- 2008-05-26 (月) 0:19
- MLB Players

#32 スティーブ・カールトン | SP

- 1964年・カージナルスと契約
- 1944年12月22日生 左投左打 193センチ 95キロ
- フロリダ州出身
選手の紹介文
4度のサイヤング賞受賞に加え、歴代2位となる4136奪三振という大記録を打ち立てたスティーブ・カールトン。メジャー生活24年間の半分をマスコミ拒否の姿勢を貫いたカールトンが積み上げた白星は329個を数える。その長身の左腕から繰り出される速球とスライダーは相手打者を手玉に取るに充分だった。晩年は野球が出来ることにこだわり、幾多の球団を渡り歩き、引退したときは43歳になっていた。
1944年、フロリダ州マイアミで生まれたカールトンは、大学を経て1964年にカージナルスとマイナー契約。当時のカージナルスの中心はボブ・ギブソンであった。1964年に世界一に輝いたばかりだったが、翌1965年はリーグ7位に転落する凋落ぶり。まさにチームに若返りが求められる中で、カールトンは1966年途中からメジャーで先発として投げ始める。
1967年、ジャイアンツからオーランド・セペタを獲得し、さらにヤンキースからロジャー・マリスも獲得したカージナルス。カールトンもフルシーズンメジャーで投げ抜き、14勝9敗の防御率2.98という好成績を残し、チームのリーグ優勝に貢献。しかし、あくまでもチームの軸はギブソンであり、ワールドシリーズでは一人で3勝を挙げる活躍で世界一をもたらした。シリーズでは白星を手にすることは出来なかったが、カールトンが後に大投手といわれる片鱗は充分に見せつけたシーズンだった。
1968年に13勝(11敗)をマークしたカールトンは、オフに日米野球で来日。当時は4番手の先発に過ぎなかったカールトンは、日本の投手の投げるスライダーに大変興味を持ったという。また、この時に王貞治にHRを打たれたこともあり、オフはこの新球スライダーを覚えることに全力を傾けた。そして1969年シーズン開幕前にはマスターし、これがカールトンのピッチングの幅を大きく広げた。
1969年には17勝(11敗)をマークして、リーグ2位の防御率2.17を記録した。特に9月15日の対メッツ戦では、当時のメジャー記録となる1試合19奪三振を記録するなど、成長著しい姿を見せつけた。1970年は10勝(19敗)に終わるが、翌1971年には自身初となるシーズン20勝(9敗)を記録。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったカールトンだが、オフの契約交渉でチームと衝突すると、1972年2月にはフィリーズへの放出が決まってしまった。
移籍1年目となる1972年、41試合に先発して、27勝10敗、防御率1.97と圧巻の成績を残した。完投数は30試合を数え、奪三振数は310個を数えた。しかし、チームは地区最下位に落ち込んでおり、シーズン通しての勝利数はわずか59勝だったが、カールトン一人でその内の46パーセントを記録したことになる。そして、地区最下位チームからサイヤング賞投手が選出される幸運にも恵まれた。
しかし、1973年以降の3年間はチーム状態が悪いことがあったが、15勝近くの勝ち星は挙げるものの負け数もほぼ同数という状態が続き、カールトンへの風当たりは強くなっていた。中にはカールトンの妻の私生活まで暴かれる報道もあり、これがカールトンにマスコミ拒否の姿勢を貫かせることになる。
1976年には20勝7敗、防御率3.13をマークするなど、見事に結果を出したカールトンは翌1977年、23勝10敗、防御率2.64という数字を残し、自身2度目のサイヤング賞を受賞した。チーム状態は非常に良く、1976年から東地区3連覇を達成するも、プレーオフで涙を飲み、ワールドシリーズの舞台に足を踏み入れることはできずにいた。
1979年にレッズからピート・ローズを獲得したフィリーズ。強力なトップバッターを手に入れたフィリーズは、1980年に快進撃を見せる。その中でもエースのカールトンは38試合に先発し、24勝9敗、防御率2.34、286奪三振という好成績で自身3度目のサイヤング賞を受賞する一方で、主砲のマイク・シュミットも48HR、121打点で二冠王に輝く活躍でチームも地区優勝をもたらす。
アストロズとのリーグチャンピオンシップシリーズでも勝利を収め、30年ぶりとなるワールドシリーズ進出を果たしたフィリーズ。ロイヤルズとのシリーズで、カールトンは第2戦と第6戦に先発して2勝をマーク。こうしてフィリーズは球団史上初となる世界一の座を手に入れた。
1982年にも23勝11敗、防御率3.10という好成績を残したカールトンは4度目のサイヤング賞を受賞。1983年にも15勝(16敗)を挙げ、チームのリーグ優勝に貢献した(ワールドシリーズでは敗退)。しかし1985年、肩の回旋筋を痛めてキャリア初の故障者リスト入り。復帰後、カールトンのピッチングの軸であったスライダーのキレは失われていた。そして、1986年6月にはフィリーズを解雇され、その後、2シーズン半に渡って4球団を渡り歩くが、1988年についに引退を決意した。
