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Tris SPEAKER(トリス・スピーカー)

Major League Baseball

#* トリス・スピーカー(Tris SPEAKER) | OF

トリス・スピーカー

  • 1907年・レッドソックスと契約
  • 1888年4月4日生 左投左打 181センチ 88キロ
  • テキサス州出身

選手の紹介文
外野守備で革命を起こしたとも言えるスピーカー。メジャーリーグ創世記に抜群の守備力を持った外野手として記憶されるトリス・スピーカー。センターを守り、打球を捕ってからセカンドベースを踏んでのダブルプレーを何度も達成するなど、極端な前進守備でメジャーリーグ全体のレベルを上げたのである。守るだけでなく、通算打率.345を記録する巧打者でもあった。

テキサス州に生まれたスピーカーは元々右利きだったが、幼少時に馬から落ちて右手を痛める怪我が原因で左投げの練習を始めたという。左投げ投手として台頭したが、次はフットボール中の怪我で外野手へ転向。1906年にはマイナー球団と契約を結んだのである。

1907年、マイナー球団でリーグトップの打率.314をマークしたことが評価され、レッドソックスと契約金750ドルで契約合意した。シーズン終盤に7試合にだけ出場している。翌1908年もマイナーでの出場が大半だったが、ここでもリーグトップの.350と結果を残した。この年はメジャーで31試合にだけ出場している。

1909年、メジャーに定着し、レッドソックスのセンターのポジションを手中に収めたスピーカー。143試合に出場し、打率.309、7HR、77打点と好成績を残したが、スピーカーの評価を高めたのはその守備だった。センターとしては極端すぎる前進守備を見せ、打球に対しての抜群の反応を見せて、相手チームのヒットをことごとくアウトにした。いわゆるHR全盛時代前ということもあり、飛ばないボールが使われていた背景はあるが、内野手と外野手の間に落ちるポテンヒットをことごとく防いだのである。

スピーカーの卓越した守備力に尽力したのは大投手サイ・ヤングによるノックだったという。前後左右にあらゆる打球を打ち、スピーカーの打球に対する勘を高めたのである。さらにスピーカー自身の強肩もより発揮され、リーグトップの刺殺を記録。翌年以降から同じく台頭してきたダフィー・ルイスがレフトを守り、さらにライトを守るハリー・フーパーとスピーカーも3人で100万ドルの外野陣と呼ばれるほどの鉄壁を誇ったのである。

打撃面でも1910年に打率.340、翌1911年にも打率.334をマーク。1912年には打率.383、10HR、90打点で本塁打王のタイトルを獲得。首位打者こそタイ・カッブがおり、獲得できなかったが、リーグトップの2塁打数(53本)を記録するなど、打者としての評価は高かった。この年はチームもリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズではジャイアンツを振り切り、レッドソックス世界一に貢献している。

通算3514安打は価値ある記録。レッドソックスにとってスピーカーは欠かせない選手であったが、契約で揉めたのは1915年シーズン後のことだった。1912年以降で打率が、.383から.363、.338、.322と3年連続で落ちていること、2塁打数が1914年の46本から約半分の25本に減っていることを理由に年俸半額の提示を行ったレッドソックス。この提示にはスピーカーも憤慨し、交渉決裂。結果として交換トレードという形でインディアンズへ放出されることになったのである。後にベーブ・ルース放出で「バンビーノの呪い」に冒されるレッドソックスの罪だった。

インディアンズ移籍1年目となる1916年、憤慨していたスピーカーは見事に結果を残した。打率.386をマークして、自身初の首位打者となったのである。カッブの10年連続首位打者を阻む価値あるタイトルであり、古巣レッドソックスを見返したのである。さらにリーグトップの安打数(211本)、2塁打数(41本)を記録しており、期待に大きく応えた。

1919年シーズン途中から選手兼任監督となり、翌1920年にはインディアンズの球団史上初となる世界一をもたらすなど、結果を残した。兼任監督でありながら、選手としては打率.370近い数字をコンスタントに残すなど衰えを見せない。1925年には当時で史上5人目となる通算3000本安打を達成。セネタース、アスレティックスを経て、1928年を最後に現役を退いている。

メジャー22年間で通算打率は.345。シーズン打率3割を記録すること18回を数え、積み上げた安打数は3514本となった。首位打者は1度しか獲得していないが、これはカッブと同じ時代に生まれた不運といえるかもしれない。1937年、守備力を鍛えてくれた恩師ヤングと共に殿堂入りを果たしている。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G    AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB  SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1907  Bos    7    19    0    3   0   0   0    1   --    1   0  .200 .158  .158
 1908  Bos   31   116   12   26   2   2   0    9   --    4   3  .256 .276  .224
 1909  Bos  143   544   73  168  26  13   7   77   --   38  35  .351 .443  .309
 1910  Bos  141   538   92  183  20  14   7   65   --   52  35  .396 .468  .340
 1911  Bos  141   500   88  167  34  13   8   70   --   59  25  .406 .502  .334
 1912  Bos  153   580  136  222  53  12  10   90   --   82  52  .459 .567  .383
 1913  Bos  141   520   94  189  35  22   3   71   22   65  46  .429 .533  .363
 1914  Bos  158   571  101  193  46  18   4   90   25   77  42  .415 .503  .338
 1915  Bos  150   547  108  176  25  12   0   69   14   81  29  .405 .411  .322
 1916  Cle  151   546  102  211  41   8   2   79   20   82  35  .459 .502  .386
 1917  Cle  142   523   90  184  42  11   2   60   14   67  30  .422 .486  .352
 1918  Cle  127   471   73  150  33  11   0   61    9   64  27  .395 .435  .318
 1919  Cle  134   494   83  146  38  12   2   63   12   73  15  .382 .433  .296
 1920  Cle  150   552  137  214  50  11   8  107   13   97  10  .469 .562  .388
 1921  Cle  132   506  107  183  52  14   3   75   12   68   2  .430 .538  .362
 1922  Cle  131   426   85  161  48   8  11   71   11   77   8  .463 .606  .378
 1923  Cle  150   574  133  218  59  11  17  130   15   93   8  .455 .610  .380
 1924  Cle  135   486   94  167  36   9   9   65   13   72   5  .423 .510  .344
 1925  Cle  117   429   79  167  35   5  12   87   12   70   5  .465 .578  .389
 1926  Cle  150   539   96  164  52   8   7   86   15   94   6  .390 .469  .304
 1927  WaS  141   523   71  171  43   6   2   73    8   55   9  .385 .444  .327
 1928  PhA   64   191   28   51  22   2   3   30    5   10   5  .297 .450  .267
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     2789 10195 1882 3514 792 222 117 1529  220 1381 432  .417 .500  .345

受賞タイトル一覧

  • 首位打者1回(1916-AL)
  • 本塁打王1回(1912-AL)

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