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Ted WILLIAMS(テッド・ウイリアムス)

Major League Baseball

#9 テッド・ウイリアムス | OF

テッド・ウイリアムス

  • 1938年・レッドソックスと契約
  • 1918年8月30日生 右投左打 192センチ 93キロ
  • カリフォルニア州出身

選手の紹介文
テッド・ウイリアムス「史上最高の打者」、「最後の4割打者」、「打撃の神様」など数多くの代名詞でその偉大さが語られるテッド・ウイリアムス。細い体から繰り出される華麗なスイングで、打率4割を1回、三冠王を2回も受賞するなど数々の記録を打ち立てる一方で、歯に衣着せぬ発言で物議をかもしだし、マスコミとは度々衝突した。ファンの声援に手を振ることはなく、プレーのみでしか表現しないウイリアムスの姿勢には「神様は返事を書かない」と評された。

1918年、カリフォルニア州の港町サンディエゴで生まれた。大不況の波に飲み込まれ、家に戻ってこなくなった父親と宗教的活動にのめり込む母親の間に生まれたこともあり、両親の愛情を目一杯に受けたわけではないウイリアムスは、徐々に野球に情熱を傾けていく。1936年、地元のマイナーチーム、サンディエゴ・パドレスと契約したが、背は高いが体は細く、周りからは弱々しく見られていたのは事実である。

ウイリアムスの夢は、街を歩いているときに「あれがウイリアムスだ。史上最高の打者だ。」と言われることである。史上最高、史上最高と念仏のように唱え、ひらすら素振りを繰り返す日々だった。1938年、レッドソックスと契約を結ぶが、傘下のミネアポリス・ミラーズへの降格を言い渡される。しかし、そこでロジャース・ホーンスビーの指導を受ける幸運に恵まれたウイリアムス。そしてこの年、マイナーではありながら打率.366、43HR、142打点で堂々と三冠王に輝いた。

1939年からレッドソックスへ昇格。発言の生意気さからチームメイトの反発を買うこともあったが、実力で周囲を納得させた。メジャー1年目から打率.327、31HR、145打点という桁違いの数字を残し、打点王のタイトルを獲得。ウイリアムスは確実に史上最高の打者への階段を昇り始めた。飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し続けるウイリアムスだったが、迎えた1941年シーズンは開幕と同時に足首を骨折するアクシデントに見舞われた。

テッド・ウイリアムスこの骨折によりスイングは出来るが走ることは出来ず、4月から5月にかけては代打専門として過ごす。5月末頃からスタメンに戻ったウイリアムスは、怪我からの復帰を感じさせない打撃で打率を一気に上げていく。また、この年はオールスターゲームで、ウイリアムスの憧れだったジミー・フォックスジョー・ディマジオと共に戦い、ウイリアムス自身のサヨナラHRで試合を決める。また、ディマジオもメジャー記録である56試合連続ヒットを記録するなど、メジャーリーグ全体にとっても特別な年であった。そして、ウイリアムスもシーズン後半へいくに連れ、打率4割に向けての激しい戦いが続くことになる。

シーズン最後のダブルヘッダーを残して、打率は.39955と四捨五入してかろうじて4割に届くところだった。周囲からは試合欠場を勧められるも、ウイリアムス自身が「そんな記録は意味がない」と切り捨て、試合に出場。ダブルヘッダーで8打数6安打をマークし、打率を.406として堂々たる4割打者となった。ウイリアムスも当時はこの記録を大それたものとは思ってなかったが、この年以降、60年以上も4割打者は誕生していない。ちなみにこの年、大記録を達成したにも関わらず、マスコミ受けの悪いウイリアムスはMVPを逃した。

1942年は、打率.356、36HR、137打点という記録を残し、三冠王に輝く。しかし、当時は戦時中ということもあり、戦場に駆り出されるのはメジャーリーガーも例外ではなかった。よって、約3年間は兵役につくことが決まり、20代前半という貴重な時期を戦争のために過ごすことになった。レッドソックスに戻ってきたのは1946年の事である。

テッド・ウイリアムス戦線復帰後もブランクを感じさせず、打率.342、38HR、123打点と打撃各部門でリーグ2位に付け、初のMVPを受賞。オールスターゲームでも特大のHRを放つなど、存在感を充分にアピールしたウイリアムス。チームもリーグ優勝を果たし、初のワールドシリーズ出場の名誉を手にした。しかし、ウイリアムスはシリーズで打率.200に終わり、3勝4敗で世界一を逃してしまう。ウイリアムスがワールドシリーズの地を踏んだのはこの時が最初で最後で、大きな悔いを残すこととなってしまった。

