- 2008-05-25 (日) 0:57
- MLB Players

#21 ウォーレン・スパーン | SP

- 1940年・ブレーブスと契約
- 1921年4月23日生 左投左打 183センチ 78キロ
- ニューヨーク州出身
選手の紹介文
メジャーリーグの左腕投手の中でトップとなる363勝をマークしたウォーレン・スパーン。シーズン20勝を13度も記録し、最多勝のタイトルを8回も獲得するなど、その存在はメジャーリーグの中でも際立っていたといえる。あくまで現役にこだわるこの左腕投手は、46歳までマウンドに立ち続けた大投手であり、まさに燃え尽きるまで投げたといえるだろう。
ニューヨーク州バファローに生まれたスパーンは1940年、当時まだボストンに本拠を構えていたブレーブスと契約を結んだ。1941年、マイナーで19勝6敗の防御率1.83という好成績を残し、最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得する大活躍を見せる。そして、翌1942年にはメジャー昇格を果たすが、後にヤンキースで名監督といわれるケーシー・ステンゲルと衝突し、マイナーへ降格。スパーンはそれにも負けず、マイナーで17勝12敗の防御率1.96という数字を残している。
いよいよメジャー定着といきたいところだが、1943年からの3年間は兵役任務により、マウンドに立つことはなかった。陸軍に徴兵されたスパーンは、ヨーロッパ戦線での戦闘に参加し、かろうじて生き残って帰ってきた。この3年間は精神的に大きく成長させた期間だったと、後にスパーンは語っている。
マウンドに戻ってきた1946年、24試合に登板(先発は16試合)し、8勝5敗の防御率2.94という成績を残したスパーン。翌1947年には投手陣の軸となるまでに成長し、40試合の登板(先発は35試合)で、22完投で21勝10敗3セーブの防御率2.33と一躍、メジャーリーグを代表する投手となった。この年の防御率と完封7試合というのはいずれもリーグトップである。
当時のブレーブスにはジョニー・セインという右腕投手もおり、1946年から3年連続で20勝をマークする好投手だったが、スパーンとセインが白星を積み上げようにも、チーム成績は向上せず、「スパーンとセインが投げて、あとは雨よ降れ」という名文句まで生まれた。このファンの祈りが届いたのは1948年のシーズンの事だった。前半戦は不調だったスパーンだったが、後半になるとセインとフル回転で投げ抜き、チームに34年ぶりとなるリーグ優勝をもたらした。スパーンは前半戦の不調がたたり15勝に終わるが、セインは24勝をマークしている。
ワールドシリーズでの相手はインディアンズであり、ブレーブスと同じボストンを本拠に構えるレッドソックスを敗っての勝ち上がりだった。スパーンにとって初のシリーズだったが、第2戦にボブ・レモンと投げ合い敗れてしまうが、第5戦ではボブ・フェラーとの投げ合いで勝利を収めている。しかし、チームは2勝4敗で敗れてしまい、世界一の座を手にすることはできなかった。
その後、スパーンは毎年のように20勝近い勝ち星を挙げるが、チーム成績が向上しない。スパーンの快速球や鋭いカーブの切れを見せないチームは、観客動員数も目に見えて少なくなり、1953年からミルウォーキーへの移転を決めた。移転1年目のスパーンは、23勝(7敗)の防御率2.10でタイトルを獲得している。移転が成功し、観客動員も増えたブレーブスにはエディー・マシューズやハンク・アーロンなど若い選手の台頭が目立ち、チーム力も向上していった。
1957年、21勝11敗の防御率2.69という成績で自身初のサイヤング賞を受賞。若き日のアーロンも二冠王に輝く活躍で、移転後初のリーグ優勝に輝いた。ワールドシリーズでは前年の覇者であるヤンキースとの対戦だったが、4勝3敗で振り切り、球団史上43年ぶりの世界一の座を手にした。翌1958年も22勝をマークして最多勝を手にしたスパーン。ワールドシリーズでは前年と同じヤンキースとの対戦であり、第4戦では2安打完封勝利を演じたスパーン。しかし、3勝1敗からチームは3連敗し、2年連続世界一はならなかった。スパーンはこのシリーズで2勝1敗という成績に終わっている。
1957年から5年連続最多勝をマークしたスパーンは、1960年9月16日の対フィリーズ戦でメジャーキャリア16年目にして初となるノーヒッターを達成。さらに翌1961年には40歳の誕生日から5日後の4月28日の対ジャイアンツ戦で2度目のノーヒッターを記録している。さらに1963年には、42歳の年齢にして23勝7敗の防御率2.60という好成績を残した。若い頃は本格派でならしたスパーンは、技巧派へうまく転身したと言える。
