- 2008-06-08 (日) 0:09
- MLB Players

#19 トニー・グウィン | OF

- 1981年6月ドラフト・パドレス3位
- 1960年5月9日生 左投左打 180センチ 99キロ
- カリフォルニア州出身
選手の紹介文
屈指の安打製造器として名前の挙がるトニー・グウィン。パドレス一筋としてメジャー生活を全うし、8度の首位打者獲得はホーナス・ワグナーに並ぶナショナルリーグ記録でもある。メジャー2年目から18年連続で打率3割以上を記録するなど、その打撃力はメジャーリーガーの中で頭一つ抜けた存在とも言える。
カリフォルニア州に生まれたグウィンは、野球にバスケットバールに汗を流した。高校時代にはドラフト指名されることはなかったが、サンディエゴ州立大学にはバスケットボールの奨学生として進学。徐々に野球、バスケットボールの両方で名の知られるようになったグウィンは、1981年6月8日のドラフトでパドレスから3巡目指名を受ける一方、同じ日にNBAのサンディエゴ・クリッパーズからも指名を受けた。
後にボー・ジャクソンやディオン・サンダースなどのように、2つのスポーツで一流の活躍を見せた選手は出てきたが、当時はそのような時代ではなく、グウィンとしてはパドレスを選び、野球の道のみを選んだことになる。指名されたその年、2Aに参加し、わずか23試合の出場で打率.462を記録する非凡さを見せている。
3Aで開幕を迎えた1982年、高い打撃能力を発揮し、7月19日にはメジャー昇格を果たした。スタメンとしてデビュー戦に出場し、対戦相手はフィリーズ。メジャー初安打は2塁打であり、相手のフィリーズのファーストを守っていたのは後にタイ・カッブの通算安打記録を抜くことになるピート・ローズであり、安打製造器と呼ばれる2人が交わった瞬間でもあった。
期待のメジャーデビューシーズンは、デビュー戦から15試合連続ヒットを記録するなどしたが、左手首を痛めるアクシデントに見舞われてしまう。この年は54試合の出場で、打率.289に終わり、グウィンが打率3割未満を記録したのはこの年限りでもあった。
怪我からの復帰と言うこともあり、翌1983年は3Aで開幕を迎える。出遅れが響いたが、夏場にはメジャー昇格し、レギュラー定着も果たした。そして、35試合連続ヒットも記録するなど、86試合の出場で、打率.309と飛躍のきっかけを掴むシーズンとなった。
こうして迎えた1984年、グウィンは158試合に出場し、打率.351をマークしてキャリア初の首位打者を獲得。213安打を記録したが、1969年に創立されたパドレスとしても、球団史上初となるシーズン200本安打を記録した選手となったグウィン。オールスターゲームにも出場を果たし、リーグMVP投票でも3位に食い込むなど、スター選手への階段を一気に上った。
さらにこの年、グウィンの他にスティーブ・ガービー、グレイグ・ネトルズ、ケビン・マクレイノルズ、テリー・ケネディらが大活躍を果たし、パドレスも球団史上初の地区優勝を決めた。リーグチャンピオンシップシリーズでも2連敗後に3連勝してリーグ優勝を果たすことになるが、その中でもグウィンは重要な役割を果たしている(結果的には、ワールドシリーズでタイガースの前に1勝4敗で敗れる)。
1985年は手首の怪我もあり、打率.317、197安打、翌1986年も打率.329、211安打という成績でシーズンを終えた。その中で迎えた1987年シーズンは.370という高打率をマークし、自身2度目の首位打者を獲得。これは1948年にスタン・ミュージアルが記録した.376に次ぐ高打率でもある。さらにこの年はキャリアハイとなる56盗塁も記録している。
記録的な高打率をマークした翌年となる1988年は、打率.313という低打率で首位打者を獲得。これは1915年にラリー・ドイルが打率.320で首位打者を獲得して以来の低打率での首位打者獲得となっている。さらに、1989年はウイル・クラークと激しい首位打者争いを演じ、怪我もある中で打率.336をマークし、3年連続での首位打者を獲得した。
その後は怪我に泣かされることが多く、不本意なシーズンを送りながらも打率は常に3割以上を記録。大きく脚光を浴びたのはストライキで8月途中でシーズンが中断された1994年のこと。結果的に打率.394で首位打者となるが、仮に中断がなければ打率4割も夢ではなかった。リーグとしては1930年のビル・テリーが記録した.401以来の高打率となり、メジャーリーグ全体としても1941年のテッド・ウイリアムスによる.406以来の高打率でもある。
1995年は打率.368、1996年も打率.353で連続首位打者。さらに1997年も打率.372をマークし、実に4年連続での首位打者となっている。グウィンの打撃の特徴は三振の少なさに表れるミート力の正確さであり、シーズン通じて20三振未満ということが当たり前で、1995年には535打数でわずか15三振しか喫していない。
