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Tony FERNANDEZ(トニー・フェルナンデス)

Major League Baseball

#1 トニー・フェルナンデス(Tony FERNANDEZ) | SS

トニー・フェルナンデス

  • 1979年4月・ブルージェイズと契約
  • 1962年1月30日生 左投左打 188センチ 85キロ
  • ドミニカ共和国出身

選手の紹介文
安打製造機としてトップバッターを任されていたフェルナンデス。1980年代後半からのメジャーリーグを代表するショートストップとして知られるトニー・フェルナンデス。広い守備範囲と抜群のグラブ裁きを見せる守備はもちろん、安打製造機としての一面も魅力だった。1993年には出戻ったブルージェイズで世界一に貢献。晩年の2000年には日本プロ野球界へと1シーズンだけ身を投じている。

ドミニカ共和国に生まれたフェルナンデスは、17歳の頃の1979年4月にブルージェイズと契約を交わすこととなった。細身の体から抜群のバットコントロールでヒットを打ち重ねる技術と共に、ショートストップとしての守備力にも注目が集まった。そして着実にステップを上がっていった。

1983年には3Aシラキュースへと昇格し、117試合の出場で打率.300、5HR、38打点、35盗塁という好成績を挙げて、9月には待望のメジャー昇格を果たした(15試合にだけ出場している)。翌1984年は、開幕こそ3Aだったが、5月末にはメジャーへと戻り、その後はメジャー定着。この時点ではアルフレッド・グリフィンとショートストップを分け合う形だった。オフにはグリフィンを放出し、フェルナンデスにレギュラーを与えることとなる。

1985年、ブルージェイズのショートストップに定着すると161試合に出場。主に9番打者としてプレーし、打率.289をマーク。非力な面もあり、HRは2本だったが、2塁打は31本放っている。守備面では若干の不慣れさはあったが、その潜在能力の高さは折り紙付きだった。チームの地区優勝にも貢献し、リーグチャンピオンシップシリーズ(対ロイヤルズ)の舞台にも立ち、打率.333(24打数8安打)を記録している(しかし、リーグ優勝は逃した)。

1986年からは1番打者に定着することとなり、尻上がりにヒットを積み重ねていった。終わってみると163試合の出場で打率.310、10HR、65打点、25盗塁をマーク。安打数はチームトップの213本である。ショートストップとして喫したエラーの数もわずか13個であり、守備率.983で初のゴールドグラブ賞も受賞した。この年はオールスターにも初出場するなど、一躍、リーグを代表する選手になったのである。

1987年も146試合の出場で打率.310、5HR、67打点、32盗塁という成績を残した。チームも主砲ジョージ・ベルとエースであるジミー・キーの活躍もあり、地区2位に躍進したのである(地区首位のタイガースとはわずか2ゲーム差だった)。2年連続でのオールスター出場、ゴールドグラブ賞受賞と存在感を十二分に発揮している。

1988年は154試合に出場し、打率.287、5HR、70打点、15盗塁と若干数字を落とすも、チームは地区3位に留まった。フレッド・マグリフの台頭もあるなど、ブルージェイズにとっては収穫のある1年だった。翌1989年からは打順を3番に移ったフェルナンデスも結果を残せず、2番に回り、最後は6番に回った。結果的に140試合の出場で打率.257、11HR、64打点、22盗塁に終わってしまった。その中でゴールドグラブ賞は4年連続で受賞している。地区優勝を果たしたブルージェイズの中で、リーグチャンピオンシップシリーズ(対アスレティックス)においてフェルナンデスは打率.350(20打数7安打)をマークするなど大舞台での勝負強さを見せたが、チームは敗れている。

4年連続ゴールドグラブ賞を受賞した守備力は抜群。1990年、前半戦は1番打者としてチームを牽引。後半戦以降は台頭してきたジュニア・フェリックスに次ぐ2番に移っている。161試合の出場で打率.276に終わるが、2塁打を27本、3塁打を17本放つなど、足を生かした打撃を見せている。この年もブルージェイズは地区2位に終わり、ポストシーズン出場を逃すとオフには大きな決断がされることとなった。フェルナンデスとマグリフを共にパドレスへと放出することとなったのである(交換相手はロベルト・アロマージョー・カーター)。

1991年からの2年間はパドレスのショートストップとしてプレー。鉄壁だった守備力に若干の陰りも見えたが、期待通りの数字を残せたわけではなかった。1993年からはメッツへと移籍。しかし、打率2割台前半に苦しんでいると6月半ばに古巣ブルージェイズへの移籍が決まったのである。これがフェルナンデスの打撃を取り戻すきっかけとなった。移籍後は94試合の出場で打率.306をマークし、ブルージェイズの地区優勝に大きく貢献した。

