- 2008-10-02 (木) 0:08
- MLB Players

#* トリス・スピーカー(Tris SPEAKER) | OF

- 1907年・レッドソックスと契約
- 1888年4月4日生 左投左打 181センチ 88キロ
- テキサス州出身
選手の紹介文
メジャーリーグ創世記に抜群の守備力を持った外野手として記憶されるトリス・スピーカー。センターを守り、打球を捕ってからセカンドベースを踏んでのダブルプレーを何度も達成するなど、極端な前進守備でメジャーリーグ全体のレベルを上げたのである。守るだけでなく、通算打率.345を記録する巧打者でもあった。
テキサス州に生まれたスピーカーは元々右利きだったが、幼少時に馬から落ちて右手を痛める怪我が原因で左投げの練習を始めたという。左投げ投手として台頭したが、次はフットボール中の怪我で外野手へ転向。1906年にはマイナー球団と契約を結んだのである。
1907年、マイナー球団でリーグトップの打率.314をマークしたことが評価され、レッドソックスと契約金750ドルで契約合意した。シーズン終盤に7試合にだけ出場している。翌1908年もマイナーでの出場が大半だったが、ここでもリーグトップの.350と結果を残した。この年はメジャーで31試合にだけ出場している。
1909年、メジャーに定着し、レッドソックスのセンターのポジションを手中に収めたスピーカー。143試合に出場し、打率.309、7HR、77打点と好成績を残したが、スピーカーの評価を高めたのはその守備だった。センターとしては極端すぎる前進守備を見せ、打球に対しての抜群の反応を見せて、相手チームのヒットをことごとくアウトにした。いわゆるHR全盛時代前ということもあり、飛ばないボールが使われていた背景はあるが、内野手と外野手の間に落ちるポテンヒットをことごとく防いだのである。
スピーカーの卓越した守備力に尽力したのは大投手サイ・ヤングによるノックだったという。前後左右にあらゆる打球を打ち、スピーカーの打球に対する勘を高めたのである。さらにスピーカー自身の強肩もより発揮され、リーグトップの刺殺を記録。翌年以降から同じく台頭してきたダフィー・ルイスがレフトを守り、さらにライトを守るハリー・フーパーとスピーカーも3人で100万ドルの外野陣と呼ばれるほどの鉄壁を誇ったのである。
打撃面でも1910年に打率.340、翌1911年にも打率.334をマーク。1912年には打率.383、10HR、90打点で本塁打王のタイトルを獲得。首位打者こそタイ・カッブがおり、獲得できなかったが、リーグトップの2塁打数(53本)を記録するなど、打者としての評価は高かった。この年はチームもリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズではジャイアンツを振り切り、レッドソックス世界一に貢献している。
レッドソックスにとってスピーカーは欠かせない選手であったが、契約で揉めたのは1915年シーズン後のことだった。1912年以降で打率が、.383から.363、.338、.322と3年連続で落ちていること、2塁打数が1914年の46本から約半分の25本に減っていることを理由に年俸半額の提示を行ったレッドソックス。この提示にはスピーカーも憤慨し、交渉決裂。結果として交換トレードという形でインディアンズへ放出されることになったのである。後にベーブ・ルース放出で「バンビーノの呪い」に冒されるレッドソックスの罪だった。
インディアンズ移籍1年目となる1916年、憤慨していたスピーカーは見事に結果を残した。打率.386をマークして、自身初の首位打者となったのである。カッブの10年連続首位打者を阻む価値あるタイトルであり、古巣レッドソックスを見返したのである。さらにリーグトップの安打数(211本)、2塁打数(41本)を記録しており、期待に大きく応えた。
1919年シーズン途中から選手兼任監督となり、翌1920年にはインディアンズの球団史上初となる世界一をもたらすなど、結果を残した。兼任監督でありながら、選手としては打率.370近い数字をコンスタントに残すなど衰えを見せない。1925年には当時で史上5人目となる通算3000本安打を達成。セネタース、アスレティックスを経て、1928年を最後に現役を退いている。
メジャー22年間で通算打率は.345。シーズン打率3割を記録すること18回を数え、積み上げた安打数は3514本となった。首位打者は1度しか獲得していないが、これはカッブと同じ時代に生まれた不運といえるかもしれない。1937年、守備力を鍛えてくれた恩師ヤングと共に殿堂入りを果たしている。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1907 Bos 7 19 0 3 0 0 0 1 -- 1 0 .200 .158 .158 1908 Bos 31 116 12 26 2 2 0 9 -- 4 3 .256 .276 .224 1909 Bos 143 544 73 168 26 13 7 77 -- 38 35 .351 .443 .309 1910 Bos 141 538 92 183 20 14 7 65 -- 52 35 .396 .468 .340 1911 Bos 141 500 88 167 34 13 8 70 -- 59 25 .406 .502 .334 1912 Bos 153 580 136 222 53 12 10 90 -- 82 52 .459 .567 .383 1913 Bos 141 520 94 189 35 22 3 71 22 65 46 .429 .533 .363 1914 Bos 158 571 101 193 46 18 4 90 25 77 42 .415 .503 .338 1915 Bos 150 547 108 176 25 12 0 69 14 81 29 .405 .411 .322 1916 Cle 151 546 102 211 41 8 2 79 20 82 35 .459 .502 .386 1917 Cle 142 523 90 184 42 11 2 60 14 67 30 .422 .486 .352 1918 Cle 127 471 73 150 33 11 0 61 9 64 27 .395 .435 .318 1919 Cle 134 494 83 146 38 12 2 63 12 73 15 .382 .433 .296 1920 Cle 150 552 137 214 50 11 8 107 13 97 10 .469 .562 .388 1921 Cle 132 506 107 183 52 14 3 75 12 68 2 .430 .538 .362 1922 Cle 131 426 85 161 48 8 11 71 11 77 8 .463 .606 .378 1923 Cle 150 574 133 218 59 11 17 130 15 93 8 .455 .610 .380 1924 Cle 135 486 94 167 36 9 9 65 13 72 5 .423 .510 .344 1925 Cle 117 429 79 167 35 5 12 87 12 70 5 .465 .578 .389 1926 Cle 150 539 96 164 52 8 7 86 15 94 6 .390 .469 .304 1927 WaS 141 523 71 171 43 6 2 73 8 55 9 .385 .444 .327 1928 PhA 64 191 28 51 22 2 3 30 5 10 5 .297 .450 .267 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2789 10195 1882 3514 792 222 117 1529 220 1381 432 .417 .500 .345
受賞タイトル一覧
- 首位打者1回(1916-AL)
- 本塁打王1回(1912-AL)
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