現役時代はマスコミ拒否を続けていたカールトンだが、1994年に殿堂入りの資格を手にすると、投票率95.8パーセントという高投票率で殿堂入りを決めた。マイクの前で話すカールトンには、全盛期のピッチングのようなキレはなかったが、自分のスタイルを貫き通した孤高の大投手の姿がそこにはあった。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1965 StL 15 2 0 0 0 0 0 25.0 27 21 8 7 7 2.52 1966 StL 9 9 2 1 3 3 0 52.0 56 25 18 22 18 3.12 1967 StL 30 28 11 2 14 9 1 193.0 173 168 62 71 64 2.98 1968 StL 34 33 10 5 13 11 0 231.2 214 162 61 87 77 2.99 1969 StL 31 31 12 2 17 11 0 236.1 185 210 93 66 57 2.17 1970 StL 34 33 13 2 10 19 0 253.2 239 193 109 123 105 3.73 1971 StL 37 36 18 4 20 9 0 273.1 275 172 98 120 108 3.56 1972 Phi 41 41 30 8 27 10 0 346.1 257 310 87 84 76 1.97 1973 Phi 40 40 18 3 13 20 0 293.1 293 223 113 146 127 3.90 1974 Phi 39 39 17 1 16 13 0 291.0 249 240 136 118 104 3.22 1975 Phi 37 37 14 3 15 14 0 255.1 217 192 104 116 101 3.56 1976 Phi 35 35 13 2 20 7 0 252.2 224 195 72 94 88 3.13 1977 Phi 36 36 17 2 23 10 0 283.0 229 198 89 99 83 2.64 1978 Phi 34 34 12 3 16 13 0 247.1 228 161 63 91 78 2.84 1979 Phi 35 35 13 4 18 11 0 251.0 202 213 89 112 101 3.62 1980 Phi 38 38 13 3 24 9 0 304.0 243 286 90 87 79 2.34 1981 Phi 24 24 10 1 13 4 0 190.0 152 179 62 59 51 2.42 1982 Phi 38 38 19 6 23 11 0 295.2 253 286 86 114 102 3.10 1983 Phi 37 37 8 3 15 16 0 283.2 277 275 84 117 98 3.11 1984 Phi 33 33 1 0 13 7 0 229.0 214 163 79 104 91 3.58 1985 Phi 16 16 0 0 1 8 0 92.0 84 48 53 43 34 3.33 1986 Phi 16 16 0 0 4 8 0 83.0 102 62 45 70 57 6.18 1986 SF 6 6 0 0 1 3 0 30.0 36 18 16 20 17 5.10 1986 CWS 10 10 0 0 4 3 0 63.1 58 40 25 30 26 3.69 1987 Cle 23 14 3 0 5 9 1 109.0 111 71 63 76 65 5.37 1987 Min 9 7 0 0 1 5 0 43.0 54 20 23 35 32 6.70 1988 Min 4 1 0 0 0 1 0 9.2 20 5 5 19 18 16.76 ----------------------------------------------------------------------------- Total 741 709 254 55 329 244 2 5217.1 4672 4136 1833 2130 1864 3.22
受賞タイトル一覧
- サイヤング賞4回(1972,77,80,82)
- 最多勝4回(1972,77,80,82)
- 最優秀防御率1回(1972)
- 最多奪三振5回(1972,74,80,82,83)
- ゴールドグラブ賞1回(1981)
- オールスター出場10回(1968,69,71,72,74,77,79~82)
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