リーグチャンピオンシップシリーズ(対ホワイトソックス)を勝ち抜いたブルージェイズの中で打率.318(22打数7安打)を記録したフェルナンデス。自身初となるワールドシリーズ(対フィリーズ)でも打率.333(21打数7安打)の9打点という抜群の勝負強さで、悲願の世界一の美酒を味わうこととなる。フェルナンデス不在時の前年にも世界一になっていたブルージェイズの2年連続世界一へと大きな力となったのである。

1994年の開幕前にレッズへの移籍が決まると、バリー・ラーキンがいるためにサードに回った。1995年からはヤンキースに移り、再度ショートストップに戻った。翌1996年からはデレク・ジーターの台頭に伴い、セカンドへ移ることとなるが、怪我でシーズンを棒に振ることとなってしまった。この頃から毎年のようにチームを移り、ポジションも転々とすることとなる。

1997年はインディアンズのセカンドとして120試合に出場し、打率.286をマーク。ポストシーズンも勝ち抜き、インディアンズのリーグ優勝に貢献した。ワールドシリーズ(対マーリンズ)では打率.471(17打数8安打)を挙げるが、世界一は逃した。1998年からは古巣ブルージェイズへと三度舞い戻ったフェルナンデス。主にサードを守って、2年連続で打率3割以上を記録している。

2000年、活躍の場を日本プロ野球界(西武ライオンズ)に求めた。103試合の出場で打率.327、11HR、74打点と38歳らしからぬ成績を残した。プレーそのものだけでなく、野球に対する姿勢が周囲に影響を与え、後のメジャーリーガーである松井稼頭央とも接点を持っている。翌2001年からは再びメジャーリーグの舞台に戻り、ブリュワーズと契約。シーズン中にはブルージェイズに舞い戻り、ここでキャリアの最後を締めくくったのである。

メジャー通算成績は打率.288、2276安打、94HR、844打点、246盗塁となる。キャリアをスタートさせ、世界一も経験したブルージェイズが特別なチームであり、2008年にはカナダの野球殿堂入りを果たしている。背番号1番はブルージェイズの準永久欠番という扱いになっている。2009年ドラフトでは自らの息子ジョナサン・フェルナンデスがブルージェイズから34位指名を受けるなど、ブルージェイズとの縁は切っても切れないものになっている。

【written by Kenji@webmaster】

獲得タイトル一覧

受賞アワード一覧

  • ゴールドグラブ賞:4回(1986-AL~1989-AL)

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1983  Tor   15   34    5    9   1   1   0    2    2    2    0  .324 .353  .265
 1984  Tor   18  233   29   63   5   3   3   19   15   17    5  .317 .356  .270
 1985  Tor  161  564   71  163  31  10   2   51   41   43   13  .340 .390  .289
 1986  Tor  163  687   91  213  33   9  10   65   52   27   25  .338 .428  .310
 1987  Tor  146  578   90  186  29   8   5   67   48   51   32  .379 .426  .322
 1988  Tor  154  648   76  186  41   4   5   70   65   45   15  .335 .386  .287
 1989  Tor  140  573   64  147  25   9  11   64   51   29   22  .291 .389  .257
 1990  Tor  161  635   84  175  27  17   4   66   70   71   26  .352 .391  .276
 1991  SD   145  558   81  152  27   5   4   38   74   55   23  .337 .360  .272
 1992  SD   155  622   84  171  32   4   4   37   62   56   20  .337 .359  .275
 1993  NYM   48  173   20   39   5   2   1   14   19   25    6  .323 .295  .225
 1993  Tor   94  353   45  108  18   9   4   50   26   31   15  .361 .442  .306
 1994  Cin  104  366   50  102  18   6   8   50   40   44   12  .361 .426  .279
 1995  NYY  108  384   57   94  20   2   5   45   40   42    6  .322 .346  .245
 1997  Cle  120  409   55  117  21   1  11   44   47   22    6  .323 .423  .286
 1998  Tor  138  486   71  156  36   2   9   72   53   45   13  .387 .459  .321
 1999  Tor  142  485   73  159  41   0   6   75   62   77    6  .427 .449  .328
 2001  Mil   28   64    6   18   0   0   1    3    9    7    1  .352 .328  .281
 2001  Tor   48   59    5   18   4   0   1   12    8    1    0  .323 .424  .305
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2158 7911 1057 2276 414  92  94  844  784  690  246  .347 .399  .288

キャリアハイライト一覧

  • オールスター出場:5回(1986-AL、1987-AL、1989-AL、1992-AL、1999-AL)
  • 世界一経験:1回(1993-Tor)

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