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Vladimir GUERRERO(ブラディミール・ゲレーロ)

Los Angeles ANGELS

#27 ブラディミール・ゲレーロ(Vladimir GUERRERO) | RF

ブラディミール・ゲレーロ

  • 1993年3月・エクスポズと契約
  • 1976年2月9日生 右投右打 188センチ 71キロ
  • ドミニカ共和国出身

過去3年間の成績

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 2005  LAA  141  520   95  165  29   2  32  108   48   61   13  .394 .565  .317
 2006  LAA  156  607   92  200  34   1  33  116   68   50   15  .382 .552  .329
 2007  LAA  150  574   89  186  45   1  27  125   62   71    2  .403 .547  .324
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1607 6076 1041 1972 373  40 365 1177  736  615  168  .391 .579  .325

選手の紹介文
身体能力の高さには驚かされるゲレーロ。素手でバットを持つ数少ない選手として知られるブラディミール・ゲレーロ。打って走って守れる選手として知られ、そのいずれもがレベルが高い。ストライクゾーンのボールに留まらず、打てる範囲のボールが手を出せる技術は相手チームに驚きを与え、その中で毎年打率3割を打ち続けている点も評価を高めている。腰を痛めた影響もあり、指名打者としての出場も増えてきているが、外野手ゲレーロの強肩は一見の価値がある。

ドミニカ共和国に生まれたゲレーロは、幼き日から貧しさとともに過ごした。中学に入る前にドロップアウトし、魚などを売り歩き、生計を助けたという。16歳になった頃、ドジャースのアカデミーに参加し、約8週間にもわたってプレーした結果、契約は結んでもらえなかった。続いてレンジャーズのテストにも挑戦したがこれもダメだった。

そして、エクスポズのトライアウトに挑戦。外野から矢のような送球を2つ投げて、その強肩をアピール。打撃ではショートゴロを放ち、1塁へ駆け込んだ際に股関節を痛めてしまう不運。ゲレーロは不揃いのスパイクで臨んだわけだが、これだけのプレーでエクスポズは契約を申し出た。とはいっても実際のところ、この時点でエクスポズは高い評価をしていたわけではない。ともあれ、ゲレーロは見事に契約金2000ドルを手にした。

プロとしてのスタートを切ったゲレーロは、1994年のドミニカ・サマーリーグでは25試合に出場し、打率.424を記録し、才能の片鱗を見せた。翌95年は1Aアルバニーで110試合に出場し、打率.333、さらに翌96年は2Aハリスバーグで118試合に出場し、打率.363をマークし、リーグの首位打者にも輝いた。この年の9月後半、ついにメジャーへ昇格。この時点でまだゲレーロは20歳である。

1997年は開幕から新人王の候補に挙げられていた。同じ候補には当時ドジャースにいた実兄のウイルトン・ゲレーロ(エクスポズを経て、現レッズ)もいた。しかし、開幕前に自打球を当ててしまい、いきなり故障者リスト入り。5月に入ってから戦線に復帰するが、結局この年3度も故障者リストに入る不運で、わずか90試合にしか出場できなかった。しかし、その中でも打率.302、11HR、40打点という成績を残し、新人王投票では6位につけている。

こうして迎えた1998年、前年の鬱憤をはらす大活躍を見せた。打率.324、38HR、109打点をマークし、チームの三冠王となる大活躍。積み上げた安打数は202本を数え、38HRは球団新記録でもある。当時で22歳のゲレーロであるが、メジャーリーグ史上、23歳以下で30HR、200安打、100打点を同時に達成したのはメル・オットジョー・ディマジオに次いでゲレーロが3人目となる。実兄ウイルソンのエクスポズ移籍により兄弟でラインナップに名を連ねることもあり、兄弟アベックHRも記録している。

とんでもない可能性を感じさせた男。1999年、開幕前に5年契約を交わしたゲレーロは160試合の出場で打率.316、42HR、131打点をマーク。シーズン131打点は、ティム・ウォラック(123打点/1987年)の記録を塗り替える球団記録でもある。夏場には31試合連続ヒットを記録し、これもデライノ・デシールズ(21試合/1993年)の記録を塗り替える球団記録である。ちなみに30試合以上の連続ヒットと30HR以上を同一シーズンで達成したのはロジャース・ホーンズビー(1922年)、ディマジオ(1941年)、ノマー・ガルシアパーラ(1997年)以来の快挙でもある。

2000年も154試合に出場し、打率.345、44HR、123打点と高い数字を残した。25歳以下で3年連続で打率3割、30HR、100打点を記録するのはディマジオ、テッド・ウイリアムスジミー・フォックス以来の大記録でもある。リーグ2位となる11本の3塁打を記録するなど、足の速さも目立ってきた点も興味深い。オールスターゲームではエクスポズの選手としてはマーキス・グリッソム(1993年)以来となる先発出場も果たしている。

2001年、球団の成績は低迷する中でゲレーロのバットは留まるところを見せない。159試合の出場で、打率.307、34HR、108打点をマーク。HR数は減ったが、盗塁数が37個と増え、「30-30」クラブ入りも果たした。エクスポズの選手としての「30-30」はゲレーロが初である。この年のオールスターゲームでは折れたバットが3塁コーチのトミー・ラソーダに当たったことで大きな話題にもなった。

