2   20    5    5   19   18  16.76
 -----------------------------------------------------------------------------
 Total      741 709 254  55 329 244   2 5217.1 4672 4136 1833 2130 1864   3.22

受賞タイトル一覧

  • サイヤング賞4回(1972,77,80,82)
  • 最多勝4回(1972,77,80,82)
  • 最優秀防御率1回(1972)
  • 最多奪三振5回(1972,74,80,82,83)
  • ゴールドグラブ賞1回(1981)
  • オールスター出場10回(1968,69,71,72,74,77,79~82)

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