1964年、6勝13敗という成績に終わると、当時は弱小のメッツへ金銭トレードで移籍。この時のメッツの監督は、メジャーデビュー時にブレーブスの監督を務めていたステンゲルだった。ヤンキースで名監督として名を馳せる前のステンゲルと、弱小メッツで苦しむステンゲルの両方でプレー経験があるのはスパーンだけである。ちなみにヤンキース時代のステンゲルとは1957年、58年のワールドシリーズで対戦している。
1965年、メッツで結果を出せず、シーズン中にジャイアンツへ移籍するも、ここでも解雇通達を受けた。しかし、スパーンの中における野球への熱は冷めず、1966年はメキシコリーグでプレーし、1967年はマイナーでプレーし、そこでようやくユニフォームを脱いだ。この時すでにスパーンは46歳になっていた。
スパーンの通算363勝は歴代左腕投手の中でトップの記録である。スパーンは投手として打撃も素晴らしく、1948年から17年連続で毎年HRを放っており、通算では歴代2位タイの35本を記録している。そして、1973年に晴れて殿堂入りを果たした。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G GS CG SHO W L SV IP H SO BB R ER ERA ----------------------------------------------------------------------------- 1942 BsB 4 2 1 0 0 0 0 15.2 25 7 11 15 10 5.74 1946 BsB 24 16 8 0 8 5 1 125.2 107 67 36 46 41 2.94 1947 BsB 40 35 22 7 21 10 3 289.2 245 123 84 87 75 2.33 1948 BsB 36 35 16 3 15 12 1 257.0 237 114 77 115 106 3.71 1949 BsB 38 38 25 4 21 14 0 302.1 283 151 86 125 103 3.07 1950 BsB 41 39 25 1 21 17 1 293.0 248 191 111 123 103 3.16 1951 BsB 39 36 26 7 22 14 0 310.2 278 164 109 111 103 2.98 1952 BsB 40 35 19 5 14 19 3 290.0 263 183 73 109 96 2.98 1953 MlB 35 32 24 5 23 7 3 265.2 211 148 70 75 62 2.10 1954 MlB 39 34 23 1 21 12 3 283.1 262 136 86 107 99 3.14 1955 MlB 39 32 16 1 17 14 1 245.2 249 110 65 99 89 3.26 1956 MlB 39 35 20 3 20 11 3 281.1 249 128 52 92 87 2.78 1957 MlB 39 35 18 4 21 11 3 271.0 241 111 78 94 81 2.69 1958 MlB 38 36 23 2 22 11 1 290.0 257 150 76 106 99 3.07 1959 MlB 40 36 21 4 21 15 0 292.0 282 143 70 106 96 2.96 1960 MlB 40 33 18 4 21 10 2 267.2 254 154 74 114 104 3.50 1961 MlB 38 34 21 4 21 13 0 262.2 236 115 64 96 88 3.02 1962 MlB 34 34 22 0 18 14 0 269.1 248 118 55 97 91 3.04 1963 MlB 33 33 22 7 23 7 0 259.2 241 102 49 85 75 2.60 1964 MlB 38 25 4 1 6 13 4 173.2 204 78 52 110 102 5.29 1965 NYM 20 19 5 0 4 12 0 126.0 140 56 35 70 61 4.36 1965 SF 16 11 3 0 3 4 0 71.2 70 34 21 34 27 3.39 ----------------------------------------------------------------------------- Total 750 665 382 63 363 245 29 5243.2 4830 2583 1434 2016 1798 3.09
受賞タイトル一覧
- サイヤング賞1回(1957)
- 最多勝8回(1949,50,53,57~61)
- 最優秀防御率3回(1947,53,61)
- 最多奪三振4回(1949~52)
- オールスター出場14回(1947,49~54,56~59,61~63)
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