2002年、ゲレーロは打率.336、39HR、111打点をマーク。40盗塁も記録したが、1HR足りず「40-40」クラブ入りは逃した。シーズン最終2戦目ではライトフェンスの上に当たってHRを逃すわずかな差で大記録を逃してしまった。しかし、安打数は206安打であり、シーズン中には26試合連続安打を記録。5年連続で30HR、100打点、100得点を達成しており、通算記録でも1000本安打と200HRを達成する区切りのシーズンとなっている。

2003年は腰の怪我に苦しみ、112試合の出場に留まってしまう。打率.330、25HR、79打点という結果に終わってしまい、続けてきた30HR、100打点、100得点という記録もストップしてしまった。所属チームがカナダに本拠を構える球団であり、さらに英語が苦手で本人も無口であるため、実力通りの人気が得られていない感のあるゲレーロも、通算HR数ではエクスポズの球団記録(アンドレ・ドーソンの225HR)を塗り替え、通算打率もこの時点で.323と、知る人ぞ知る選手となった。

オフシーズンにFAとなったゲレーロは複数球団の誘いの中からエンゼルスを選択。初めてラテン系の球団オーナーとなったアルテ・モレノの存在がエンゼルスを選んだ理由という。契約内容は5年間で7000万ドルというものであった。

今はないエクスポズの一員だったゲレーロゲレーロ。移籍1年目となる2004年、リーグが変わったというハンデがありながらも156試合の出場で、打率.337、39HR、126打点という数字でチームの地区優勝に貢献。このことが評価され、MVPも受賞。球団史上、1979年のドン・ベイラー以来のMVP受賞であり、移籍1年目でのMVP受賞となるとバリー・ボンズ(1993年)以来、であり、史上5人目の快挙でもある。キャリアハイとなる206安打も記録。この年の124得点はリーグトップであり、球団記録でもある。自身6度目の打率3割、30HR、100打点を記録したが、エンゼルスとしてはティム・サーモン(1995年)以来の2度目の記録となる。

2005年、怪我での一時欠場があり、141試合の出場になったが、打率.317、32HR、108打点をマーク。シーズン終盤にはメジャー史上12人目となる30歳未満での通算300HR達成している。リーグトップの26敬遠四球と、ゲレーロの存在は他チームから見れば驚異となっていた。この年の6月の月間成績は、打率.443、7HR、20打点と桁違いの数字を残している。

2006年も打率.329、33HR、116打点という成績を残し、自身4度目となる200本安打も達成。通算1000打点も達成し、オールスターゲームでもHRを放つなど、打撃はどんどん磨きがかかるが、守備面では腰を痛めた影響もあり11個ものエラーを喫した。外野手としての出場の他にも指名打者としての出場も増え始めたのも事実である。

2007年、150試合に出場し、打率.324、27HR、125打点を記録。HR数が減ったが、2塁打数はキャリアハイとなる45本マークしている。敬遠数も自身の記録を塗り替える28個を記録しており、この年のリーグトップの数字でもある。この年のオールスター前のHR競争に出場し優勝を果たしたが、エンゼルスの選手としてはギャレット・アンダーソン(2003年)、ウォーリー・ジョイナー(1986年)以来の快挙となっている。

フリースインガーとして悪球にも手を出すゲレーロだが、高い技術力で打率3割を切ったシーズンがないことは非常に驚きである。メジャー昇格後の数年は守備に粗さが見られたが、それも徐々に収まってきたもののゴールドグラブ賞には縁がない。その強肩は注目に値するが、希な雑なプレーで評価を下げている面はあるかもしれない。故障を抱えており、指名打者としての出場が増えていく背景も踏まえ、打撃力の真価はこれから問われていくことになるのかもしれない。

<written by Kenji@webmaster>

各年度別成績一覧

 YEAR Team    G   AB    R    H  2B  3B  HR  RBI   SO   BB   SB   OBP  SLG   AVG
 ------------------------------------------------------------------------------
 1996  Mon    9   27    2    5   0   0   1    1    3    0    0  .185 .296  .185
 1997  Mon   90  325   44   98  22   2  11   40   39   19    3  .350 .483  .302
 1998  Mon  159  623  108  202  37   7  38  109   95   42   11  .371 .589  .324
 1999  Mon  160  610  102  193  37   5  42  131   62   55   14  .378 .600  .316
 2000  Mon  154  571  101  197  28  11  44  123   74   58    9  .410 .664  .345
 2001  Mon  159  599  107  184  45   4  34  108   88   60   37  .377 .566  .307
 2002  Mon  161  614  106  206  37   2  39  111   70   84   40  .417 .593  .336
 2003  Mon  112  394   71  130  20   3  25   79   53   63    9  .426 .586  .330
 2004  Ana  156  612  124  206  39   2  39  126   74   52   15  .391 .598  .337
 2005  LAA  141  520   95  165  29   2  32  108   48   61   13  .394 .565  .317
 2006  LAA  156  607   92  200  34   1  33  116   68   50   15  .382 .552  .329
 2007  LAA  150  574   89  186  45   1  27  125   62   71    2  .403 .547  .324
 ------------------------------------------------------------------------------
 Total     1607 6076 1041 1972 373  40 365 1177  736  615  168  .391 .579  .325

受賞タイトル一覧

  • MVP1回(2004)
  • シルバースラッガー賞7回(1999,2000,02,04~07)

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