- 2008-05-31 (土) 9:52
- MLB Players

#24 ウイリー・メイズ | OF

- 1950年・ジャイアンツと契約
- 1931年5月6日生 右投右打 179センチ 79キロ
- アラバマ州出身
選手の紹介文
走攻守全てが兼ね備わった万能選手として知られるウイリー・メイズ。本塁打王4回に盗塁王4回という数字がそれを証明している。プレーそのものに華があり、多くのファンを魅了したメイズ。そのメイズに憧れて、背番号24をつけてプレーする選手が増えるなど、大きな影響を残したと言える。また、バリー・ボンズの名付け親としても知られ、さらにメジャー史上3位という通算660本のHRも記録している。
アラバマ州バーミングハムに生まれたメイズは、子供の頃から抜群の運動神経に恵まれた。生まれてすぐに両親が離婚したこともあり、伯母の元で育てられたが、運動神経は両親譲りのものである。14歳になると地元のセミプロチームでプレーし始め、17歳の頃にはニグロリーグのバーミングハム・ブラックバロンズと契約し、野球で生計を立てていった。時代はジャッキー・ロビンソンの台頭もあり、メジャーリーグが黒人に門戸を開き始めた時期と一致する。
1950年には、当時まだニューヨークに本拠を構えていたジャイアンツと契約。マイナーからのスタートだったが、1951年はマイナーでの35試合の出場で打率.477をマークし、あっさりとメジャー昇格。デビュー後は22打数ノーヒットと苦しんだが、監督のレオ・ドローチャーにセンターのポジションを与えられると、そこから自身を掴み、才能を発揮し始めた。メジャー初ヒットは、好投手ウォーレン・スパーンからのHRだった。121試合の出場で打率.274、20HR、68打点という成績で新人王を獲得。
しかし、メイズにとってのメジャー1年目は新人王獲得以上にドラマティックなシーズンでもあった。8月半ばの段階で、地区首位ドジャースとの差は13ゲームであったが、そこから快進撃が始まり、シーズンが終わった段階でついにドジャースと同率首位で並ぶ。そして、ドジャースとの3ゲームプレーオフでもボビー・トムソンの劇的なサヨナラ3ランHRが飛び出し、逆転優勝を飾った。この時、トムソンのHRをネクストバッターズサークルで見ていたのがメイズであった(しかし、ワールドシリーズではヤンキースに敗退)。
1952年途中から兵役につき、実質2年間を棒に振る形に終わったメイズだが、1954年にメジャー復帰すると、打率.345、41HR、110打点という好成績を残し、首位打者のタイトルを獲得し、MVPも受賞した。そして、メイズの名前を不動としたのはこの年のインディアンズとのワールドシリーズであった。
第1戦、2対2の同点で迎えた8回表、ビッグ・ワーツの放った打球はセンターのメイズの頭を越える大きな打球となったが、この打球を背走して追ったメイズは見事に背面キャッチ。捕ってすぐさまセカンドへ投げ、ランナーも刺し、チームのピンチを見事に救った。このプレーは「ザ・キャッチ」と呼ばれ、伝説的なプレーの一つとして数えられている。このプレーは捕ったことも素晴らしいが、捕ってすぐに投げたからこそ伝説になり得たとも言われている。このシリーズは4連勝でジャイアンツは世界一の座に輝いている。
1955年も打率.319、51HR、127打点で本塁打王のタイトルを受賞。この頃から積極的な走塁も目立つようになり、1956年には40盗塁で初の盗塁王を獲得。HRも36本放っていることから、ひょっとするとメジャー初の「40-40」クラブ入りも期待された。そして、この年から4年連続で盗塁王を獲得するなど、スピード感溢れるプレーは多くのファンを魅了した。
1958年からジャイアンツはニューヨークからサンフランシスコへ移転。1960年から新球場として構えたキャンドルスティックパークは海に近いこともあり、強風が吹くことが多く、これが逆風となりHRと思われた打球が外野フライに終わることが多々あった。メイズもこの逆風の被害者として名前が挙がるが、1961年には1試合4HRを記録し、さらに1962年には49HR、1964年には47HR、1965年には52HRを放ち、それぞれ本塁打王のタイトルを獲得。1965年は自身2度目のMVPも受賞している。
常に全力プレーを心がけるメイズは、年齢を重ねる毎に成績が降下。ベーブ・ルースの通算714HRという記録を抜く候補でもあったが、最終的にはハンク・アーロンに抜かれてしまった。1972年シーズン途中にはメッツへの移籍が決まり、翌1973年までプレーして、ここで22年間のメジャーキャリアにピリオドを打った。通算660本のHRはルース、アーロンに次ぐ史上3位の大記録である。
1954年から20年連続でオールスターゲームに出場したメイズは、「セイ・ヘイ」と呼ばれファンから親しまれた。オールスターでの通算打率は.315と期待に応えるものだが、ポストシーズンでは守備での「ザ・キャッチ」にばかり注目が集まる一方、打撃成績は大したことはなく終わっている。
