- 2009-02-09 (月) 0:05
- MLB Players
#55 ティム・リンスカム(Tim LINCECUM) | SP

- 2006年6月ドラフト・ジャイアンツ1位(全米10番目)
- 1984年6月15日生 右投左打 180センチ 77キロ
- ワシントン州出身
過去3年間の成績
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 2007 SF 24 24 0 0 7 5 0 146.1 122 150 65 70 65 4.00 2008 SF 34 33 2 1 18 5 0 227.0 182 265 84 72 66 2.62 ----------------------------------------------------------------------------- Total 58 57 2 1 25 10 0 373.1 304 415 149 142 131 3.16
選手の紹介文
24歳の若さにしてサイヤング賞の名誉を手にすることとなったティム・リンスカム。一見華奢なイメージはあるが、体全体をひねって投げ込む投球フォームは迫力十分である。160キロ近いストレートと130キロ弱のカーブの組み合わせで奪三振の山を積み上げる。地元サンフランシスコでは大人気で、「ザ・フランチャイズ」という愛称で呼ばれている。
ワシントン州に生まれたリンスカムは、自身野球をやっていた父クリスの影響で野球を始めることになった。当初は兄に力を入れていたが、その兄が怪我で野球を断念すると、父の期待はリンスカムにそのまま注がれることとなった。体格に恵まれた兄と比較し、小柄なリンスカムであったが、父の考案した投球フォームを自分のものとした。
高校進学後、徐々に力を付け、最終学年時にはエースとなり、州のチャンピオンにもなった。そして2003年ドラフトでカブスから48位指名(全米1408番目)を受けるがそれを拒否して大学への進学を決めた。大学時代は野球はもちろん、バスケットボール、アメリカンフットボールでも結果を残し、高い運動能力を遺憾なく発揮した。
大学1年時には10勝3敗、防御率3.53、161奪三振をマーク。2年生になっても8勝6敗、防御率3.11、131奪三振と安定感のある数字を残した。6月生まれのリンスカムは2005年時点で21歳となることから、2005年には大学2年にしてドラフト対象選手となった。そして、そのドラフトでインディアンズから42位指名(全米1261番目)を受けるが契約面で折り合いがつかずに拒否。
大学に残る選択をしたリンスカム。大学3年のシーズンでは、22試合の登板(先発は17試合)で12勝4敗3セーブ、防御率1.94、199奪三振をマーク。投球回数125回1/3を加味すると、奪三振率は14.29と驚異の数字を誇った。大学在籍中に記録した通算491奪三振は、このリーグの歴代通算記録のトップに輝く。
2006年ドラフトでジャイアンツから1位指名(全米10番目)を受けて、晴れてプロ入りを決めた。リンスカムほどの逸材が全米10番目と遅い指名となった点は、小柄な体格がネックとなったと言われている。契約したその年は2つの1Aでマウンドに上がり、投球回数31回2/3で58奪三振と期待通りの結果を残した。
2007年は3Aフレスノで開幕を迎えた。すると最初の5試合の先発で4勝0敗、防御率0.29、46奪三振(投球回数31回)とレベルの違う数字を挙げて、5月にはあっさりとメジャー昇格を果たすこととなる。ちょうどラス・オーティスの怪我での離脱により、メジャーのロースターに空きが出たのである。デビュー戦となった5月6日のフィリーズ戦では4回1/3を5安打5四球の5失点で降板するが、続く5月11日のロッキーズ戦では7回を7安打3失点という内容でメジャー初勝利をマーク。5月17日のアストロズ戦では、よくリンスカムと比較に出されるロイ・オズワルトと投手戦を演じ、7回2安打1失点の10奪三振という結果を残した(勝敗は付かず)。
7月1日のダイヤモンドバックス戦では7回を投げて3安打無失点、12奪三振をマーク。この勢いに乗り、7月のリンスカムの月間成績は5試合の登板で4勝0敗、防御率1.62というものである。その後は打ち込まれる試合もありながら、シーズンが終わってみれば24試合に登板し、7勝5敗、防御率4.00、150奪三振(投球回数146回1/3)という数字は新人としては文句の付けようがない。
2008年、初登板となった4月2日のドジャース戦は雨で試合開始が遅れたことも影響し、先発せず3番手として4回から登板。4回を投げて4安打1失点という内容でシーズン初勝利をマーク。開幕4連勝を挙げたリンスカムはオールスターまでの前半戦で10勝2敗、防御率2.66をマークし、初めてオールスターゲームにも選出された(発熱の為のマウンドに立つことはなかった)。
後半戦に入っても勢いは留まらず、6連勝を含めて8個の白星を積み重ねた。特にシーズン最後の登板となった9月28日のドジャース戦では最初の9個のアウトを全て三振で奪った。これはシド・フェルナンデス(1986年)以来、22年ぶりの記録となる。この試合は7回を4安打1失点、13奪三振という内容で勝利投手となり、シーズンを締めくくっている。
メジャー2年目のシーズンは34試合の登板(先発は33試合)で、18勝5敗、防御率2.62、265奪三振をマークし、最多奪三振のタイトルを獲得。奪三振数はジェイソン・シュミット(2004年/251奪三振)を抜く球団記録である。勝利数はブランドン・ウェッブ(22勝)に次ぐ2位、防御率はヨハン・サンタナ(2.53)に次ぐ2位と上位に入り、サイヤング賞投票では1位票を23票も集めて、文句なしのサイヤング賞受賞となった。ブルペン投手陣が打ち込まれ白星を6個消されていることを考えると当然の結果といえるだろう。
【written by Kenji@webmaster】
獲得タイトル一覧
- 最多奪三振:1回(2008-NL)
受賞アワード一覧
- サイヤング賞:1回(2008-NL)
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 2007 SF 24 24 0 0 7 5 0 146.1 122 150 65 70 65 4.00 2008 SF 34 33 2 1 18 5 0 227.0 182 265 84 72 66 2.62 ----------------------------------------------------------------------------- Total 58 57 2 1 25 10 0 373.1 304 415 149 142 131 3.16
キャリアハイライト一覧
- オールスター出場:1回(2008-NL)
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