1947年、打率.343、32HR、114打点で自身2度目の三冠王を獲得するが、MVPはディマジオに奪われる。1948年は打率.369で首位打者のタイトルを獲得するも、チームはワンゲームプレーオフで敗れ、ワールドシリーズへは進めない。1949年は、打率.343、43HR、159打点で本塁打王、打点王の2冠に輝く素晴らしい働きを見せている。

1950年のウイリアムスは開幕から好調だった。しかし、オールスターゲームで肘を骨折するアクシデントに見舞われる。ウイリアムスもこの年の調子は素晴らしく、キャリア最高の年になるという予感もあった。実際、怪我の状態はひどいもので骨が粉々に崩れているという状況だった。選手生活さえ危ぶまれたが、手術後に厳しいトレーニングで第一線に復帰。翌1951年には打率.343、30HR、126打点という数字を残している。

1952年、朝鮮戦争に駆り出されることが決まり、再び野球から離れることとなった。野球選手としての素晴らしい動体視力を持っているために、爆撃機のパイロットとして活躍を見せる。しかし、パイロット不足ということから何度も爆撃を繰り返させるウイリアムスにとっては非常に厳しいものであった。肺炎を併発するという不運もあり、ウイリアムスを苦しめた。そして、1953年にメジャーで復帰を果たす。

テッド・ウイリアムスその後、パワーという面では衰えが目立ったが、1957年(39歳)に打率.388、1958年(40歳)にも打率.328をマークし、2度の首位打者を獲得して意地を見せる。42歳の1960年に打率.301、29HR、72打点という成績で引退を発表。しかも、最終戦の現役最後の打席でHRを放ち、華々しく自らの引退道を飾ることとなった。

計3年半に及ぶ兵役経験がなかったりしたら、ウイリアムスはどれだけの数字を残していたのかがわからない。その偉大さは誰も認めるウイリアムスが、ファンの前に顔を出したのは1999年の夏のこと、かつての本拠地であったフェンウェイパークで行われたオールスターゲームである。現代のメジャーリーガーを代表するマーク・マグワイアなどとも会話を交わし、特殊な空間を作り上げた。そのウイリアムスも2002年の独立記念日の翌日に息を引き取ることになってしまった。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1939  Bos  149  565  131  185  44  11  31  145   64  107    2  .436 .609  .327
 1940  Bos  144  561  134  193  43  14  23  113   54   96    4  .442 .594  .344
 1941  Bos  143  456  135  185  33   3  37  120   27  145    2  .551 .735  .406
 1942  Bos  150  522  141  186  34   5  36  137   51  145    3  .499 .648  .356
 1946  Bos  150  514  142  176  37   8  38  123   44  156    0  .497 .667  .342
 1947  Bos  156  528  125  181  40   9  32  114   47  162    0  .499 .634  .343
 1948  Bos  137  509  124  188  44   3  25  127   41  126    4  .497 .615  .369
 1949  Bos  155  566  150  194  39   3  43  159   48  162    1  .490 .650  .343
 1950  Bos   89  334   82  106  24   1  28   97   21   82    3  .452 .647  .317
 1951  Bos  148  531  109  169  28   4  30  126   45  144    1  .464 .556  .318
 1952  Bos    6   10    2    4   0   1   1    3    2    2    0  .500 .900  .400
 1953  Bos   37   91   17   37   6   0  13   34   10   19    0  .509 .901  .407
 1954  Bos  117  386   93  133  23   1  29   89   32  136    0  .513 .635  .345
 1955  Bos   98  320   77  114  21   3  28   83   24   91    2  .496 .703  .356
 1956  Bos  136  400   71  138  28   2  24   82   39  102    0  .479 .605  .345
 1957  Bos  132  420   96  163  28   1  38   87   43  119    0  .526 .731  .388
 1958  Bos  129  411   81  135  23   2  26   85   49   98    1  .458 .584  .328
 1959  Bos  103  272   32   69  15   0  10   43   27   52    0  .372 .419  .254
 1960  Bos  113  310   56   98  15   0  29   72   41   75    1  .451 .645  .316
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2292 7706 1798 2654 525  71 521 1839  709 2019   24  .482 .634  .344

受賞タイトル一覧

  • MVP2回(1946,49)
  • 三冠王2回(1942,47)
  • 首位打者6回(1941,42,47,48,57,58)
  • 本塁打王4回(1941,42,47,49)
  • 打点王4回(1939,42,47,49)
  • オールスター出場17回(1940~42,46~51,53~60)

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