若い頃には兵役で2年間を棒に振り、サンフランシスコ移転後は逆風に悩まされたことがあり、それがなければアーロン以上のHRを打ったのではないかと言われている。そのような厳しい状況の中でも誰にも劣らない成績を残したメイズこそ、メジャーリーグを代表する万能選手と呼ぶに相応しいと言えるだろう。そして、1979年には晴れて殿堂入りを果たした。
<written by Kenji@webmaster>
各年度別成績一覧
YEAR Team G AB R H 2B 3B HR RBI SO BB SB OBP SLG AVG ------------------------------------------------------------------------------ 1951 NYG 121 464 59 127 22 5 20 68 60 57 7 .356 .472 .274 1952 NYG 34 127 17 30 2 4 4 23 17 16 4 .326 .409 .236 1954 NYG 151 565 119 195 33 13 41 110 57 66 8 .411 .667 .345 1955 NYG 152 580 123 185 18 13 51 127 60 79 24 .400 .659 .319 1956 NYG 152 578 101 171 27 8 36 84 65 68 40 .369 .557 .296 1957 NYG 152 585 112 195 26 20 35 97 62 76 38 .407 .626 .333 1958 NYG 152 600 121 208 33 11 29 96 56 78 31 .419 .583 .347 1959 SF 151 575 125 180 43 5 34 104 58 65 27 .381 .583 .313 1960 SF 153 595 107 190 29 12 29 103 70 61 25 .381 .555 .319 1961 SF 154 572 129 176 32 3 40 123 77 81 18 .393 .584 .308 1962 SF 162 621 130 189 36 5 49 141 85 78 18 .384 .615 .304 1963 SF 157 596 115 187 32 7 38 103 83 66 8 .380 .582 .314 1964 SF 157 578 121 171 21 9 47 111 72 82 19 .383 .607 .296 1965 SF 157 558 118 177 21 3 52 112 71 76 9 .398 .645 .317 1966 SF 152 552 99 159 29 4 37 103 81 70 5 .368 .556 .288 1967 SF 141 486 83 128 22 2 22 70 92 51 6 .334 .453 .263 1968 SF 148 498 84 144 20 5 23 79 81 67 12 .372 .488 .289 1969 SF 117 403 64 114 17 3 13 58 71 49 6 .362 .437 .283 1970 SF 139 478 94 139 15 2 28 83 90 79 5 .390 .506 .291 1971 SF 136 417 82 113 24 5 18 61 123 112 23 .425 .482 .271 1972 SF 19 49 8 9 2 0 0 3 5 17 3 .394 .224 .184 1972 NYM 69 195 27 52 9 1 8 19 43 43 1 .402 .446 .267 1973 NYM 66 209 24 44 10 0 6 25 47 27 1 .303 .344 .211 ------------------------------------------------------------------------------ Total 2992 10881 2062 3283 523 140 660 1903 1526 1464 338 .384 .557 .302
受賞タイトル一覧
- MVP2回(1954,65)
- 新人王(1951)
- 首位打者1回(1954)
- 本塁打王4回(1955,62,64,65)
- 盗塁王4回(1956~59)
- ゴールドグラブ賞12回(1957~68)
- オールスター出場20回(1954~73)
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