1998年は怪我に泣かされ、127試合の出場に留まった。打率も.321となり、5年連続の首位打者は逃した。その中でチームは14年ぶりとなる地区優勝を果たし、そのままワールドシリーズへも進出。結果的にヤンキースの前に4連敗で敗れ、世界一の栄冠はまたしても掴むことは出来なかった。
1999年、グウィンは通算3000本安打を達成。ちょうど母親の誕生日に達成するという巡り合わせもあり、リーグ20年ぶりの大記録に花を添えた。達成した場所がモントリオールだった為に球場に駆けつけたファンはわずかに5000人というところが寂しくはあるが、2284試合での3000本安打達成はカッブ、ナポレオン・ラジョイに次ぐ史上3番目のでの最速記録となる。
その後、怪我に泣かされる形で出場試合数は徐々に減っていき、2001年を最後に現役引退を決めたグウィン。メジャー20年間のキャリアにおいて、打率.338、3141安打、135HR、1138打点、319盗塁という通算記録を残した。ゴールドグラブ賞も5回受賞する名手でもあった。
2001年のオールスターゲームでは出場機会こそなかったが、これまでの功績を称える形で、同時に引退するカル・リプケンと共に試合中にセレモニーもあった。引退後は母校サンディエゴ州立大学でコーチとして野球に関わる道を選んだ。グウィンの功績がクーパーズタウンで永遠になることは時間が解決してくれるだろう。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1982 SD 54 190 33 55 12 2 1 17 16 14 8 .337 .389 .289 1983 SD 86 304 34 94 12 2 1 37 21 23 7 .355 .372 .309 1984 SD 158 606 88 213 21 10 5 71 23 59 33 .410 .444 .351 1985 SD 154 622 90 197 29 5 6 46 33 45 14 .364 .408 .317 1986 SD 160 642 107 211 33 7 14 59 35 52 37 .381 .467 .329 1987 SD 157 589 119 218 36 13 7 54 35 82 56 .447 .511 .370 1988 SD 133 521 64 163 22 5 7 70 40 51 26 .373 .415 .313 1989 SD 158 604 82 203 27 7 4 62 30 56 40 .389 .424 .336 1990 SD 141 573 79 177 29 10 4 72 23 44 17 .357 .415 .309 1991 SD 134 530 69 168 27 11 4 62 19 34 8 .355 .432 .317 1992 SD 128 520 77 165 27 3 6 41 16 46 3 .371 .415 .317 1993 SD 122 489 70 175 41 3 7 59 19 36 14 .398 .497 .358 1994 SD 110 419 79 165 35 1 12 64 19 48 5 .454 .568 .394 1995 SD 135 535 82 197 33 1 9 90 15 35 17 .404 .484 .368 1996 SD 116 451 67 159 27 2 3 50 17 39 11 .400 .441 .353 1997 SD 149 592 97 220 49 2 17 119 28 43 12 .409 .547 .372 1998 SD 127 461 65 148 35 0 16 69 18 35 3 .364 .501 .321 1999 SD 111 411 59 139 27 0 10 62 14 29 7 .381 .477 .338 2000 SD 36 127 17 41 12 0 1 17 4 9 0 .364 .441 .323 2001 SD 71 102 5 33 9 1 1 17 9 10 1 .384 .461 .324 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2440 9288 1383 3141 543 85 135 1138 434 790 319 .388 .459 .338
受賞タイトル一覧
- 首位打者8回(1984,1987~89,94~97)
- ゴールドグラブ賞5回(1986,87,89~91)
- シルバースラッガー賞7回(1984,86,87,89,94,95,97)
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